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大韓航空、マイレージ制度を改編

2019年12月13日 発表

大韓航空はマイレージ制度を改編することを12月13日に発表した。少額のマイルが活用しやすくなるほか、エリート会員の区分や名称なども変更

 大韓航空は12月13日、マイレージプログラム「スカイパス」の制度を改編することを発表した。マイレージと現金・クレジットとの組み合わせで航空券が購入できるようになるほか、マイレージ加算率、エリート会員の名称、資格付与条件などを変更する。詳細は、順次Webサイトで公開していく。

 航空券をマイルと現金・クレジットを組み合わせて購入することで、これまで用途が限られていた少額マイルが有効活用できるようになる。大韓航空のWebサイトかモバイルを通してウォン建で購入した場合のみ、500マイル以上、航空運賃の20%以下の範囲で利用できる。なお、使用マイルは路線・出発日・購入日により変動し、2020年11月から12月まで試験運用を行なう。

 基準マイレージに対して70%~200%の範囲で設定していたマイレージ加算率を、25%~300%に変更し航空運賃に合わせて細分化する。エコノミークラスのQ・N・Tは70%→25%、Gは80%→50%、K・L・Uは100%→75%、プレステージクラスのDは125%→150%、Cは125%→175%、Jは135%→200%、ファーストクラスのFは165%→250%、Pは200%→300%に変更になる。なお、エコノミークラスのY・B・M・S・H・EとプレステージクラスのI・Rの加算率は変動なし。2021年4月1日から施行する。

 さらに、特典航空券や座席アップグレードにマイレージを使用する際の必要マイル区分も細分化する。これまで韓国国内線1区分、国際線4区分(北東アジア、東南アジア、西南アジア、アメリカ・欧州・オセアニア)だったものが、運航距離に応じて韓国国内線1区分、国際線10区分になる。提携航空会社のマイレージ規定も同様に変更し、片道のみのマイル使用、一部使用後の払い戻し、家族合算、譲渡が可能になる。2021年4月1日から施行する。

 スカイパスエリート会員の区分と名称を、シルバー、ゴールド、プラチナ、ダイヤモンドに変更する。エリート資格付与条件は、前年度の搭乗実績により次年度の資格を付与する方式になり、条件内容の緩和も行なう。また、ランクにより20%~80%の範囲内で追加マイルが加算される「エリートマイル制度」を導入する。シルバーになるには、1万マイルまたは10回搭乗が条件で、追加加算するマイルは20%。ゴールドになるには、4万マイルまたは40回搭乗が条件で、追加加算するマイルは40%。プラチナになるには、7万マイルまたは70回搭乗が条件で、追加加算するマイルは60%。ダイヤモンドになるには、10万マイル以上の搭乗が条件で、追加加算するマイルは80%。なお、国内線は1回の搭乗を0.5として計算し、大韓航空を利用した場合のみ搭乗実績に加算する。

 2022年2月1日から2023年12月31日の間でモーニングカーム資格を取得した人には2年間のシルバー資格を付与する。2024年12月31日以前にモーニングカームプレミアムまたはミリオンマイラー資格を取得した人には3年間のゴールドまたはプラチナ資格を付与する。なお、新しい会員制度は、2021年1月1日から12月31日までの搭乗実績に基づいて審査を行ない、2022年2月1日から2023年1月31日までの1年間の資格を付与する。

予約クラス別マイレージ加算率の主な変更図
エリート会員