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静岡県に「富士スピードウェイホテル」開業。モータースポーツとホスピタリティが融合した、遊び心満載の施設を見てきた

日本初導入「アンバウンド コレクション by Hyatt」

2022年10月7日 開業

10月7日に開業する「富士スピードウェイホテル」

 開業を目前に控えた「富士スピードウェイホテル」(静岡県駿東郡小山町大御神645)は10月3日、報道関係者向けに内覧会を実施した(関連記事「富士スピードウェイ併設ホテルの詳細を解説。宿泊予約もスタート。日本初進出『アンバウンド コレクション by Hyatt』」)。

 同ホテルは「モータースポーツとホスピタリティの融合」をコンセプトにしており、名前のとおり「富士スピードウェイ」に隣接。さらにホテル内に「富士モータースポーツミュージアム」が同居しているほか、館内の絵画や彫刻などもモータースポーツをモチーフとしており、滞在を通じてモータースポーツの魅力を肌で感じることができるのが特長。なお、同ミュージアムについては別記事で紹介する予定だ。

「富士スピードウェイホテル」と「富士スピードウェイ」。写真下側に見えるのが富士スピードウェイの西ゲート
ホテルへは西ゲート脇に新設された専用道路からアクセス。ホテルの右下側に見えている四角い建物がヴィラ棟
東側から。左下が富士スピードウェイの東ゲート
ホテルは最終コーナー脇に位置する
富士スピードウェイ全景。空撮はアクティビティとして用意されるヘリコプター(ベル 505)から。東京ヘリポート(東京都江東区)とホテルを結ぶチャーターフライトも設定される予定
県道147号山中湖小山線にある入口
駐車場はサーキットのすぐ横
駐車場内にはEV用充電器も
駐車場から見たホテル全景

 ホテル棟へは富士スピードウェイ西ゲート横に新設されたアクセス道路から。ヴィラを横目にゆるい坂を上ると車寄せのあるエントランス、そこを通り過ぎると広い駐車スペースに至る。すぐ横は「富士スピードウェイ」の周回路だ。

 重厚な佇まいのエントランスは「富士モータースポーツミュージアム」と共通となっている。自動ドアを抜けると吹き抜けの空間とフロントがある3階への長いエスカレーター、「トヨタ7」の左手がミュージアムのフロントになる。

 約30mのエスカレーターを上った3階がロビーラウンジ。このフロアにはホテルフロントのほかレストランやバー、サーキットを眺めることができるショップ&カフェがある。このフロアまでは宿泊者以外も利用可能となっており、随所に用意された絵画や彫刻などを見て楽しむことが可能だ。

エントランス近くから。建物脇には宿泊者に無料貸出されるボッシュの電動バイク「VEKTRON S10」が見える
ホテルとミュージアムのフラッグ
車寄せ
エントランス
日本初導入となる「アンバウンド コレクション」ブランドを示すプレート
普通のホテルとは違うことをアピールするエントランスアート
自動ドアを抜けると3階までの吹き抜け空間
富士スピードウェイを走行するマシンの重心を線で表したというアート作品
エントランス方向の眺め。「富士モータースポーツミュージアム」の展示車両が見える
3階にあるロビーラウンジにフロントがある。その奥はレストランとラウンジ
ロビーラウンジのサーキット側にはショップ&カフェ「Fan Terrace」
館内にはモータースポーツをフィーチャーしたアートが随所に。この地球儀のモニュメントは世界中のサーキットコースを集め地球の形を表現したもの
フォーミュラーカーの骨格を模したアート。写真は「フェラーリF399」
ルーフまわり
スポーツカーが現代から過去へ変わっていく様子を表現
タイヤとホイール
モータースポーツシーンの数々
こちらはタミヤ製レクサス「LFA」のプラモデル
岩肌のモニュメントかと思いきや……
ラリーカーが走っている

3タイプの客室と専用ショーガレージを備えたヴィラ

 宿泊棟は4階から8階が客室となる。「スイート」「デラックスルーム」「ビュールーム&ゲストルーム」の3タイプの部屋が用意されており、全室サーキットビューまたは富士山ビューが楽しめるバルコニー付きとなっている。なお、客室内の窓は二重窓とすることで騒音対策が図られている。

客室通路には厚手の絨毯が敷き詰められている

 もっともベーシックな部屋となるのがビュールーム&ゲストルーム。今回紹介する605号室はサーキットビューが楽しめるキングベッドルームで広さは43m2。最大宿泊人数は大人2名、子供1名(12歳以下)。

客室はゆとりある広さで、キングサイズのベッドが小さく見える
バルコニーからはサーキットを一望できる
地元産のミネラルウォーターや緑茶ティーバッグ、コーヒーサーバーなどを用意
バスルーム
シャワーに加えて大きな浴槽も

 スイートは独立したベッドルームとリビングルームが用意され、広さはなんと約86~145m2。601号室はサーキットビューが楽しめる「GPコーナースイートツイン」で広さは91m2。ベッドルームは2面が窓となっており、明るく開放的な雰囲気となっている。最大宿泊人数は大人3名、子供2名。

大型の液晶テレビやモータースポーツをモチーフとした絵画のあるリビングルーム
広い室内にはゆったりとしたソファー、外を見ると広いバルコニーとサーキット。贅沢すぎる空間が広がる
建物の角に位置するため2面が窓となり明るいベッドルーム。こちらもバルコニーが付く
バスルーム

 デラックスルームは約55~60m2の広さで、608号室は富士山ビューのツインベッドタイプ。バスルームにも大きな窓が用意されており、バスタブからも富士山を望むことが可能だ。最大宿泊人数は大人3名、子供1名。

ツインベッドルーム。こちらは富士山ビューになるためまったく違う場所のような印象を受ける
バルコニーからは雄大な富士山が望める
バスルームにも窓が設けられており外の景色を見ることができる
屋上には富士山とサーキット、両方の眺望が楽しめるルーフトップテラス。毎週土曜には「ルーフトップヨガ」を開催予定
ホテルの1番高い位置にあるため、ダンロップコーナーから最終(パナソニック)コーナー、ホームストレートまで見渡すことが可能(レンズはフルサイズの17mm相当)

 ヴィラはホテル棟から少し離れた位置に3棟5室が並ぶ。もっとも広い101号室は1棟を占有するレジデンシャルヴィラで、そのほかの4室は1棟2室の構造となるガーデンヴィラとなっている。

 全室シャッター付の専用ガレージが用意されており自分のクルマで移動可能なほか、レストランやスパなどホテル棟への移動には送迎車が用意される。リビングルームやダイニングスペース、ベッドルームに加え2か所のバスルーム、そしてドッグテラスと専用シャワーまで用意されており、愛犬と一緒にゆったりと過ごすことも可能となっている。

ヴィラはホテル棟から離れた場所に位置する
レジデンシャルヴィラ
リビング。ソファーはベッドとしても使えるタイプ
ガレージのクルマを眺めることができる
ベッドルーム
カウンターを備えたダイニング
冷蔵庫やキッチンも完備
調理器具や食器、食洗機まで用意されている
バスルーム
シャワーのみのバスルームもある
プラモデルをイメージしたアメニティ収納。スキンケアセットは「MIKIMOTO COSMETICS」
室内から直接出入り可能な専用テラス
ペット用スペース
専用ベッドなども用意
ガレージ
充電器も用意
ガーデンヴィラ。1棟を2室で共有する形式
リビングスペース
ダイニング
こちらもカウンター付き
ベッドルーム
バスルーム
ドッグスペース
こちらも専用テラス付き
ガレージ。ドア部に描かれるイラストは部屋ごとに違うとか

地元食材をふんだんに使ったイタリアンレストランやバー

 フロント後方に位置するのが開放的なロビーラウンジ「TROFEO Lounge」と、オープンキッチンを備えたイタリアンレストラン「TROFEO Italian Cuisine」。店内はもちろんテラス席からも富士山を望むことができ、同ホテルならではの眺望が楽しめる贅沢な空間。

 炉端レストラン「Robata OYAMA」も併設される。ロビーから少し離れた場所には「BAR 4563」も。壁にはタミヤ製のモデルカーが並ぶなど、こちらも独特な雰囲気が感じられるスペースとなっている。

オープンキッチンを備えた「TROFEO Italian Cuisine」
テラス席も用意
大人数にも対応可能な大型テーブルを備えた席もある
2人用席はカジュアルなイメージ
大小個室も用意。写真は24名まで対応可能な「エメラルドルーム」
夕方の富士山は必見の美しさ
地元食材をふんだんに使った炉端焼きが楽しめる「Robata OYAMA」
富士スピードウェイの全長に由来する名前を持つ「BAR 4563」。入口ではCARTで使用されていたエンジンがお出迎え
内装は落ち着いたイメージ
クルマのパーツやミニカーを展示
個室も用意されている
ショップ&カフェ「Fan Terrace」。こちらは別途「富士モータースポーツミュージアム」の記事で紹介する

温泉サウナやスパ、ジムなどを備えたウエルネス棟

 ホテル棟から専用通路でアクセス可能なウエルネス棟には、宿泊者専用となる温泉やスパトートメント、ジム、そして屋内プールを用意。富士山を望む「富士大御神温泉」は美肌効果があるといわれる硫酸塩泉で、サウナも併設している。

富士大御神温泉
ウエルネス棟への通路
成分表
サウナもある
スパトリートメントの受付にはヘッドライトなどのリフレクターを使った装飾が施されている
スパメニューでは静岡県産の素材のほかアメリカの高級スパブランド「ISUN(アイサン)」などの製品を採用
トリートメントルームはふたり用を含め全6室。全室にプライベートバスを装備
20mの屋内プール
さまざまな器具を備えたフィットネスジム
本格的なレーシングシミュレーターも

富士スピードウェイホテル(Fuji Speedway Hotel)

開業日: 2022年10月7日
住所: 静岡県駿東郡小山町大御神645
建物: ホテル棟 地上9階地下1階建て/ヴィラ 平屋建て/ウエルネス棟 地上2階建て
客室数: 120室(宿泊棟115室、ヴィラ5室)
【デラックスルーム】46室、約55~60m2(大人3名、子供1名まで)
【スイート】21室、約86~145m2(大人3名、子供2名まで)
【ビュールーム&ゲストルーム】6室/42室、43m2(大人2名、子供1名まで)
【ヴィラ】5室、約143~150m2(大人4名、子供2名まで)