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ベトナム政府観光総局が観光セミナー。「ハロン湾」「チャンアン景観群」「ソンドン洞窟」など世界遺産だらけ
2019年9月12日 13:21
- 2019年9月10日 実施
ベトナム政府観光総局は9月10日、都内で「ベトナム世界遺産とビーチ・リゾートを体験」をテーマに観光セミナーを開催した。
セミナーの前にはベトナム文芸団による伝統芸能のパフォーマンスなどが披露され、参加した旅行関係者やメディアなどから大きな拍手が送られた。
世界遺産もビーチリゾートも楽しめるベトナム
まずはベトナムの基本情報から。日本の九州を除いた国土面積とほぼ同じベトナムは、人口が約9300万人で、2026年には1億人を突破すると予想されている。平均年齢は30歳。首都は北部に位置するハノイで、最大都市は南部のホーチミン。そんなベトナムには、フエ、ミーソン遺跡、ホイアン旧市街、胡朝の城塞、タンロン遺跡、ハロン湾、フォンニャ・ケバン洞窟、チャンアン複合景観奇岩(複合遺産)と全部で8つの有形世界遺産があり、このほかにも無形文化財など数多くの世界遺産がある。
ヘルシーフードとしても注目されるベトナム料理の人気は絶大
海外旅行の検索・比較サイトAB-ROAD(エイビーロード)の2014年の調査「食事の満足度」において、2連続でナンバーワンをとったことがあるベトナムの食文化。アメリカのオバマ前大統領がハノイを訪れた際に、ハノイビールを飲み、ブンチャーを食べたことも話題となった。セミナーでは、ハノイのフォーの名店「フォーティン(PHOTHIN)」が今年の春に東池袋にオープンしたことも紹介された。
ダナンはベトナム航空の直行便就航によって東南アジアで「ほぼ一番近い」ビーチリゾートに
3300kmにわたる美しい海岸線を持つことで、近年はビーチリゾートも楽しめるデスティネーションとしてのイメージがついてきたベトナム。なかでも中部に位置するダナンはその代表的なエリアだ。近郊には日帰りトリップで行ける世界遺産もあるため、短い日数でもラグジュアリーホテルでのんびりして、観光もしたいというよくばりなプランも可能。これにはベトナム航空が運航している日本からの直行便が大きく関係していると紹介された。
最近のダナン旅行の傾向としては、大型連休やお盆休みなどを利用した3世代旅行が多くなっており、治安がよいという理由から社員旅行や修学旅行などの需要も増えてきているという。
ベトナムを訪れる日本人観光客数は右肩上がりで推移しており、2020年には100万人に達する見込み。アジア各国での国籍別の旅行者数では中国、韓国に次いで3位。「親日度」と「食事の満足度」、テロやクーデターなどがない「治安のよさ」がその人気を支えているのだという。
ダナンのほかに、魅力的なビーチリゾートとして紹介されたのは、昔からロシアのビーチリゾートとして人気のニャチャンや、ベトナム最後の楽園と言われるフーコック島とコンダオ島(別名コンソン島)だ。南部に位置し、手つかずの大自然が残る秘境と言われるコンダオ島は、ジュゴンやアオウミガメの生息地としても知られる。アクセスは船や飛行機で、ホーチミンからは45分ほどのフライトとなる。
日本~ベトナム間を最大週81便飛ばすベトナム航空
ベトナム航空 日本支社からは東日本地区 旅客営業部 次長の森田順悟氏が登壇し、2019年の夏季スケジュール、フライトスケジュールなどを紹介した。同社は日本~ベトナム間を自社運航で週81便運航しており、東京からは羽田と成田を合わせると、ハノイ、ダナン、ホーチミンへと最大5便が飛んでいることになる。
森田氏は、成田・羽田発着路線で使用しているエアバス A350-900型機の特徴として、機内与圧が低め(6000フィート/約1800m)に設定されていることや、頭上の棚が自分の手前のところまで降りてくるため荷物の出し入れがしやすいことなどを紹介した。
日本~ベトナム路線はビジネスクラス、プレミアムエコノミークラス、エコノミークラスの3クラスで運航しており、2018年秋からビジネスクラスの復路のケータリングにベトナムのフォーがサーブできるようになっているとのこと。
プレミアムエコノミークラスに関しては、シートピッチが97cmとかなりゆったりしていること、ビジネスクラスと同じようにウェルカムドリンクが提供されること、チェックインは優先サービスが付いていることなどをアピールした。
なお、ベトナム航空では8月1日から受託手荷物の規定が重量制からピース制に変更になった。無料で預けられる荷物の個数はすべてのクラスで2個までとなり、ビジネスクラスは32kg×2個、プレミアムエコノミークラスとエコノミークラスは23kg×2個となっている。