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香川~徳島県境の猪ノ鼻峠を新トンネルで抜ける「国道32号 猪ノ鼻道路」が2020年内に開通

2020年5月25日 発表

香川~徳島県境の猪ノ鼻峠を越える国道32号 猪ノ鼻道路が2020年内に開通

 国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所と香川河川国道事務所は5月25日、国道32号 猪ノ鼻道路の工事工程の精査を行なった結果、2020年内に開通する予定となったことを発表した。

 猪ノ鼻峠を越えて香川県三豊市と徳島県三好市を結ぶ国道32号は、猪ノ鼻トンネルをはじめとするトンネルは多いものの、急勾配、急カーブの続く峠道で、異常気象時の事前通行規制区間に指定され、冬期の凍結・積雪による交通規制が発生している。

 そこで事業が進められているのが延長約8.4km(香川県側3.1km、徳島県側5.3km)の国道32号 猪ノ鼻道路で、約4187mの新猪ノ鼻トンネル、約2115mの西山トンネルなどを掘削して直線的かつ、現道よりもゆるい勾配で結ぶ道路とすることで、安全性、走行性の高い道路を確保することを目的に整備している。

 また、約8.4kmのうち約80%がトンネルとなることで冬期の積雪などによる通行障害を解消し、走行速度低下を最小限に抑える効果も期待されている。

 なお、新猪ノ鼻トンネルが2020年内に開通した場合、開通時点で国道194号 寒風山トンネル(5432m)、高知自動車道(E32)笹ヶ峰トンネル(4307m)に次いで四国で3番目に長いトンネルとなる予定。

国道32号 猪ノ鼻道路の事業概要
国道32号 猪ノ鼻道路の開通効果