ニュース

JATAとANTA、Go To給付金不正受給などで旅行業界コンプラ強化の取り組み

2022年1月25日 発表

JATAとANTAがコンプライアンスの取り組みについて発表した。写真は一般社団法人日本旅行業協会 会長の髙橋広行氏(1月12日撮影)

 JATA(日本旅行業協会)とANTA(全国旅行業協会)は1月25日、共同でコンプライアンスへの取り組みを発表するとともに、観光庁へ報告した。会員企業による雇用調整助成金やGo To トラベル給付金の不正受給を受けたもので、「旅行業界として改めてコンプライアンスについて徹底」すべく作成したという。

 以下4件を柱にしており、会員各社へは関連制度や研修などを通じて継続的な支援を行なっていく。

1. 「旅行業界におけるコンプライアンスへの取り組みの手引き」の活用

「旅行業界におけるコンプライアンスへの取り組みの手引き」を作成し、JATA・ANTAそれぞれのWebサイトに掲載。これを元に各社でカスタマイズするなどして活用していく。

2. 「国土交通省公益通報制度」の会員各社での周知要請

 不正受給などを早期発見・未然に防ぐべく、「国土交通省公益通報相談窓口」の存在を会員企業の社員へ周知するよう要請する。

3. 「経営者向けコンプライアンス研修」の実施

「今般の事案はいずれも経営者自身の認識不足から発生している」として、経営陣に向けた研修会を行なう。初回は3月中旬で、今後年1回程度の頻度で実施していく。

4. 職員向け「コンプライアンス研修動画・試験」システムの提供

 JATA・ANTA会員企業のうち、独自の仕組みを持たない会社に所属する社員向けに、eラーニングでコンプライアンス研修・試験のシステムを提供する。研修実施期間は4月~5月。