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ポラール、登山やトレイルランニングに最適なスポーツウォッチ「Polar Grit X」
GPSオンで100時間稼働。地形ごとのパフォーマンス計測・分析も可能に
2020年5月21日 16:12
- 2020年5月21日 発表
ポラール・エレクトロ・ジャパンは、登山やトレイルランニングなどの長時間のアクティビティに適したスポーツウォッチ「Polar Grit X」(ポラール グリット エックス)を6月4日に発売する。
心拍計測機能のほか山道をナビゲーションする機能、地形ごとにパフォーマンスを分析できる機能などを持ち、最大で100時間に渡ってGPS計測しながらパフォーマンスを記録できる。価格は5万9800円(税別)。8種類の交換ベルトも合わせて発売される(ツンドラブラックのみ7月発売)。
初のアウトドアスポーツカテゴリーに向けたスポーツウォッチ
「Polar Grit X」は、ポラールがこれまで手がけてきた「フィットネス」「ランニング&マルチスポーツ」といったジャンルとは異なる、「アウトドア&マルチスポーツ」というカテゴリーに投入する初の製品。登山、トレイルランニング、アドベンチャートラベルなど、長時間の過酷なスポーツ用途をメインに据え、従来のフィットネスやランニング、スキー、MTBなどのアクティビティにも対応する。
本体サイズは47×47×13mm、重量64gで、サイズバリエーションはこの1種類のみ。ベルトは、M/Lサイズ(グリーン、ブラック)とSサイズ(ホワイト)がある。スマートフォンにも採用されることの多いGorillaガラスを盤面に用いた1.2インチのタッチディスプレイ(240×240ドット)を搭載し、大型のボタンも備えて操作性を高めた。米国国防総省の物資調達基準であるMILスペックに準拠し、100m防水などの高い耐久性も実現している。
光学式の心拍センサーは新開発の「Precision Prime」を搭載。グリーン、オレンジ、レッドという3色のLEDを計10個内蔵し、信号処理アルゴリズムも新規開発することで、アクティビティ中の動きによる誤検知を抑えているという。GPSはAssisted GPSのほか、GLONASS、Galileo、みちびきに対応し、山岳地帯でも精度の高い位置計測を可能にする。
内蔵バッテリーの容量は346mAh。GPSと心拍センサーを使用するトレーニングモードで最大40時間、GPSにより2分間隔で位置計測するウルトラモードで最大100時間稼働する。一般的な使用方法であれば1週間、時計のみの利用であれば30日間、充電なしで連続使用できるとしている。
ルートや必要なエネルギー・水分補給をアドバイス
特徴的な機能として、「ナビゲーション」機能、栄養補給サポート機能の「FuelWise」、地形に合わせたパフォーマンス分析を可能にする「Hill Splitter」の3つを用意。「ナビゲーション」機能は、ルート作成アプリ・サービスの「Komoot」と連携し、あらかじめ作成したルートをPolar Grit Xにインポートすることで、分岐地点の手前のタイミングで進行方向を振動や画面表示で教えてくれるもの。
「FuelWise」機能では、設定したアクティビティの内容に応じて、その最中に必要になるエネルギー補給量を事前に把握でき、アクティビティ中に補給の適切なタイミングを通知してくれる。アクティビティ終了後には消費カロリーに加え、そのカロリーのうち炭水化物、タンパク質、脂質の3種類をそれぞれどれくらい消費したのかを数値化することもできる。
「Hill Splitter」は、走行ルートにおける上り坂、下り坂、平地といった地形ごとにセクション分けし、それぞれのパフォーマンス(ペースや心拍数など)を個別に集計するもの。全体のパフォーマンスとともに特定のセクションのパフォーマンスも分析することで、苦手なセクションを把握してトレーニングの方向性を決める、というような活用もできそうだ。
その他、天気予報表示機能や、同社の他シリーズのスポーツウォッチにも搭載されている睡眠の質を計測する機能、ユーザーのトレーニング状況に合わせて適したトレーニングプログラムを提案する機能なども利用できる。
残念ながら現在は、新型コロナウイルスの影響で登山を含めアウトドアスポーツ全般で自粛が求められている。今すぐにこうしたスポーツウォッチを活用してスポーツに取り組むのは難しい状況にあるが、同社は、この状況が改善し、不安なくアウトドアスポーツができるようになったときにPolar Grit Xを大いに活用してほしい、としている。