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「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」オープン。手塚治虫らが暮らした伝説のアパートを忠実に再現

2020年7月7日 オープン

「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」

 豊島区は7月7日、「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」をオープンした。入館は無料(企画展は有料の場合あり)。当面は事前入館予約制で、予約は電話かWebサイトで受け付ける。

 トキワ荘マンガミュージアムは、手塚治虫氏、赤塚不二夫氏、石ノ森章太郎氏、藤子不二雄両氏ら昭和を代表するマンガ家が若手時代を過ごし、1982年(昭和57年)12月に解体された伝説のアパート「トキワ荘」を「当時の姿を忠実に再現」したミュージアム。

 総事業費は約9億8000万円。施設整備・運営費として、ふるさと納税を活用した寄附金を募り、全国から個人・法人合わせて960件・4億2475万円(区内508件・1億8625万円、区外452件・2億3850万円、6月26日現在)の寄附が集まった。

豊島区立トキワ荘マンガミュージアム

オープン日: 2020年7月7日
開館時間: 10時~18時(入館は17時30分まで)
※当面は事前入館予約制(電話かWebサイトから申し込み)
休館日: 月曜(祝日の場合は翌平日。その他年末年始、展示替え期間は臨時休館)
入館料: 無料 ※企画展は有料の場合あり
所在地: 南長崎花咲公園内(東京都豊島区南長崎3-9-22
アクセス: 都営大江戸線 落合南長崎駅 A2出口から徒歩約5分、西武池袋線 東長崎駅 南口から徒歩約10分、西武池袋線 椎名町駅 南口から徒歩約15分
TEL: 03-6915-3666(10時~17時 ※月曜を除く)
Webサイト: 豊島区立トキワ荘マンガミュージアム

 オープニングセレモニーで豊島区長の高野之夫氏は、「3月22日に予定していた開館が延期となり、本日待ちに待った開館を迎えることができた。設計図も資料もないなか、調査を重ね、地元の皆さんの協力を得て4年かかってようやく復元ができた。まさに、地元の皆さまの熱い思いがつくり上げたミュージアム。これから、マンガ文化を発信していく拠点となるよう、皆さんとともに育てていきたい」とあいさつした。

 豊島区では地域と一体となり、トキワ荘マンガミュージアムを中心に、回遊性を持たせたマンガによる街づくり「南長崎マンガランド事業」を進めており、ミュージアムに面するトキワ荘通りには、ミュージアムグッズが購入できる「トキワ荘通りお休み処」、トキワ荘ゆかりのマンガ家たちの作品を手に取って閲覧できる「トキワ荘マンガステーション」がある。

 また、トキワ荘跡地には「トキワ荘跡地モニュメント」、そのすぐ近くには赤塚不二夫氏が仕事場兼住居としていたアパート「紫雲荘」などもある。さらに、トキワ荘ゆかりのマンガ家作品のモニュメントも南長崎地域に点在し、トキワ荘に住んでいたマンガ家たちも通っていた中華料理店も現存するなど、マンガ文化に浸りながらの散策を楽しめる。