ニュース

GWの高速道路の渋滞は後半5連休に多くなる見込み。NEXCO東日本の渋滞予報士が回避アイディアを紹介

2023年4月26日 実施

渋滞予報士の石垣博将氏がGWの渋滞を説明

 NEXCO東日本は4月26日、令和5年度定例会見第1回を実施した。

 会見では渋滞予報士の石垣博将氏が、ゴールデンウィーク期間中における管内の渋滞のポイントと渋滞を避ける方法について説明した。

 2023年GWの高速道路の渋滞は、後半5連休(5月3日~7日)に多くなる見込み。連休が長くなるときの一般的な傾向でもあるが、2022年より全体の渋滞回数は多くなるものの、30km以上の長い渋滞は減少する見込みだという。これは、2022年のGWが3日連休+3日連休+2連休という飛び飛びになっていたこと、さらに前半の天気があまりよくなかったことも影響している。

 渋滞回数は、上下線両方面で108回の予測。このうち30km超の渋滞は6回、10~30kmの渋滞は102回とみている。2022年の実績は93回(30km超 14回+10~30km 79回)で全体としては回数が増えるものの、長い渋滞は減少する。なお、コロナ前2019年の実績は155回(25回+130回)だった。

 渋滞ピークは、下り方面は3日~4日で東北道 羽生PA付近で最大40km、上り方面は4日~5日で関越道 高坂SA付近で最大40kmを見込んでいる。なお、1日~2日の上り方面では10km以上の渋滞が起きない予想のため、「1日~2日に休みが取れるならそこで移動を」とのこと。

 どうしても日にちを変更できない場合の対応として、石垣氏はグラフを示しつつ、下りは夕方~夜間の利用(グラフでは17時以降)、上り方面は早朝~午前中(グラフでは深夜~11時くらい)に移動を済ませるのがよいという。

渋滞は後半5連休(5月3日~7日)に集中する見込み
全体の回数は増えるものの長い渋滞は減少
下りは3日~4日、上りは4日~5日にピーク
日にちを変えられないときは時間帯をずらす

 最後にGW特有の渋滞として、茨城県の国営ひたち海浜公園でネモフィラが開花したことに伴う「ネモフィラ渋滞」と、5月3日~4日が年間で最も混雑するという「東京湾アクアライン(下り)渋滞」について言及した。

 ネモフィラ渋滞は公園へのアクセスになっている常磐道下りと北関東道西行きの友部JCT付近で渋滞が起きるもので、特に常磐道下りの友部JCT分岐部分は、土日祝の8時~12時に分岐レーンの隣の車線を巻き込んだ渋滞になってしまう。

 そこで石垣氏は、ひたちなか・大洗方面に出掛ける場合は「友部JCTをいったん通過して迂回ルートを利用する」のがよいという。具体的には、日立南太田ICで降りて国道293号、国道245号をたどるルートか、東海スマートICで降りて県道62号、国道245号を進むルートの2つを挙げた。水戸ICや那珂ICからだと一般道も混雑するため、さらに先から降りるのが渋滞回避に有効だという。

 一方アクアラインは、トンネル内の渋滞が首都高湾岸線まで延伸して、3日は東雲JCT付近、4日は臨海副都心入口付近まで到達する見込み。ともに時速6~7km/hの超ノロノロ運転になり、渋滞を通過するのに3時間超が予想される。アクアライン手前の羽田空港を利用する場合も巻き込まれてしまうおそれが強いため、都心から空港へ向かう場合は羽田線 空港西出口の利用がお勧めとのことだ。

 なお、GW全体を通して言えることだが、4月29日~5月7日は休日割引が適用されないので注意してほしい。

ネモフィラ渋滞
友部JCTを迂回するルートを推奨
東京湾アクアライン(下り)渋滞
ペースメーカーライトは、車両感知器と連動して3月から速度が自動的に変わるようになった