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沖縄県、県境をまたぐ移動の自粛求めず。玉城知事「東京との往来は慎重な判断を」

2020年7月28日 表明

会見する玉城デニー知事(画像は沖縄県の公式YouTubeチャンネルより)

 沖縄県は7月28日、県知事の玉城デニー氏が会見を開き、新型コロナウイルスに対する「県としての警戒が第2段階にある」とする一方、県境をまたぐ移動の自粛については求めず、「往来は慎重な判断を」と述べた。

 玉城氏は会見のなかで、同日新たに確認された感染者が21名、沖縄県の感染者は計231名で、7月に入ってからの感染者は89名となったことを発表。県の警戒レベルを判定する7つの指標のうち、入院患者数、病床利用率、直近1週間の新規感染者数については「第3段階のレベルにある」としながらも、重症病床利用率、入院1週間以内の重症化率は「第1段階」、感染経路不明な症例の割合、新規PCR検査の陽性率については「第2段階」であり、加えて県北部での流行が見られないことから、沖縄県全体ではなく(県中南部の)地域的な流行が始まっていると判断し、「県全体の警戒レベルは第2段階」とした。

 外出については、感染予防策の徹底、感染が拡大している地域からの来訪者との長時間の会食などについては「慎重に判断してほしい」とした。県境をまたぐ移動については、感染が拡大している地域との往来は「健康管理に十分に留意し、各地域の感染状況を確認したうえ、クラスターが発生している場所や地域、3密のおそれがある施設へ行くことを避けるなど、慎重に判断してほしい。特に東京都への不要不急の往来はより慎重な判断を」と述べるにとどまり、本日時点では移動の自粛を求めない方針を示した。

7月28日の会見