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ベトナム政府観光総局が観光セミナー。「ハロン湾」「チャンアン景観群」「ソンドン洞窟」など世界遺産だらけ

2019年9月10日 実施

ベトナム観光セミナーが都内のホテルで開催された

 ベトナム政府観光総局は9月10日、都内で「ベトナム世界遺産とビーチ・リゾートを体験」をテーマに観光セミナーを開催した。

 セミナーの前にはベトナム文芸団による伝統芸能のパフォーマンスなどが披露され、参加した旅行関係者やメディアなどから大きな拍手が送られた。

ベトナム胡弓など伝統楽器による演奏が披露
開会あいさつは主催者であるベトナム文化スポーツ観光省・観光総局 副長官 Ngo Hoai Chung氏より
来賓あいさつで登壇した在日本ベトナム社会主義共和国大使のVu Hong Nam氏
後援団体の代表としてあいさつしたJATA(日本旅行業協会)海外旅行推進部の小貫誠氏

世界遺産もビーチリゾートも楽しめるベトナム

一番知られているの世界遺産はハロン湾だろう

 まずはベトナムの基本情報から。日本の九州を除いた国土面積とほぼ同じベトナムは、人口が約9300万人で、2026年には1億人を突破すると予想されている。平均年齢は30歳。首都は北部に位置するハノイで、最大都市は南部のホーチミン。そんなベトナムには、フエ、ミーソン遺跡、ホイアン旧市街、胡朝の城塞、タンロン遺跡、ハロン湾、フォンニャ・ケバン洞窟、チャンアン複合景観奇岩(複合遺産)と全部で8つの有形世界遺産があり、このほかにも無形文化財など数多くの世界遺産がある。

フエはベトナム最後の王朝グエン朝が置かれたことで知られる。ベトナムのなかでも特に美しい町並みが残っており、王朝の面影が残る旧市街などは散策が楽しい
どこか懐かしい雰囲気のホイアンは江戸幕府とも盛んな貿易が行なわれていた街。当時1000人の日本人が居住していて日本人街も。街のシンボルは来遠橋(日本橋)
2~17世紀にベトナムの中部で栄えたチャンパ王国。その時代のヒンドゥー遺跡がミーソン遺跡でベトナムが誇るパワースポットとして有名だ
チャンアン景観群は2017年のアメリカ映画「キングコング:髑髏島の巨神」の舞台として有名になった。手こぎボートで雄大な景色を進みながらの貴重な文化体験ができる場所
タンロン城跡は11世紀にハノイに遷都されたときに建てられた居城で、その特徴は各時代の遺構が地中に層になって現存していること。タンロンはハノイの旧称。出土品からは中国文化や古代チャンパ王国の影響が見られ、ハノイ特有の様式が残る
北部に位置するハロン湾。ハ・ロンは『龍が舞い降りた』という意味がある景勝地。湾内のクルージングは日帰りや宿泊ツアーなどさまざまなものが用意され、船上ではシーフード料理が楽しめる
フォンニャ・ケバン国立公園は2009年に世界最大級の洞窟「ソンドン洞窟」が見つかったことで知られる場所。最近は夏の限られた期間に高額ではあるがツアーも組めるようになってきたそうだ

ヘルシーフードとしても注目されるベトナム料理の人気は絶大

フォーやバインミーなど日本でも人気のベトナム料理

 海外旅行の検索・比較サイトAB-ROAD(エイビーロード)の2014年の調査「食事の満足度」において、2連続でナンバーワンをとったことがあるベトナムの食文化。アメリカのオバマ前大統領がハノイを訪れた際に、ハノイビールを飲み、ブンチャーを食べたことも話題となった。セミナーでは、ハノイのフォーの名店「フォーティン(PHOTHIN)」が今年の春に東池袋にオープンしたことも紹介された。

ダナンはベトナム航空の直行便就航によって東南アジアで「ほぼ一番近い」ビーチリゾートに

南北に長い国土にビーチリゾートと世界遺産が点在しているベトナム

 3300kmにわたる美しい海岸線を持つことで、近年はビーチリゾートも楽しめるデスティネーションとしてのイメージがついてきたベトナム。なかでも中部に位置するダナンはその代表的なエリアだ。近郊には日帰りトリップで行ける世界遺産もあるため、短い日数でもラグジュアリーホテルでのんびりして、観光もしたいというよくばりなプランも可能。これにはベトナム航空が運航している日本からの直行便が大きく関係していると紹介された。

中部のダナンは近年目まぐるしく進化しているビーチリゾート

 最近のダナン旅行の傾向としては、大型連休やお盆休みなどを利用した3世代旅行が多くなっており、治安がよいという理由から社員旅行や修学旅行などの需要も増えてきているという。

ダナンの注目ホテル3つ。なかでも「フュージョン・マイア・ダナン」はスパ・インクルーシブといって、滞在中のスパ受け放題が女性に大人気とのこと

 ベトナムを訪れる日本人観光客数は右肩上がりで推移しており、2020年には100万人に達する見込み。アジア各国での国籍別の旅行者数では中国、韓国に次いで3位。「親日度」と「食事の満足度」、テロやクーデターなどがない「治安のよさ」がその人気を支えているのだという。

興味深いベトナムの観光コスパ表をじっくりご覧あれ。ちなみにホイアン旧市街には「5000VNDビール」と呼ばれる日本円で約25円のビールがあるそうだ
2020年のベトナム国内での主なイベントの紹介
なんと来年はハノイでF1も!

 ダナンのほかに、魅力的なビーチリゾートとして紹介されたのは、昔からロシアのビーチリゾートとして人気のニャチャンや、ベトナム最後の楽園と言われるフーコック島とコンダオ島(別名コンソン島)だ。南部に位置し、手つかずの大自然が残る秘境と言われるコンダオ島は、ジュゴンやアオウミガメの生息地としても知られる。アクセスは船や飛行機で、ホーチミンからは45分ほどのフライトとなる。

日本~ベトナム間を最大週81便飛ばすベトナム航空

ベトナム航空 日本支社 東日本地区 旅客営業部 次長 森田順悟氏

 ベトナム航空 日本支社からは東日本地区 旅客営業部 次長の森田順悟氏が登壇し、2019年の夏季スケジュール、フライトスケジュールなどを紹介した。同社は日本~ベトナム間を自社運航で週81便運航しており、東京からは羽田と成田を合わせると、ハノイ、ダナン、ホーチミンへと最大5便が飛んでいることになる。

東京からの所要時間は最短で約5時間
成田・羽田発の使用機材はエアバス A350-900型機

 森田氏は、成田・羽田発着路線で使用しているエアバス A350-900型機の特徴として、機内与圧が低め(6000フィート/約1800m)に設定されていることや、頭上の棚が自分の手前のところまで降りてくるため荷物の出し入れがしやすいことなどを紹介した。

 日本~ベトナム路線はビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスの3クラスで運航しており、2018年秋からビジネスクラスの復路のケータリングにベトナムのフォーがサーブできるようになっているとのこと。

 プレミアムエコノミークラスに関しては、シートピッチが97cmとかなりゆったりしていること、ビジネスクラスと同じようにウェルカムドリンクが提供されること、チェックインは優先サービスが付いていることなどをアピールした。

ベトナム航空のプレミアムエコノミークラスの概要

 なお、ベトナム航空では8月1日から受託手荷物の規定が重量制からピース制に変更になった。無料で預けられる荷物の個数はすべてのクラスで2個までとなり、ビジネスクラスは32kg×2個、プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスは23kg×2個となっている。