名古屋城の夜間特別公開、二之丸庭園のライトアップを初めて実施。ライブやトークショー、朗読会も

名古屋城の夜間特別公開を実施する

　名古屋市は、11月25日～12月8日の14日間、「名古屋城 秋の夜間特別公開 景～KEI～」を実施する。観覧料は大人500円、中学生以下無料。

　期間中は、本丸御殿の夜間特別公開を行なうほか、御殿内の菊之廊下を初公開。さらに、二之丸庭園の特別観覧（ライトアップ）を初めて実施する。

　名古屋城本丸御殿は、尾張藩主の住居かつ藩の政庁として1615年に完成した。御殿の内部は障壁画や飾金具などで絢爛豪華に飾られていたが、1945年の空襲により焼失。2009年に復元工事を開始し、2018年に忠実な復元を完了した。

　菊之廊下は、三代将軍・家光が京都に向かう途中に、名古屋城に宿泊するために増築された上洛殿「上段之間」の北側に位置する。今回が初公開となり、紅白の菊と流水が描かれた金碧の障壁画を見ることができる。また、期間中は対面所「次之間」の室内に入り、障壁画「風俗図」に描かれた人々の身振りや服装などの細部まで近くで眺められる。

　今回は、二之丸庭園の特別観覧も提供。クリエイティブレーベル「PERIMETRON（ペリメトロン）」が、反射、透過、散乱、屈折、吸収という光の特性に着目し、「ひかり」と「かげ」が絡み合う空間を演出した。ライトアップは16時から。

　このほか、アーティストによるライブや食の空間、トークショー、朗読会なども展開する予定。12月8日には、小泉今日子さんによる夜の朗読会「満月の夜城朗読会」を実施する。会場は本丸殿中庭（南側）特設ステージで、料金は1500円。事前申込みが必要となる。