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京成電鉄、3代目スカイライナーの利用者2000万人達成、成田空港駅で記念式典
2010年7月17日に都心と成田を36分で結んで以来
2016年9月13日 18:25
- 2016年9月13日 発表
京成電鉄は9月13日、成田スカイアクセス線開業と同時に運行を開始した3代目スカイライナーの利用者が、2000万人を達成したとして、成田空港駅で記念式典を開催した。2010年7月の開業から6年2カ月での達成となる。
3代目スカイライナーの利用者は、これまで、2013年12月19日に1000万人、2015年5月20日に1500万人を達成してきた。運行開始から1000万人達成まで3年5カ月間かかったことに対して、1000万人から2000万人までは2年9カ月間と短くなり、増加傾向がうかがえる。
京成電鉄、成田市、成田空港、それぞれから2000万人達成にかける思いが語られた
2000万人達成が見込まれた9月13日は、成田空港駅の5番線ホームに記念式典会場を特設、地元の成田市と成田国際空港株式会社から来賓を迎え、2000万人目の利用者の方が登場、式典を行なった。
京成電鉄 代表取締役副社長 平田憲一郎氏は、「成田空港は遠くて不便だと言われてきた。このイメージを払拭して、成田空港と日暮里を最速36分で結ぶスカイライナーの運行を開始した」と話し、その結果、現在は利用者が増加傾向にあることを示したほか、「調査結果では、平成24年(2012年)には数%だった外国人の利用者は直近では約30%に増加しておりまして、スカイライナーのご利用の様子もさまがわりしている」と話した。
また、訪日外国人向けには、「東京メトロと東京都交通局が乗り放題とスカイライナーのコンビネーション乗車券がたいへん好評。今年3月には、インターネットで購入できる企画乗車券を拡充した。海外旅行代理店との連携を進め、台湾、タイ、韓国、中国など合計8カ国でお得な乗車券をお買い求めいただける」と、海外でも積極的に拡販に努めていることを紹介した。
成田市 副市長 吉田昭二氏は、「成田空港の機能強化も、年間発着回数を50万回に増やすという協議があり、成田空港の利用者、スカイライナーの利用者が増えていくことに強く期待している」と述べ、「京成電鉄は、基本的には雨風に強い。成田市民として、安心安全の大切な生活の足になっている」と評価した。
その一方、成田市民はスカイライナーよりも、イブニングライナー、モーニングライナーの利用が多いとし、「イブニングライナー、モーニングライナーも京成電鉄さん、どうぞよろしく」と増便などのお願いをする場面もあった。
成田国際空港 代表取締役専務 長田太氏は、「昭和53年(1978年)5月に開港、スカイライナーはそのときから運行いただいていて、歴史はスカイライナーとともに歩んできた」と空港の歴史に触れ、現在の成田アクセス線についても「この線は、もともと成田新幹線という構想があり、都心と成田空港をすばやく結ぶという構想があった」と紹介した。
新幹線のルートを使いながら日暮里から36分という高速輸送を実現したことについても、「長年、成田が都心から遠いという弱点を克服すべく、いかに都心と空港を早く結ぶかということを、鉄道会社といっしょに勉強してきたが、その結果が、本日の2000万人の達成になった」と感慨深く振り返った。
2000万人目は東京在住のドイツ人女性
式典では、2000万人目の利用者も参加してくすだま割りも行なった。2000万人目は東京都内在住のローズ・ジェナさん。ドイツ出身で今回はパリへ旅行し帰国されたとのこと。また、迎えにきたという鈴木敏隆さんと一緒にスカイライナーに乗車した。
ローズ・ジェナさんは「びっくりしました。すごくうれしい」と自身が節目の利用者となったことに驚き、スカイライナーについては「すごくきれいで、便利なので、よく使っています。ドイツ人なので、よく海外旅行もしますので、そのたびに利用します」と語った。
迎えにきたという鈴木さんも驚いた様子で、「よく海外に行くんですけど、成田にはいちばん早い手段、これからも使います」とコメントした。
2人はくすだま割りに参加、成田空港駅の青木茂治駅長から記念品と花束を受け取ったあと、10時38分発のスカイライナーに乗車、関係者、マスコットキャラクターに見送られながら成田空港から都心へ向かった。