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航空アライアンス3団体、海外旅行のための共通基準確立をG7政府に要請

2021年6月9日(現地時間) 発表

航空アライアンス3団体が統一された渡航要件の確立を各国政府に要請

 ワンワールド、スカイチーム、スターアライアンスの航空アライアンス3団体は6月9日(現地時間)、国際的な往来の再開に向けて「統一された渡航要件の確立」を各国政府に要請した。

 6月11日から開催されるG7首脳会議を踏まえた動きで、安全な国境の再開を可能にすべく、国際的な渡航と衛生に関する共通基準に合意するよう呼びかけるもの。

 新型コロナウイルスのワクチン接種が進むなか、国や空港によって異なる運用方法や規制と、その頻繁な変更が利用者に混乱をもたらしている、として以下の措置を共通化することを求めている。

・ワクチン接種が完了した乗客の検疫を免除
・簡単にアクセスでき、安価で、一貫性のある新型コロナウイルスの検査の提供
・乗り継ぎのある乗客が乗り継ぎ地点でトランジットゾーンに留まる場合は、追加の検査や検疫の制限を免除

 各団体のCEO、ワンワールドのロブ・ガーニー氏、スカイチームのクリスティン・コルヴィール氏、スターアライアンスのジェフリー・ゴー氏は、「国際的な航空渡航と観光は、世界経済にとって不可欠なものです。政府によるリスク管理をサポートするためのデータが数多く利用できるようになった今、G7加盟国が国境を開放し、明確で一貫性のある、データに基づいた対策を実現するための断固とした行動を起こせば、特に検査や検疫に関する不確実性を取り除くことができるでしょう」と共同で声明を出している。