大井川鐵道、井川線が2019年3月9日全線開通。5月の土砂災害から305日で復旧

大井川鐵道は、5月の土砂災害で不通となっていた閑蔵駅～井川駅間を2019年3月9日に復旧。305日ぶりに井川線全線で平常運行を再開する

　大井川鐵道は12月6日、5月8日に発生した土砂崩れの影響で不通となっていた井川線 閑蔵駅～井川駅間について、2019年3月9日に復旧し、井川線全線で平常どおりの運行を再開することを発表した。

　同区間は、5月8日に約500m³の規模の土砂崩れが発生し、長さ40mにわたり線路を塞ぐ状況が発生。このため、井川線の閑蔵駅～井川駅間の運行を見合わせ、千頭駅～閑蔵駅間の折り返し運行を行なっていた。この復旧工事完了の目途が立ったことで、2019年3月9日に全線25.5kmの運行を再開することになった。

　井川線にはこれまでも土砂災害が発生しており、例えば、規模は異なるものの、2014年9月に発生した土砂災害では、全線開通したのが2017年3月と数年単位の時間を要していたが、今回は305日間の不通期間で終結することになった。

　大井川鐵道では2019年3月9日～10日に、千頭駅を主会場にした「SLフェスタ in 千頭」の開催を計画しているという。

閑蔵駅～井川駅間のV字渓谷