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千歳基地航空祭、新政府専用機を一般初公開。ブルーインパルスがハートを描く
2019年8月5日 10:36
- 2019年8月4日 開催
航空自衛隊 千歳基地(北海道千歳市)は8月4日、毎年夏に行なわれている「千歳基地航空祭」を開催した。令和になって最初の千歳基地航空祭では、ボーイング 777-300ER型機の新しい政府専用機を初めて一般に公開。多くのファミリー連れが新政府専用機の一般公開を楽しんでいた。
ここ数年、千歳基地航空祭は「晴れ間はあるものの~」という微妙な天気が多かったが、8月上旬となった2019年は快晴の夏日。気温も30℃を超え、水分補給を呼びかけるアナウンスが頻繁に行なわれていた。
千歳基地航空祭の目玉となるのは、航空自衛隊が運用する政府専用機の展示飛行が行なわれること。新政府専用機は2機運用されているが、登録記号80-1112の2号機が展示飛行や地上展示を実施した。
この新政府専用機のほか、千歳基地に所属する201飛行隊や203飛行隊のF-15戦闘機、救難隊のU-125A、そして米空軍のF-16戦闘機も展示飛行を実施。とくに米空軍のF-16戦闘機は激しく飛び回るなど、注目を集めていた。
7月27日の「尾道港開港850年記念」から今年度の展示飛行を再開した航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」は、尾道に引き続き5番機と6番機の2機のみでの参加。快晴のため1区分と呼ばれるフル科目の演技区分となっていがが、5番機と6番機の2機で行なう演技で構成。両機の飛行間隔も驚くほど狭く見え、迫力の展示飛行を行なった。
ブルーインパルスの人気展示科目である「バーティカルキューピッド」は2機で実施。ハートを貫く矢はなかったものの、新政府専用機の上空に大きなハートを描き、大きな拍手をあびていた。6機での本格運用はまだ始まっていないが、2機での演技の美しさはフル編成となる6機で飛ぶ日が待ち遠しくなるものだった。
ブルーインパルスの次のイベント参加は、ホームベースのある地元東松島市で行なう「東松島夏まつり」になる。翌日はホームベースの航空祭「「松島基地航空祭」となるだけに、参加機数増加に期待したい。
航空自衛隊 アクロバットチーム「ブルーインパルス」2019年度スケジュール
8月24日(土): 宮城県 東松島市 東松島夏まつり
8月25日(日): 宮城県 松島基地 松島基地航空祭
9月8日(日): 青森県 三沢基地 平成31年度三沢基地航空祭
9月16日(月): 石川県 小松基地 令和元年航空祭 in KOMATSU
9月28日(土): 茨城県 那珂市 第74回国民体育大会「いきいき茨城ゆめ国体」
10月20日(日): 静岡県 浜松基地 エアフェスタ浜松2019
11月3日(日): 埼玉県 入間基地 入間航空祭
12月1日(日): 茨城県 百里基地 令和元年度百里基地航空祭
12月8日(日): 福岡県 築城基地 築城基地航空祭
12月15日(日): 宮崎県 新田原基地 平成31年度新田原基地エアフェスタ2019