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ANAとピーチ、2022年度下期の航空輸送事業計画を一部変更。需要回復に対応すべく柔軟な増便・減便を図る

2022年8月23日 発表

ANAグループは2022年度下期の航空輸送事業計画を一部変更する

 ANAグループは8月23日、下期の航空輸送事業計画を一部変更すると発表した。対象期間は10月30日~2023年3月25日。

 国内線では想定される需要回復に確実に対応すべく、ANAとピーチ(Peach Aviation)の2ブランド合計でコロナ前と同水準となる2020年度期初計画並の運航便数を計画する。一方国際線は、各国の出入国規制や需要動向を見極め、月次で柔軟かつ機動的な増便・復便を図るとしている。なお、年度当初の事業計画から変更される路線便数などの詳細は以下のとおり。

ANAについて

 国内線では需要動向や競争環境等を踏まえ、一部路線について増便・期間運航・減便を計画。またピーチで運航していた仙台~沖縄線を下期はANAにて運航し、連携強化の一環として10月よりANAのWebサイト経由でピーチ国内線全便の購入を可能とする。

 成田発着路線では国際線需要の回復を見据え、成田~伊丹・中部線の運航を再開する。また下期より新たに天草エアラインおよび日本エアコミューター運航便にてコードシェアを開始する。これにより、両社の一部運航便をANA便名で利用できるようになる。個社に留まらない包括的なネットワークを構築することで、利用客に対し利便性向上を図るという。

 国際線では需要回復を見据え、現行の運航規模よりさらなる拡大を計画する。増便・復便を含めた下期便数計画については8月30日に発表するとしているが、一部の路線については、利用客に対して早めの案内をする観点などから運休・減便をアナウンスしている。

ピーチについて

 国際線は需要の回復を見込み、早期の運航再開を進める。2020年3月より運休していた羽田~仁川(ソウル)線を10月30日から再開するとともに、8月28日に再開する関西~ソウル線を1日2往復に増便。さらに、新型コロナウイルスの影響により運休していた国際線路線の再開や新たな国際線路線の就航も検討していく。

 これに伴い、使用する機材の国内・国際線の配分を適正化するため、国内線では一部路線の運休、減便、季節運航化を実施する。