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祝! 東名高速 足柄スマートIC開通。御殿場プレミアム・アウトレット、富士スピードウェイ至近のインターチェンジ
足柄SA内に設置、御殿場ICの渋滞解消へ
2019年3月10日 15:25
- 2019年3月9日 開通
NEXCO中日本は3月9日15時、東名高速道路 足柄スマートIC(インターチェンジ)を開通した。御殿場ICから東京方面へ約3kmのところにある足柄SA(サービスエリア)に併設された、ETC車載機搭載車が利用可能なスマートIC。この開通によって、御殿場プレミアム・アウトレットの渋滞緩和や、富士スピードウェイから大井松田ICへの移動時間が最大17分短縮するなどの効果を見込んでいる。ショッピングやレース観戦で訪れる人にとって重要な新ルートとなりそうだ。
3月9日当日はオープニングセレモニーも実施され、近隣住民や招待客らによる歩き初めなども行なわれた。早速上り側と下り側両方の足柄スマートICを利用してみたので、動画と合わせてレポートしたい。なお、同時にSAも利用可能な足柄スマートICだが、その際の駐車場所には注意したほうがよさそうだ。
下り側出口と上り側入口を通行してみる
足柄スマートICは、東京方面(上り)の出入りと名古屋方面(下り)の出入りが、ともに24時間可能なフルサービスのスマートIC。今回クルマで通過してみたのは、下りの出口と、上りの入口の2パターン。東京方面からやってきて、御殿場プレミアム・アウトレットや富士スピードウェイを訪れ、その後帰路につく、というケースを想定したものだ。
まず下り側の出口。これまでどおり足柄SAに入り、小型車、二輪車の駐車エリア方向へ左折すると、すぐ左側にスマートIC用のレーンが現われる。レーンの表示に沿って進行し、ゲートを通過すれば、ほとんど自然に東名高速を横断して北上するルートをたどることになる。東名高速を横断後に右折すれば御殿場プレミアム・アウトレットへ、そのまま北上すれば富士スピードウェイへ向かうことができる。
上り側の入口は、その分岐となる交差点にあり、下り出口から来て左折すれば即座に上り側に入ってしまうことも可能ではある。通常は、先ほどの御殿場プレミアム・アウトレット方面からの直進、もしく富士スピードウェイ方面からの右折で利用することになるだろう。なお、富士スピードウェイ側から右折で入るのではなく、左折して東名高速道路の反対側に回り込むことで、下り側のスマートIC入口に向かうことができる。
足柄スマートICを利用する際にはいくつか注意しておきたいところがある。まず、下り側出口方向から上り側入口がある交差点までの、東名高速道路を横断する跨道橋が一方通行となっている点。交差点側から見るともちろん進入禁止などの標識はあるものの、開通当日は新たにスマートICが現れたこともあり、この交差点で戸惑って右往左往するクルマや、一方通行を進入してしまうクルマも見られた。
下り側、上り側ともに、流入時はゲート通過後に足柄SAを利用できる。ただし、駐車位置は通常のSA利用時とは異なるので注意が必要だ。今回試した上り側入口からのSA利用時は、入口ゲートを通過してから、そのまま直進してガソリンスタンド手前に設けられた6台分の駐車エリアに停める。高速道路からSAに入ってくる導線とは完全に反対側からの進入となるので、通常の駐車場に停めようとすると逆走となってしまう。つまり、それ以上は進入できない。
この6台分の駐車エリアは、ガソリンスタンド近くということで、SAの商業施設からはかなり離れている。歩行者用の誘導路なども今のところなく、施設を利用するときは広い駐車場を横切る形になるため、安全を十分確認しながら通行したい。近くにいた交通誘導員に聞いたところでは、下り線もほぼ同様の状況で、駐車スペースが限られている。混雑時は駐車できない可能性が考えられるが、それでもSAを利用したい場合は誘導員の指示に従って駐車してほしいとのこと。
今回試したタイミングは開通直後でもあり、下り側出口、上り側入口のどちらも混雑は一切なし。出入り口付近一帯は片側1車線道路で、信号はほとんどない。これが週末の渋滞ピークやレースイベント開催時の混雑にどう作用するのかは未知数なところもあるが、御殿場プレミアム・アウトレットの渋滞や富士スピードウェイへのアクセスが改善されることに間違いはなさそうだ。