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福岡市博物館、自分のスマホで使える無料の多言語音声解説サービス

2019年4月10日 発表

福岡市博物館で導入される音声ガイドQRコード付きチラシ

 Kotozna(ことつな)と福岡市博物館は、個人のスマートフォンを使う多言語音声解説サービスを開始した。8か国語に対応しており、利用料は無料。

 同サービスは、Kotoznaが開発した多言語翻訳サービス「Kotozna Camera」を活用したもの。来場者が自身のスマートフォンでQRコードを読み取ると、URLが表示され、それをタップすると、スマートフォンの設定言語による音声ガイドやテキスト解説が利用できる。言語は、日本語、英語、中国語、韓国語、フランス語、スペイン語、タイ語、ベトナム語に対応する。

 従来の音声ガイドサービスは、専用の機材が必要になっていた。同博物館では、日英中韓の4か国語に対応した音声ガイド機を35台用意し、機器使用料として300円/台を徴収し、年間で約4000台の利用があった。しかし、台数に限りがあるため、団体客が利用できなかったり、他人が使ったイヤホンの使用を嫌がる来場者がいたりといった課題があったという。

 新サービスは、こうした課題を解決するとともに、聴覚障害者向けにテキスト原稿による多言語解説も提供できるため、日本人にとっても役に立つ内容となっている。