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千代田線 北綾瀬駅でホーム10両化の記念式典。3月16日から10両編成の直通運転が始まる

2019年3月15日 実施

2019年3月16日 直通運転開始

東京メトロは3月16日から千代田線 北綾瀬駅で10両編成列車の直通運転を開始する

 東京メトロ(東京地下鉄)は3月15日、千代田線 北綾瀬駅からの10両編成列車直通運転の開始を記念して、式典と出発式を実施した。

 千代田線の綾瀬駅と、綾瀬車両基地の間に位置する北綾瀬駅は、2019年で開設40年を迎える。現在、北綾瀬駅では改良工事を行なっており、ホーム延伸と出入口の新設が進められている。

 このうち、ホームの延伸工事がこのほど完了し、3月16日には北綾瀬駅から千代田線本線へ、また千代田線本線から北綾瀬駅へ、10両編成列車での直通運転を開始する。

東京メトロ 千代田線 北綾瀬駅

 北綾瀬駅と綾瀬駅の間は、開業から現在まで、3両編成の短い列車を利用した折り返し運転による営業を行なってきた。

 そのため、北綾瀬駅は70mという短いホームで運用されてきたが、今回の改良工事によって全長205mのホームに延伸され、10両編成列車の発着を可能にした。また、足立区の協力により、北綾瀬駅の西側に隣接する「しょうぶ沼公園」側に階段とエレベータを備える新たな出入口を設けている。

10両編成列車が発着できるように、全長205mにホームを延伸。ホームにはホームドアも設置されている
延伸された北綾瀬駅を高架下から見た様子

 このほか、2020年6月の完成を目標として、北綾瀬駅の北側に隣接する幹線道路の環七通り(環状七号線)をまたぐ連絡通路の設置を行なう。現在は環七通りを横断歩道で渡る必要があるため、朝のラッシュ時などは周辺の歩道が混雑し、危険な状態となっている。そこで、連絡通路を設置することで歩道の混雑を解消し、歩行者のスムーズな流れを実現。さらに、2020年12月の完成を目標として、駅ビルの建て替えや改装も行なう予定となっている。

北綾瀬駅に隣接するしょうぶ沼公園側に新出入口を新設
しょうぶ沼公園側にエレベータを設置
階段も用意されており、しょうぶ沼公園側からの駅への出入りが便利に

 またこれまで、北綾瀬駅~綾瀬駅間の折り返し列車と、綾瀬車両基地を出発して綾瀬駅から営業運転に入る列車が一部で同じ線路を使っていることで、ダイヤが乱れやすい原因になっていたという。朝のラッシュ時を中心に、綾瀬駅での乗り換え混雑も発生していた。

 しかし、北綾瀬駅からの10両編成列車直通運転の開始によって、これら課題が改善され、ダイヤの乱れを低減できるとしている。もちろん、北綾瀬駅を利用する乗客は、綾瀬駅で乗り換えることなく千代田線本線へと向かえるようになるため、利便性が大きく向上することなる。

新設された北綾瀬駅南改札。明るく開放的な雰囲気だ
しょうぶ沼公園側のエレベータの乗降口
南改札には3基の自動改札を設置

 北綾瀬駅の10両編成列車運用開始となる3月16日からは、これまで綾瀬駅始発だった列車のうち、朝のラッシュ時間帯(7時~8時台)は13本のうち5本を北綾瀬駅始発に変更。日中時間帯は、綾瀬駅始発6本中3本を北綾瀬駅始発に変更する。

 また、北綾瀬駅を発着する一部の10両編成列車は小田急線と直通運転を行なう。このほか、平日17時台~23時台に綾瀬駅~代々木上原駅間で10往復、土休日の16時台~21時台に綾瀬駅~代々木上原駅間で9往復の列車をそれぞれ増発し、その一部を北綾瀬駅まで運転する。

多目的トイレも設置されている
南改札付近のホーム天井には、しょうぶの葉をモチーフとした柱構造の膜屋根を設置し、自然光を取り込む開放的な雰囲気となっている
2020年6月完成を目標に、環七通り上空をまたぐ通路と、エレベータを併設する新出入口が設置される
2020年12月完成を目標時、駅ビルの建て替えや改装も進められる
3月16日のダイヤ改正によって、北綾瀬駅から千代田線本線への10両編成列車直通運転を開始するとともに、小田急線への直通運転も開始される
3月16日以降の北綾瀬駅の時刻表。上下線合わせて124本のうち51本が10両編成の直通列車となる

 記念式典では、東京メトロ 代表取締役社長の山村明義氏が登壇し、ホーム10両化の経緯などを語った。

「千代田線は1969年12月に北千住駅~大手町駅間の部分開業を経て、1978年3月に綾瀬駅~代々木上原駅間の全線を開業し、現在にいたっています。開業当時、北綾瀬駅は綾瀬車両基地への車両入出庫を行なう信号所として整備され、将来周辺の開発状況に合わせて駅が設置できる構造で設置されました。その後、北綾瀬駅周辺の住宅開発が急速に進んだことから、全線開業の翌年、1979年2月に新駅建設に着手し、1979年12月に北綾瀬駅が開設されました。

 北綾瀬駅の開業から40年が経過し、お客さまのご利用数は3万人を超えるまでに成長しております。今回10両編成列車が発着できる構造に改良したことで、北綾瀬駅の混雑緩和を図れるとともに、利便性も大きく向上すると考えております。

 北綾瀬駅のホーム10両化工事は、2015年7月に着手し、135mを増設して、エレベータを併設した南出口を新設しました。また、北綾瀬駅北側の環状七号線の上空をまたぐ通路を設置し、エレベータを併設した出入口の新設工事や、既存駅舎の改装工事が継続されますので、周辺の皆さまにはご理解と協力と賜りたいと思います。

 明日(3月16日)のダイヤ改正以降は、綾瀬駅~北綾瀬駅間の1日の上下線の運行本数を6本増発した124本とし、そのうち51本を10両編成の直通列車として運行します。

 今回の北綾瀬駅のホーム10両化による効果は、北綾瀬駅の混雑緩和のほかに、千代田線の遅延防止にも寄与します。また綾瀬駅では代々木上原方面から北綾瀬への乗り換えの際に階段の上り下りなどのご不便をおかけしておりましたが、これらの乗り換え抵抗が軽減されるなど、副次的な効果が発揮され、千代田線全体の安定輸送が実現されます。

 北綾瀬駅のすべての工事が完了したあかつきには、エレベータが3基、多機能トイレが2か所と、バリアフリー施設が格段に充実します。お体の不自由な方にも安心してご利用いただける駅にする予定です」と述べた。

東京地下鉄株式会社 代表取締役社長 山村明義氏

 来賓の代表として登壇した足立区副区長の長谷川勝美氏は、「これまで北綾瀬駅から千代田線利用には、綾瀬駅での乗り換えによる階段の上り下りが必要だったこと、北綾瀬駅前の環状七号線横断の危険性や歩道での歩行者と自転車の錯綜という2つの大きな課題があると思っていました。

 そういったなか、東京メトロから提案いただいた今回の計画は素晴らしく、2つの課題を一挙に解決し、北綾瀬を安全で住みやすい街へと導くものと確信しております。区としてもしょうぶ沼公園の改修やタクシー乗り場の整備などと並行して、直通運転をきっかけとして“さらなるにぎわいを”と銘打って北綾瀬の街づくり計画も作成しました」とあいさつ。

足立区副区長 長谷川勝美氏

 その後、延伸された北綾瀬駅のホームにおいて、10両編成列車の出発式が行なわれた。10両編成の臨時列車到着に合わせてホーム上でテープカットを行なうとともに、来賓を乗せた臨時列車が綾瀬駅方面へと出発していった。

延伸された北綾瀬駅ホームで出発式を開催。左から、足立区議会副議長の岡安たかし氏、足立区副区長の長谷川勝美氏、東京地下鉄株式会社 代表取締役社長の山村明義氏、東京都議会議員の高島なおき氏、加平町会会長の横溝正雄氏がテープカットを行なった
10両編成の臨時列車到着に合わせてテープカット
来賓を乗せた10両編成の臨時列車が出発し、出発式は終了
北綾瀬駅ホームに10両編成列車が停車している様子
こちらは、北綾瀬駅と綾瀬駅の間で折り返し運転されている3両編成の列車。3月16日以降も一部はこれまで同様に3両編成の列車で折り返し運転が行なわれる