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JAL×沖縄、地域の魅力発信活動が10回目に。ファーストクラス機内食を星のや沖縄がプロデュース

2022年3月 実施

 JALは、月単位で地域の魅力を発信する活動「JALふるさとプロジェクト」に取り組んでおり、3月は沖縄を特集している。

 その沖縄特集について、星のや沖縄にてJALと沖縄県、OCVB(沖縄観光コンベンションビューロー)が共同記者会見を行なった。

会見の様子。進行を務めるCAの西原氏は、沖縄県浦添市出身

 OCVBの下地芳郎会長は、「世界自然遺産に登録されたやんばる(沖縄本島北部)や西表島をクローズアップして紹介いただけるのは、観光集客にも効果的であり感謝している。

 沖縄は今年本土50周年を迎える。記念として2022年度上半期放送の朝の連続ドラマではやんばる生まれのヒロインが活躍する作品が放映される。また『美ら島おきなわ文化祭2022』の開催や『第7回世界のうちなーんちゅ大会』の開催などが決定している。

 JAL沖縄特集は今年で10回目。今後もOCVBではJALグループと連携して沖縄観光の発展に取り組んでいきたい」と述べた。

一般社団法人沖縄観光コンベンションビューロー 下地芳郎氏

 JAL 執行役員 沖縄地区担当でJTA(日本トランスオーシャン航空 代表取締役社長の青木紀将氏は、「長引くコロナ禍であるが、沖縄はやんばるや西表島という世界に認められた地域をはじめ、自然、歴史、文化、環境、食などその魅力は褪せることはない。

 2011年のJAPAN PROJECT以来、沖縄特集は10回目。2016年の沖縄特集では自然遺産登録の機運を醸成しようという取り組みを全力でサポートすることを宣言した。昨年登録がなされたが、登録がゴールでなく、環境保全と地域振興を両立させることを継続的に取り組んでいくことが大切。

 今回の特集では改めて登録地の魅力を発信し、環境保全と地域振興の両立を目指した新しい旅の姿を提案することが含まれている」という。

日本トランスオーシャン航空株式会社 代表取締役社長 青木紀将氏

 今回の沖縄特集では、まず機内誌「SKYWARD」において「はいさい!やんばるの森」と題した沖縄特集ページを掲載。世界自然遺産に登録されたやんばるの魅力を伝える内容となっている。

 機内ビデオでは、CA(客室乗務員)が旅人となり世界自然遺産に登録された西表島を旅しながらその魅力を発信。自然を保護しながら楽しむ旅を紹介している。

機内ビデオを紹介。旅人となっているのは、JALのCAでふるさと応援隊の川村有岐氏

 国内線ファーストクラスでは、沖縄特集に即した特別メニューを用意。夕食は、星のや沖縄の政井総料理長が監修した食事を提供。期間を上旬、中旬、下旬に分けて、それぞれ上り便・下り便で違ったメニューを提供する。

 星のや沖縄の澤田裕一総支配人は、「星のや沖縄では、沖縄の食材を用い、食事が旅行の楽しみの1つになるようにと提供している。機内食でも新しい沖縄の楽しみを感じていただき、沖縄の食や星のや沖縄に興味を持っていただければ」と紹介した。

星のや沖縄 総支配人 澤田裕一氏

 また政井茂総料理長は、「今回ファーストクラスの機内食を作るにあたり、琉球料理と和食の技術の融合をコンセプトに提案した。星のや沖縄の新しい琉球料理を通じて、沖縄特有の食文化や食材料を感じていただきたい」と料理の内容を紹介した。

星のや沖縄 総料理長 政井茂氏

 ファーストクラスの昼食時間帯には、沖縄県産紅芋を使った「紅いもスライスケーキ」を提供する。製造元のジミー 代表取締役社長の稲嶺盛一郎氏は、「弊社のパティシエが数年かかって開発した商品。沖縄産の紅芋をふんだんに使用し、美しい色にこだわり、しっとりとした食感にこだわり、上品な甘さに仕上げた。お子さまからお年寄りまで広く楽しんでいただきたい」とあいさつした。

株式会社ジミーの稲嶺盛一郎社長。宜野湾市に本社を置き昨年65周年を迎えた老舗洋菓子メーカー
県産品紅芋を使用した「紅いもスライスケーキ」

 またファーストクラス3月のお勧めドリンクとして「アップル&シークヮーサー」を提供する。沖縄産のシークヮーサーと青森県産のりんご、それぞれの果汁100%から作られたジュースだ。

 商品を手掛ける沖縄県農業協同組合の新城氏は、「本県を代表する柑橘類のシークヮーサーは、県民にはなじみ深く、ジュース、アイスクリーム、ジャムなどの加工品としても親しまれている。ビタミンが豊富で血糖値を下げるとも期待されている。

 このシークヮーサーをもっと広く知ってもらいたいと、JA沖縄とJA青森と共同で開発した素晴らしい商品。りんごそのものの味に、シークヮーサーの苦味・酸味がミックスされ、これまでにない味わいとなっている」という。

沖縄県農業協同組合 新城氏
それぞれの果汁100%だけで作ったジュース「アップル&シークヮーサー」

 このほか、JALのWebマガジン「On Trip JAL」では、沖縄本島北部の国頭村・大宜味村・東村の魅力を伝える記事を掲載している。

 ジャルパックでは、沖縄の魅力ある土地を旅する「JALダイナミックパッケージ」やオプショナルプラン満載の「沖縄をあそぼう」を用意。沖縄本島北部のリゾートホテル「オクマ プライベートビーチ&リゾート」も紹介している。

 JAL・JTAセールスによる着地型旅行商品販売Webサイト「JAPAWALK OKINAWA」では、やんばる国立公園内の「やんばる学びの森」と地元ガイド付き電気バスツアー「黄金号(くがにごう)」がセットになったプランなどを用意。

 さらに、JMB(JALマイレージバンク)会員向けサービス「JAL Wellness&Travel」と連携し、沖縄観光で人気のスポット10ポイントでマイルが獲得できる「チェックインスポット」の設定や、マイルを使って各地の名産品や工芸品などに交換できる「JALふるさとからの贈りもの」で琉球もろみ酢4本セットを用意。マイルが2倍貯まる特約店「ホテル オリオン モトブ リゾート&スパ」「琉球焼肉NAKAMA」より、JALカード会員限定特典の提供などを企画している。

今後も連携して沖縄観光の回復と発展に取り組んでいくとしたJTA青木社長(左)とOCVB下地会長(右)