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エアアジア・ジャパンの2019年初日の出フライト。アジア料理のおせち弁当とザブングルのネタを楽しむ

2019年1月1日 実施

セントレア発エアアジアの初日の出フライト

 エアアジア・ジャパンは1月1日、セントレア(中部国際空港)から富士山の北西上空で新年の日の出を拝む「初日の出フライト」を実施した。

 この初日の出フライトはH.I.S.(エイチ・アイ・エス)が企画し、エアアジアのエアバス A320型機を使用して日の出前にセントレアを出発。富士山の北西、長野県の伊那市付近の高度1万8000フィート(5500m)で旋回し、雲の上から2019年の初日の出を拝むものだ。

 フライトの時刻は5時45分。セントレアの集合時間は朝5時だ。空港直結の名鉄(名古屋鉄道)の始発前なので、アクセスはクルマか、空港隣接のホテルの前泊となる。筆者はクルマを利用。名古屋市内から30分ほどでセントレアの駐車場に到着した。

名鉄の中部国際空港駅は始発の準備中だった
1番上、エアアジア DJ2019便の行き先は中部(国際空港)。中部発中部行きはめったに見られない表示だと思われる。2番目のJTA(日本トランスオーシャン航空)便も行き先は中部

 ゲートでは搭乗前にスタッフから新年のあいさつと初日の出フライト搭乗のお礼があり、そのあとは女性スタッフと記念撮影の時間。搭乗時間ギリギリまで記念撮影に並ぶ人の列は途絶えることがなかった。

女性スタッフがあいさつを行なった
女性スタッフとの記念撮影は搭乗時間ギリギリまで続いた
ゲートに並ぶ初日の出フライトの搭乗者

 ゲートを通過すると、搭乗者全員にエアアジアの赤い布袋が手渡され機内へと向かう。渡された袋の中身は、伊勢名物の赤福、パイナップルケーキ、伊勢うどん、静岡茶、眠眠打破、イソフラボン化粧水、富士山のおちょこ、あいちトリエンナーレ2019ピンバッジとてんこ盛りだった。

搭乗者全員にエアアジアの赤い布袋が手渡された
赤い袋の中身はてんこ盛り

 まだ辺りが暗い朝6時過ぎに離陸した機体は、左旋回で上昇。名古屋港、名古屋市内を右眼下に北東へ。シートベルトサインが消えると、サプライズゲストが登場した。現われたのは、お笑い芸人のザブングルの2人。「皆さん僕らのことを知っていますか~?」と機内放送を使って呼びかけると、多くの乗客が手を振って応えた。

 そして披露したギャグは、ザブングルといえば「筋肉カッチカチ」。ボケの加藤歩さんが右腕の力こぶを叩きながら通路を奥へ。2人はいくつかネタを披露し、最後はジャンケン大会。ジャンケン大会の賞品はザブングルのサイン。機内が盛り上がったところで食事の時間となった。

名古屋港と名古屋市内の夜景を眼下に見ながら北東へ進んだ
ザブングルの松尾陽介さん(左)と加藤歩さん(右)が登場
「カッチカチやぞ!!」
サインをかけてジャンケン大会が行なわれた
窓から外を見ると中央アルプスが目の前。雪のなかにポツンと光るのは山小屋?
上空には他社の日の出フライトらしき機体も見えた。航空機ごとの高度差は600mとのこと

 食事はおせち風弁当とお茶が配られた。「エアアジア流おせち」と書かれたおしながきは、チキンレンダンのサンバル添え(マレーシア)、タイ風オムレツ、台湾風エビとパイナップル炒め、鶏のから揚げ金粉添え、豆腐の田楽、菜飯。あくまでおせち風だが美味しかったのでよしとしよう。

食事はおせち風弁当とお茶
おしながき
美味しい朝食でした

 このフライトの機体はエアバス A320。通路を挟んで3席ずつのシート配置で、チケットはこの3席を1グループとして販売した。1人で申し込めば窓際を含む3席を1人で使用、3人なら家族や友人など、グループで1つの窓をシェアすることになる。

 定員は左右3席×30列=180人だが、もしすべてを1人客が申し込むと60人で完売する。知らない人と窓をシェアするのは窓側の人も通路側の人も気を使うので、3席分を1つのグループとして販売する方式は、初日の出フライトとしては良心的な考え方だと思われる。

 実際にはザブングルのゲスト席や筆者のよう報道席なども用意されたので60組分よりやや少なく、この日の搭乗者は97人。1~2人で3席分を利用する乗客が多かったようだ。

 そして6時40分。まもなく日の出の時間だ。東の空は赤く染まり、今か今かという雰囲気。機体は南北に1分ほど水平飛行をして陸上のトラック形状に旋回しているので、日の出の瞬間に左右どちらの窓が東側になるかは運次第。東側の窓から富士山方向を見ていて旋回が始まると、わずか1分程度だが向きが変わるまで「日の出が来ちゃう~」と心配になった。

まもなく日の出。自分の席の窓が東向きのときに日の出となってほしい
西側の中央アルプスも明るさを増した。遠くに御嶽山も

 筆者の席は左側。北から南へ向かうときに窓が東側となる。筆者の運は……よかった。右旋回をした直後にポッと太陽が現われた。機内からは「出た~」「来た~」の声が聞こえた。初日の出の瞬間は富士山の左側に太陽は位置したが、機体が南下すると太陽と富士山が一直線となる光景も見ることができた。これは高速で移動する飛行機ならでは。チョット感動的だった。

初日の出の瞬間。富士山の左側から太陽は姿を見せた
太陽は徐々に大きくなり、富士山に近付いていった
太陽と富士山が一直線となった

 旋回して次に窓が東側を向くころには太陽は高くなりまぶしさも増した。今回の撮影は窓用のフードを使用して、窓の内側(機内)の光の反射を抑えるようにした。窓越しに夜景などを撮影する際に、室内の反射を抑えるためのフードだが、日の出の場合は室内の照明よりも、太陽に照らされたカメラや自分の身体が窓に反射して映り込むのを防いでくれる。

 だが、日差しが強くなると窓に太陽光が反射してしまう。旅客機の窓は3重になっているので、外側の窓で反射する光は避けることができない。初日の出フライトは天候の影響は受けにくいが、3重窓の影響を受けやすいのが、写真を撮る人にはややデメリットかもしれない。

旋回して再び東向きになる頃には太陽はかなり高くなり、日差しも強くなった
今回の撮影は窓用のフードを使用した

 機体はしばらく旋回したあと、やや山梨方面に進んでからUターンし南西に向かった。機内では海外往復航空券などが当たる大抽選会が始まった。搭乗時に受け取った「初日の出フライト搭乗証明書」に記載された抽選番号をザブングルが読み上げ、当選者は着陸後に賞品を受け取ることとなった。

 賞品は台湾旅行ペア1組、名古屋~北海道旅行ペア2組、1/150モデルプレーン3名、キーホルダー4名、コインケース5名。97人の搭乗者に対し、15人が当たる高確率な抽選となった。ザブングルは「12番の人いますか~。あっ俺だ」と当選を辞退する一幕もあった。

エアアジア1/150モデルプレーン、キーホルダー、コインケースを手にするザブングルの2人

 一路セントレアへ。途中、浜名湖や三河湾を見ながら伊良湖岬の上空で旋回。伊勢志摩方面を遠くに見ながら伊勢湾を北上し、7時35分にセントレアに戻ってきた。約1時間半のフライトだったが、初日の出というメインイベントだけでなく、初笑いもあり、豪華賞品の抽選会もあり、あっという間に初日の出フライトは終了した。

旋回が終了したころに右側の窓からも撮影させてもらうと、南アルプスが見えた
富士山を右に見ながら山梨方面へ
左側に浜名湖
三河湾の上空では黄金色に輝く湾内が見えた
伊良湖岬の先に浮かぶ神島
伊勢志摩方面をチラッと見てセントレアへ北上

 着陸後にフライトコースをスマートフォンで確認すると、南側から伊那市方面に向かい右旋回。一旦、山梨方面に向かってからUターンして飯田市付近でやや左に向きを変え、伊良湖岬で進路をセントレアに向けていることが地図上でも確認できた。

スマホでフライトコースを確認
旋回地点の拡大図。富士山が右下。伊那市付近(通称:伊那谷)を旋回したことが分かる

 2019年の元日は天候に恵まれ、初日の出が見られた地域は多かったと思われるが、何か理由があって「今年は絶対に初日の出を拝みたい」という人には、初日の出フライトがお勧め。確実に初日の出を見ることができ、記憶に残る体験になるだろう。

着陸後に機体を撮影。A320は初日の出フライトにはちょうどよいサイズかもしれない