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Boom、JALも支援する超音速旅客機実現に向けた試験機「XB-1」披露。2021年初飛行へ

2020年10月7日(現地時間)発表

米Boom Supersonicが超音速試験器「XB-1」をロールアウト

 米Boom Supersonicは10月7日(現地時間)、開発を進める超音速試験機「XB-1」をロールアウトしたことを発表した。

 Boomでは超音速旅客機「Overtune」の開発を目標に掲げており、今回の試験機「XB-1」のロールアウトはそのための重要なマイルストーンであるとしている。同社とはJAL(日本航空)が資本業務提携を結んでおり、出資や技術支援を行なっている。

 XB-1は炭素複合材で作られた71フィート(約21.6m)の胴体を持ち、デルタ翼を採用。GE製エンジン「J85-15」を3基搭載する。また、機体のノーズ部に高解像度カメラを搭載。コックピットディスプレイで投影することで、着陸時の滑走路の視界を向上させる。

 このXB-1は、地上試験プログラムを実施後、カリフォルニア州モハーヴェに移動。2021年に初飛行を計画している。また、同時にOvertuneの開発も継続しており、2025年のロールアウトに向けてオントラックで進行中であるとしている。

同社の超音速旅客機「Overtune」の開発にはJALも支援している(写真は2019年パリ航空ショーのプレスカンファレンス時)