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南海電鉄、百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録を記念した「ハニワ駅長」ラッピング列車。7月21日運行開始

7月20日に出発式。ハニワ駅長と仁徳天皇陵古墳周辺を巡るツアーも

2019年7月9日 発表

南海電鉄は、百舌鳥・古市古墳群の世界遺産登録決定を記念し、ハニワ駅長をデザインしたラッピング列車を運行する

 南海電鉄は7月9日、「百舌鳥・古市古墳群」のユネスコ世界文化遺産の登録決定を記念し、ラッピング列車や古墳ツアー、駅の装飾など、さまざまな記念キャンペーンを展開することを発表した。

 ラッピング列車は、大阪府堺市の“世界遺産 百舌鳥・古市古墳群PRキャラクター”である「ハニワ課長」とともに、世界遺産登録への機運を盛り上げようと誕生した南海電鉄の「南海ハニワ駅長」をモチーフにしたもの。1000系6両1編成をラッピングし、先頭車両に「世界遺産 堺・百舌鳥古墳群へは南海電鉄で!」というメッセージとともに、南海ハニワ駅長や古墳群のイラストを配置。中間車両は茶の湯や和菓子、堺打刃物、注染和ざらし、お香など、堺の伝統産業や伝統文化をハニワ駅長が体験している姿が描かれる。

 ラッピング列車は7月21日~2020年6月30日の期間で、南海本線/空港線 難波駅~和歌山市駅/関西空港駅を運行する。ただし、7月20日は難波駅で運行開始記念セレモニーが開かれ、同日は特別に高野線で運行する。

ラッピング列車のデザイン(1~3号車)
ラッピング列車のデザイン(4~5号車)と正面

 7月20日の式典は12時から難波駅 4番線降車ホームで実施。見学には乗車券または入場券が必要。この式典に先立つ11時30分~11時55分には、ラッピング列車内で百舌鳥古墳群に関するパネル展示やハニワ課長、ハニワ駅長との記念撮影会を実施。来場した先着200名にハニワ型うちわや古墳型メモパッド、ハニワ駅長クリアファイルをプレゼントする。

 また、7月20日には「I LOVE 古墳な古墳好き集まれ! ハニワ駅長と一緒に古墳ワールドへ行こう!!」も実施。式典関連イベントへの参加ののち、難波駅から三国ヶ丘駅までラッピング列車に乗車。堺市博物館学芸員の案内で仁徳天皇陵古墳周辺を巡る内容となっている。参加は無料(集合前、解散後は各自負担)で、先着50組100名を募集。7月11日より、同社おでかけ情報サイト「otent(おてんと)」で参加を受け付ける。

 堺東駅の西改札内駅務室前には、ハニワ駅長が駅長を務める幻の駅「ハニワ駅」が7月20日17時ごろから登場。堺市、JR西日本(西日本旅客鉄道)、阪堺電車(阪堺電気軌道)、南海バスとの統一ビジュアルポスターを主要駅に掲出するほか、堺東駅、三国ヶ丘駅、堺駅では世界遺産登録記念装飾を行なう。

 また、近鉄(近畿日本鉄道)、阪堺電車、南海バスと共通デザインのロゴマークを車両の全面や側面に掲出。南海電鉄では1000系1編成、3000系1編成、8300系1編成、6200系2編成に掲出する。

 このほか、堺の観光パンフレット「sakaiたび図鑑」の主要駅での配布や、仁徳天皇陵古墳周辺や堺市中心部に散りばめられた謎を解き明かしていく、「さかいナゾトキブック」も発行。さかいナゾトキブックは謎を解いた人に古墳メモパッドまたはハニワ駅長クリアファイルをプレゼントする。

堺東駅に登場する「ハニワ駅」のイメージなど