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JR山陰本線 江南~田儀は10月2日運行再開。国道9号は10月中旬に片側交互通行による規制解除、2車線復旧は「複数年を要する」

2021年9月24日 発表

JR山陰本線 江南~田儀が10月2日、国道9号が10月中旬に復旧の見込み

 国土交通省 中国地方整備局 松江国道事務所は9月24日、国交省 中国運輸局やJR西日本(西日本旅客鉄道)、学識者らと「第2回 国道9号出雲市多伎地区地すべり対策検討委員会」を開催し、JR山陰本線を10月2日、国道9号を10月中旬に再開するなどの開通見通しを発表した。

 8月18日に出雲市多伎町において発生した地すべりにより、国道9号は道の駅前交差点(出雲市多伎町)~富山入口交差点(大田市朝山町)間の延長約9.1kmを全面通行止め。JR山陰本線は江南駅~田儀駅間を運休し、バスによる代行輸送を実施している。

 JR山陰本線は、国道9号下の法面対策を実施し、土砂流入を防止。応急対策完了後に線路点検が行なわれ、10月2日に再開する予定となった。

 国道9号は斜面頭部の排土のほか、斜面側への防護柵設置。路面補修などを実施したうえで、10月中旬に片側交互通行による通行規制解除を目指すこととなった。

 なお、国道9号の2車線復旧については、ルート変更も検討しており、本復旧には「今後、複数年を要する見込み」としている。

位置図
JR山陰本線は国道9号下の法面成型、モルタル吹き付け、土のう積完、抑止矢板完などにより法面崩落を防止のうえ、線路点検後、10月2日に運行を再開する見込み
国道9号は斜面頭部の排土、防護柵設置、路面補修などを実施したうえで、10月中旬に通行止めを解除し、片側交互通行による開通を目指す