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旅行プランの比較に便利な2画面スマホ「LG G8X ThinQ」

2019年12月上旬以降 発売

LG G8X ThinQ

 LGエレクトロニクス・ジャパンは11月12日、12月上旬以降にソフトバンクから発売される予定の2画面スマートフォン「LG G8X ThinQ」に関する記者説明会を開催し、担当者が同モデルの魅力を語った。

 日本におけるスマートフォン業界のトレンドは、依然としてカメラ機能にあるようだが、世界的に見れば、米国や韓国などで5G(第5世代移動通信システム)によるサービスがスタートし、2画面や折りたたみ(フォルダブル)がトレンドの1つになっている。今年に入り、サムスンの「Galaxy Fold」やファーウェイの「HUAWEI Mate X」が続々と発表されたのも、その表われと言えるだろう。

 しかし、同社 モバイル・コミュニケーションプロダクトチーム長 金希哲(キム・ヒチョル)氏が「日本では2画面は必ずしも新しいとは言えない」と語るように、これまでにソニーの「Sony Tablet P」、NECカシオの「MEDIAS W」、ZTEの「M Z-01K(Axon M)」といったタブレットやスマートフォンが商品化されてきた。

LGエレクトロニクス・ジャパン モバイル・コミュニケーションプロダクトチーム長 金希哲(キム・ヒチョル)氏

 こうしたモデルは、その都度、話題性をもって感度が高いユーザーからの支持を得ていたが、その大きさや重さ、使い道、価格といった点で課題を抱え、同じ2画面のゲーム機「ニンテンドーDS」ほど売れることはなかった。

 LGも海外で「LG V50 ThinQ 5G」という2画面スマホを発表し、その機能性を受け継いだ「LG G8X ThinQ」が日本でも発売されることになったわけだが、面白いのは、他の2画面スマホが折りたたむ構造であったのに対し、LGの場合はスマートフォンとディスプレイ付きのスマホケースを組み合わせることで2画面を実現しているところ。こうした機構を採用することで、時には普通のスマホとして、時には2画面スマホとして使えるようにするとともに、コストを抑えようという発想だ。

スマホ+ディスプレイ付きスマホケースという機構で2画面を実現

 金氏は、「2画面スマホが普及していくには、対応するアプリやサービスが登場する必要がある」として、現在でも実現可能なさまざまなユースケースを提案する。

 同氏によれば、動画+Web検索、買い物+買い物、株式情報+ポートフォリオ、ファイル閲覧+メール作成といった「2アプリ2画面表示」、GPS対応ゲーム+GPS対応ゲーム、ゲーム画面+コントローラーといった「2画面ゲームプレイ」、ニュースのサムネイル+ニュース詳細画面、マンガ左ページ+マンガ右ページ、バスケットLIVE(ソフトバンク提供のバスケットボール中継サービス)といった「1アプリ2画面表示」というように、2画面であることにより、これまでに無い新しい体験が可能になる。

 実際、旅行に出かける場面においても、複数のWebサイトや予約サイトを並べて比較したり、地図を見ながらメッセージアプリで連絡を取り合ったりと、2画面ならではの便利な使い方が想定できる。金氏が語るように、まさに「使い方は無限大」だ。

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