ニュース

ブルーインパルス、展示飛行再開。「尾道港開港850年記念」で2機が青空にハートを描く

操縦桿やミリメシなども展示

2019年7月27日 実施

無事に展示飛行を再開した、ブルーインパルス。2機での展示飛行を実施した

 7月27日、尾道市で航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」による展示飛行が行なわれた。この展示飛行は、「尾道港開港850年記念」に伴って実施されたもの。

 ブルーインパルスの使用機材であるT-4は、エンジン不具合対策により2019年度の展示飛行を中止していた。7月21日にホームベースがある松島基地と同県内の松島町で実施される「日本三景の日」記念行事で展示飛行を再開予定としていたが、あいにくの悪天候でキャンセル。この「尾道港開港850年記念」が、展示飛行復活の第1弾となった。

会場となった尾道水道は快晴

 とはいえ、エンジン不具合対策による使用機材の関係で展示飛行は5番機と6番機の2機のみ。航空自衛隊では、「7月以降のイベントから、配分機数に応じた機数により展示飛行を再開いたします」としており、この辺りは時間がかかるところなのだろう。

 ブルーインパルスが尾道上空を飛ぶのは、2014年の「瀬戸内水軍まつり」以来になる。5年振りの展示飛行は、「尾道港開港850年記念」に加え「平成30年7月豪雨」被害からの復興への思いを込めてという位置づけとして実施された。

 また、尾道市では展示飛行に向け特設会場を設置。そこでは、物品販売などが行なわれていたほか、操縦桿の展示やVR体験などを実施していた。

自衛隊の携帯食、通称ミリメシを展示
こちらはなりきりの、試着コーナー
制帽も用意されている
F-4 ファントムIIの操縦桿
F-15 イーグルの操縦桿
F-2の操縦桿
ステッカーなども配布
こちらはホンモノのヘルメットを装着してのVR体験
こちらもヘルメットを装着する通話体験コーナー

 演技は11時40分から始まり、事前予告どおり5つの科目を実施。ハートに始まり、ハートに終わる構成となっていた。

1. オリジナル・レベル・キューピット
2. デルタ・ダーティー・ローパス
3. ラインアブレスト・ローパス
4. トレイル・ローパス
5. スラント・キューピット

飛行したのは5番機と6番機
演技はオリジナル・レベル・キューピットから実施
瀬戸内の尾道水道上空をラインアブレスト・ローパス
最後の演技は、スラント・キューピット。最初のハートよりも大きなハートを描いていた

 演技後、最後に2機で会場にあいさつ。西の空に飛び去っていった。

演技後、西の空に飛び去っていった

 無事、展示飛行再開を果たしたブルーインパルス。高い人気を誇るだけに、自衛隊関連以外のお祭りでも展示飛行を実施していく。なお、次の展示飛行の予定は、8月1日の石巻市「石巻川開き祭り」になる。

航空自衛隊 アクロバットチーム「ブルーインパルス」2019年度スケジュール

4月28日(日): 鹿児島県 鹿屋航空基地 海上自衛隊 エアーメモリアルinかのや2019(展示飛行中止)
5月5日(日): 山口県 岩国航空基地 第43回海上自衛隊/米海兵隊 岩国航空基地フレンドシップデー2019(展示飛行中止)
5月18日(土): 静岡県 下田市 第80回黒船祭(展示飛行中止)
6月2日(日): 鳥取県 美保基地 2019美保基地航空祭(展示飛行中止)
7月21日(日): 宮城県 松島町 「日本三景の日」記念行事(天候要因で中止)
7月27日(土): 広島県 尾道市 尾道港開港850年記念
8月1日(木): 宮城県 石巻市 石巻川開き祭り
8月4日(日): 北海道 千歳基地 平成31年度千歳基地航空祭
8月24日(土): 宮城県 東松島市 東松島夏まつり
8月25日(日): 宮城県 松島基地 松島基地航空祭
9月8日(日): 青森県 三沢基地 平成31年度三沢基地航空祭
9月16日(月): 石川県 小松基地 令和元年航空祭 in KOMATSU
9月28日(土): 茨城県 那珂市 第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」
10月20日(日): 静岡県 浜松基地 エアフェスタ浜松2019
11月3日(日): 埼玉県 入間基地 入間航空祭
12月1日(日): 茨城県 百里基地 令和元年度百里基地航空祭
12月8日(日): 福岡県 築城基地 築城基地航空祭
12月15日(日): 宮崎県 新田原基地 平成31年度新田原基地エアフェスタ2019