ニュース

ザ・リッツ・カールトン日光、5月22日開業。細谷支配人「日本人も知らない本物の日光がある」

東京~日光を旅して2つのリッツに宿泊するプランも

2020年5月22日 開業

マリオット・インターナショナルが「ザ・リッツ・カールトン日光」を紹介した

 マリオット・インターナショナルは、5月22日に開業する「ザ・リッツ・カールトン日光」(栃木県日光市中宮祠2482)を紹介する会見を行なった。

 ザ・リッツ・カールトン日光は目の前に中禅寺湖と男体山を望む奥日光に位置し、日光の市街地からはクルマで40分程度の距離。標高1200mの高地に3棟からなる94の客室、ロビーラウンジやレストラン、そして同ブランドとしては初めて手がける温泉も用意する。

 ザ・リッツ・カールトン日光で総支配人を務める細谷真規氏は、明治~昭和にかけて外交官などが避暑地として別荘を持っていたという歴史を踏まえ、ホテルの内装に西洋と日本の文化が融合した邸宅を思わせるデザインを採用したと紹介し、客室も「和モダン」という。

ザ・リッツ・カールトン日光 総支配人 細谷真規氏
外観イメージ

 スタンダードルームはキングベッドまたはダブルベッドの57m 2 で、中禅寺湖を望むレイクビューと男体山のパノラマが広がるマウンテンビューを用意する。バルコニーのあるスイートは115m 2 、さらにブランド名を冠したザ・リッツ・カールトンスイートは277m 2 で、「迷うほど広い」という。この最上級スイートはジム、スパ、キッチンを含み、例えば部屋にシェフを招いて料理を楽しむという過ごし方もできる。

アライバルロビー
ロビーラウンジ
バー
ライブラリー
スタンダードルーム(キングベッド)
ザ・リッツ・カールトンスイート
リッツが初めて手がけるという温泉
スパ
位置関係
ザ・リッツ・カールトン日光

 ホテルのプロモーションビデオを紹介した細谷氏は、ホテルの建つ奥日光には「日本人でも知らなかった本物の日光がある」と表現し、宿泊パッケージにも言及。観光・旅のトレンドがモノ消費からコト消費に移っていくなかで、奥日光が持つ四季のはっきりした「自然」、地元に根ざす「文化」、世界文化遺産に指定された輪王寺や東照宮、二荒山神社が近傍という土地柄から「スピリチュアリティ」という3つの柱を掲げ、宿泊+体験を提供していく。

 具体的には、戦場ヶ原や千手ヶ浜、小田代ヶ原などを電動マウンテンバイクで散策したり、ホテルの温泉の湯元を探るハイキングを行なったりするプラン(FOREST BATHING/NATURE CYCLING)、輪王寺の別院である日光山中禅寺で護摩法要や写経体験ができるプラン(CULTU RAL EXPERIENCE)、巫女が東照宮境内を案内したり、滝尾神社の神木の三本杉を訪ねたり、輪王寺や二荒山神社、憾満ヶ淵を散策したりするプラン(AWAKEN YOUR SPIRITUALITY)を用意する。いずれも開業初日の5月22日から実施する宿泊パッケージとなっている。

 さらにユニークなものとしては、女性探検家イザベラ・バードの「日本奥地紀行」に着想を得て、ザ・リッツ・カールトン東京/日光の2つのホテルに宿泊しつつ、東京から日光、さらに奥日光へ旅するプラン(ANCIENT ROADS TO SACRED SITES)も用意した。

奥日光の自然、文化、スピリチュアリティを体験できる宿泊パッケージ

 会見にはマリオット・インターナショナル アジア太平洋 プレジデントのラジーブ・メノン(Rajeev Menon)氏も登壇。マリオットグループは世界134か国に30のホテルブランド、7300の施設を展開しており、飛躍的な成長を遂げていると紹介しつつ、「日本は大好きな国で20年来訪問を繰り返しているが、会社にとっても重要な市場。現在44の施設が開業しており、5年以内に100施設を超える。2020年はオリンピック・パラリンピックのある特別な年で、新たに5つのブランドを登場させる」とグループについて説明した。東京2020大会のあとも、インバウンドだけでなく日本人にも愛されるようさまざまな企画を考えていると述べた。

マリオット・インターナショナル アジア太平洋 プレジデント ラジーブ・メノン(Rajeev Menon)氏

 アジア太平洋 ラグジュアリー部門 エリアヴァイスプレジデントのヴィクター・クラヴェル(Victor Clavell)氏は、「日光は(大阪、東京、沖縄、京都に次ぐ)日本における5軒目のリッツ」と紹介。ラグジュアリーホテルにおける重要な要素は「滞在における体験」にあり、現代的なラグジュアリートラベラーは意義深い出会いを求めているという。「そうした興味・関心から目をそらすことなく、ザ・リッツ・カールトン日光では、土地に根ざす自然、人、歴史、文化、精神性などすべてにおいて素晴らしい体験を提供する」と説明した。

マリオット・インターナショナル アジア太平洋 ラグジュアリー部門 エリアヴァイスプレジデント ヴィクター・クラヴェル(Victor Clavell)氏