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文化庁、「神奈川県庁舎」や「水準原点」など新たに9件の建造物が重要文化財に。重要伝統的建造物群保存地区にも2地区を新規選定

2019年10月18日 発表

重要文化財に指定することが文科相に答申された神奈川県庁舎(2015年12月撮影)

 文化庁は、10月18日に開催された文化審議会 文化財分科会の審議議決を経て、9件の建造物を重要文化財に指定することを文部科学大臣に答申したことを発表した。同分科会では併せて、新たに2地区を重要伝統的建造物群保存地区に選定することも答申。官報告示を経て正式に認定される。

 建造物は新規6件、追加3件の指定を答申。主なものとしては、東京都千代田区の国会前庭(旧日本陸軍 参謀本部 陸地測量部跡地)にある「水準原点」が古典様式の記念碑的建築で、全国測量の統一的な基準として近代測量史上の価値が高いとして選ばれたほか、横浜市の「神奈川県庁舎」が鉄骨鉄筋コンクリート構造を採用した最初期の建築物で、デザイン、技術ともに優秀なものとして選ばれた。

2019年10月18日に重要文化財指定を答申された建造物(※は新規指定)

塩原家住宅: 3棟(主屋、裏蔵、稲荷舎、土地)、群馬県前橋市、※
水準原点: 1基/1棟(原点、掩蓋)、東京都千代田区、※
旧島津家本邸: 2棟(本館、事務所)、東京都品川区、※
神奈川県庁舎: 1棟、神奈川県横浜市、※
金剛寺: 22棟(五仏堂,薬師堂,閼伽井屋ほか)、大阪府河内長野市、※
徳善家住宅: 1棟(土地)、徳島県三好市西祖谷山村、※
喜多家住宅: 4棟(作業場、酒蔵、前蔵、貯蔵庫、土地)、石川県野々市市
摩尼院: 3棟(表門、築地塀/2か所)、大阪府河内長野市
木村家住宅: 1棟(隠居屋、土地)、徳島県三好市

 また、重要伝統的建造物群保存地区としては、兵庫県たつの市の「たつの市龍野伝統的建造物群保存地区」、鹿児島県南さつま市の「南さつま市加世田麓伝統的建造物群保存地区」の2地区が新規に選定されている。