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ボーイングCEO、737 MAX型機の事故調査予備報告を受け謝罪。今後数週間のうちにソフトウェアアップデート提供

2019年4月4日 公開

米Boeingが、Chairman, President & CEO, The Boeing Company デニス・マレンバーグ(Dennis Muilenburg)氏によるボーイング 737 MAXの事故報告に対する声明を公開

 米Boeingは4月4日(現地時間)、2018年10月のライオン・エア610便、2019年3月のエチオピア航空302便の事故の原因が、同社のシステムに起因するとの事故調査予備報告がなされたことに対する、ボーイングCEOのデニス・マレンバーグ(Dennis Muilenburg)氏による声明動画を公開した。

 声明のなかで、まずは2件の事故で多くの命が失われたことに対して謝罪。同社のMCAS(Maneuvering Characteristics Augmentation System:操作特性向上システム)が誤った動きをしたというエチオピア当局による事故調査の予備報告を認めている。

 MCASはボーイング 737 MAXファミリーで初めて搭載されたシステムで、同機が持つ特性をコンピュータが自動的に補正するためのもの。機体の角度をセンサーが認識して、必要に応じて正しい角度へと自動補正するが、センサーからの誤った角度情報に基づいてMCASが作動してしまったことが事故の原因になったと伝えられている。

 マレンバーグ氏は、この誤作動を修正する方法をすでに認識しているとしたうえで、パイロットへの追加教材や関連トレーニングなどを含めた総合的なアップデートを提供するために時間をかけて準備を行なっており、今後数週間のうちに提供すると述べている。