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祝! 東名高速 足柄スマートIC開通。御殿場プレミアム・アウトレット、富士スピードウェイ至近のインターチェンジ

足柄SA内に設置、御殿場ICの渋滞解消へ

2019年3月9日 開通

3月9日15時に開通した下り側のスマートIC入口

 NEXCO中日本は3月9日15時、東名高速道路 足柄スマートIC(インターチェンジ)を開通した。御殿場ICから東京方面へ約3kmのところにある足柄SA(サービスエリア)に併設された、ETC車載機搭載車が利用可能なスマートIC。この開通によって、御殿場プレミアム・アウトレットの渋滞緩和や、富士スピードウェイから大井松田ICへの移動時間が最大17分短縮するなどの効果を見込んでいる。ショッピングやレース観戦で訪れる人にとって重要な新ルートとなりそうだ。

 3月9日当日はオープニングセレモニーも実施され、近隣住民や招待客らによる歩き初めなども行なわれた。早速上り側と下り側両方の足柄スマートICを利用してみたので、動画と合わせてレポートしたい。なお、同時にSAも利用可能な足柄スマートICだが、その際の駐車場所には注意したほうがよさそうだ。

足柄スマートIC 祝開通

下り側出口と上り側入口を通行してみる

 足柄スマートICは、東京方面(上り)の出入りと名古屋方面(下り)の出入りが、ともに24時間可能なフルサービスのスマートIC。今回クルマで通過してみたのは、下りの出口と、上りの入口の2パターン。東京方面からやってきて、御殿場プレミアム・アウトレットや富士スピードウェイを訪れ、その後帰路につく、というケースを想定したものだ。

 まず下り側の出口。これまでどおり足柄SAに入り、小型車、二輪車の駐車エリア方向へ左折すると、すぐ左側にスマートIC用のレーンが現われる。レーンの表示に沿って進行し、ゲートを通過すれば、ほとんど自然に東名高速を横断して北上するルートをたどることになる。東名高速を横断後に右折すれば御殿場プレミアム・アウトレットへ、そのまま北上すれば富士スピードウェイへ向かうことができる。

東名高速 足柄スマートICを下りの名古屋方面から出て、上りの東京方面へ入る
東京方面を見たところ。右側の側道から足柄SAに入る
小型車、二輪車の駐車場所方向となる左へ
レーンの表示に従って走行するとこのゲートへ
ゲートの反対側から見たところ。向こうに見えるのが下り側の足柄SA
ゲート通過後にさらにゲートが左右にある。左が通常の進行方向。右はETCエラーなどの際のUターン路
ゲートを抜けたらまっすぐ進む
最初の交差点は、御殿場プレミアム・アウトレットも富士スピードウェイもほぼ直進となる斜め左方向へ
一方通行となる跨道橋を通過
その後交差点に。御殿場プレミアム・アウトレットは右折、富士スピードウェイは直進
御殿場プレミアム・アウトレットは、右折後に3kmほど直進し、再び東名高速道路をまたいで回り込む

 上り側の入口は、その分岐となる交差点にあり、下り出口から来て左折すれば即座に上り側に入ってしまうことも可能ではある。通常は、先ほどの御殿場プレミアム・アウトレット方面からの直進、もしく富士スピードウェイ方面からの右折で利用することになるだろう。なお、富士スピードウェイ側から右折で入るのではなく、左折して東名高速道路の反対側に回り込むことで、下り側のスマートIC入口に向かうことができる。

富士スピードウェイ方面から
右が富士スピードウェイ方面。右折でスマートIC入口へ。左の跨道橋方向は一方通行
プレミアム・アウトレット方面から交差点を見たところ。直進でスマートIC入口へ
上り側の入口
高速道路の名古屋方面を見たところ。ゲート通過後、SAを横目に本線に合流するときは写真の右側から出てくることになる
翻って、上り側出口からの視点
直進でプレミアム・アウトレット方面、左折で富士スピードウェイ方面
最初の交差点で左折し、200メートルほど先を右折して回り込むと、下り側スマートICの入口となる
ゲートを通過して下っていく
正面に下り側SAが見える。左の外周のような道を走ってSAもしくは本線へ

 足柄スマートICを利用する際にはいくつか注意しておきたいところがある。まず、下り側出口方向から上り側入口がある交差点までの、東名高速道路を横断する跨道橋が一方通行となっている点。交差点側から見るともちろん進入禁止などの標識はあるものの、開通当日は新たにスマートICが現れたこともあり、この交差点で戸惑って右往左往するクルマや、一方通行を進入してしまうクルマも見られた。

この跨道橋は一方通行となっている
開通直後はやや混乱も見られた交差点。この写真撮影時は開通前のため路面表示も隠されている

 下り側、上り側ともに、流入時はゲート通過後に足柄SAを利用できる。ただし、駐車位置は通常のSA利用時とは異なるので注意が必要だ。今回試した上り側入口からのSA利用時は、入口ゲートを通過してから、そのまま直進してガソリンスタンド手前に設けられた6台分の駐車エリアに停める。高速道路からSAに入ってくる導線とは完全に反対側からの進入となるので、通常の駐車場に停めようとすると逆走となってしまう。つまり、それ以上は進入できない。

 この6台分の駐車エリアは、ガソリンスタンド近くということで、SAの商業施設からはかなり離れている。歩行者用の誘導路なども今のところなく、施設を利用するときは広い駐車場を横切る形になるため、安全を十分確認しながら通行したい。近くにいた交通誘導員に聞いたところでは、下り線もほぼ同様の状況で、駐車スペースが限られている。混雑時は駐車できない可能性が考えられるが、それでもSAを利用したい場合は誘導員の指示に従って駐車してほしいとのこと。

上り側入口ゲート通過後、SAを利用したい人向けの駐車スペース
6台分ほどしかなく、右奥に見える商業施設はかなり遠い

 今回試したタイミングは開通直後でもあり、下り側出口、上り側入口のどちらも混雑は一切なし。出入り口付近一帯は片側1車線道路で、信号はほとんどない。これが週末の渋滞ピークやレースイベント開催時の混雑にどう作用するのかは未知数なところもあるが、御殿場プレミアム・アウトレットの渋滞や富士スピードウェイへのアクセスが改善されることに間違いはなさそうだ。

開通当日はテープカットなどのオープニングセレモニーも実施。富士山もよく見える恵まれた天候に
近隣の学生がダンスを披露
NEXCO中日本のキャラ「みちまるくん」(左)と、足柄SAのある静岡県小山町のマスコット「金太郎」(右)がお祝いに駆けつけた
小山町の込山正秀町長が式典で挨拶。スマートICの話が持ち上がったのは平成15年頃。当時は御殿場プレミアム・アウトレットの渋滞が解決していないとして地元からの反対陳情もあったと明かしたが「そんななかで市長が頑張って、ご理解をいただけたのが事業の第一歩だった」と振り返り、「これから小山町が大いに開けていくことは間違いない」と期待感を示した
式典、テープカットの後、案内表示の目隠しがはがされるなど開通に向けての準備が進む
テープカットのタイミングで電光掲示板も開通を祝う特別な表示に
ゲートオープンし、歩き初めが開始
近隣中学校の学生による演奏のなか、スマートICのゲートを通過する
富士山をバックにバルーンリリース
規制が取り払われ、電光掲示板も本来の表示に
15時の開通後、交通標識の目隠しも外される
早速スマートICを利用する一般車も少なくなかった