ニュース

ボーイング、2040年までの新造機需要は北東アジアで1360機。コロナ前水準への回復見通しは2023~2024年で変わらず

2021年11月19日 発表

ボーイング ジャパンが民間航空機市場の予測レポートを発表

 ボーイング ジャパンは11月19日、民間航空機市場の予測レポート「Commercial Market Outlook(CMO)」を説明した。

 今後20年間のアジア太平洋における新造機需要は1万7645機、金額ベースでは3兆1000億ドルを見込んでいる。機種別に見ると単通路機(ナローボディ)が約1万3500機で全体の75%を占めており、「今後の市場は小型機が牽引する」という。一方、双通路機(ワイドボディ)は3800機程度の需要を見込む。

 日本を含む北東アジアにおける新造機需要は1360機で、うち単通路機が720機(53%)、双通路機が580機(43%)、貨物が50機(4%)、リージョナル機が10機(1%)で、市場規模は3300億ドルと予測。また、このうち古くなった機材の1000機が置き換え需要で、360機が純増、230機は現状維持で、北東アジア全体で2040年の見込みは1590機としている。

 新型コロナウイルスで打撃を受けた市場は国内線から順に回復し、2023年~2024年にはコロナ前の2019年の水準まで戻るという予測や、観光需要の強いLCCや単通路機が早期に回復するといった予測は、2020年に発表したCMOと大きく変わらない。

 なお、同社は11月14日~18日に開催されたドバイ・エアショー2021に双通路の最新鋭機「ボーイング 777-9型機(777X)」を持ち込んでおり、飛行展示や静的展示を行なっていた。777-9型機は、日本ではANAが20機を確定発注している。