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圏央道 横浜湘南道路トンネル工事が約1年7か月ぶり再開。2024年度開通に向け前進

2021年6月29日 発表

圏央道 横浜湘南道路のトンネル工事が約1年7か月ぶりに再開

 国土交通省 関東地方整備局 横浜国道事務所は6月29日、整備を進めている圏央道(首都圏中央連絡自動車道)横浜湘南道路のトンネル工事について、シールドマシンによる掘進を再開することを発表した。

 2024年度の開通を目指す横浜湘南道路 藤沢IC(インターチェンジ)~栄IC・JCT(ジャンクション)の延長7.5kmは、大半がトンネル区間となるが、2019年11月20日に藤沢市境川付近において支障物(鋼材)への接触の影響によりシールドマシンの掘進を停止。

 その後、止水対策をしたうえでの立坑掘削も伴っての支障物の撤去、ならびにシールドマシンの点検やカッタービットの交換作業を実施。掘進再開に支障がないことが確認されたことから、約1年7か月ぶりに掘進を再開することとなった。

 長期にわたり地中待機することになったシールドマシンについては、停止中も毎月1回のグリスアップや作動確認などが行なわれており、滑剤注入などを経て本年5月7日にカッター試験回転を実施、異常がなかったことを確認している。

 また、今回接触した支障物は、交差する施設管理者が所持する施設管理台帳に記録のない予見できないものであったが、今後掘進する上り線の回転立坑までは支障物がないことを確認。加えて、多段式摩耗検知ビットと油圧式摩耗検知ビットを配置することで、掘削時の異常を速やかに検知するなどの対策を施した。

トンネル工事再開の状況