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ヴァージン・オーストラリア、取締役会で任意管理入りを決定。新型コロナ影響で経営破綻

2020年4月21日(現地時間)発表

ヴァージン・オーストラリアが経営破綻。任意管理に入り立ち直りを目指すことになった

 豪ヴァージン・オーストラリアは4月21日(現地時間)、新型コロナウイルスの影響から立ち直りのため、任意管理に入ることを決定した。管理はデロイト(Deloitte)が務める。

 ヴァージン・オーストラリアでは、州政府や連邦政府らに支援を求め続けたが、そのサポートを得られていないための決定であるとし、資本を増強して、強固な財政基盤を築くための任意管理入りであると表明している。

 ニュースリリースのなかで、管理者の一人であるデロイトのVaughan Strawbridge氏は、「我々の意向は、できるだけ早く管理から外すプロセスを開始できるようにすることであり、ヴァージン・オーストラリアのチームと協力することを約束。いくつかの眼前のステップは順調に進んでいる」とコメント。資本参加に興味示す関係者が現われているとしている。

 ヴァージン・オーストラリアは、貨物や帰国支援を含む予定された国際線、国内線の運航は継続。マイレージプログラムであるVelocity Frequent Flyerは別会社のものであり、今回の任意管理の対象外となっている。

 ヴァージン・オーストラリアは、羽田空港の国際線発着枠拡大に伴い、3月29日に羽田~ブリスベン線を開設予定だったが、新型コロナウイルスの影響で見合わせている。また、1月にはANA(全日本空輸)とコードシェアやマイル連携などを行なう包括提携契約を結んでいた。

ヴァージン・オーストラリアの発表