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相模鉄道、2019年度下期開業の相鉄線・JR直通線に新型車両「12000系」導入

車内に防犯カメラを初導入

2019年春 導入

相鉄は2019年春に相鉄・JR直通線用新型車両「12000系」を導入する

 相鉄(相模鉄道)は、新型車両「12000系」を2019年春に導入すると発表した。同車両は2019年度下期開業予定の相鉄とJR東日本(東日本旅客鉄道)直通線で使用するもの。

 新型車両は、駅舎や車両、制服などのデザインコンセプトを統一し、グループの認知度・好感度の向上を図る「デザインブランドアッププロジェクト」に基づき製造するもの。2018年2月にデビューした20000系に続く車両となる。

「安全×安心×エレガント」を開発コンセプトに、相鉄線では初となる前方監視カメラと車内防犯カメラを採用。また、先頭形状は能面の1つである「獅子口」をイメージした力強いデザインで、車体は横浜を象徴した濃紺色(YOKOHAMA NAVYBLUE)で塗装される。

先頭形状は能面の1つである「獅子口」をイメージ。車体色は横浜を象徴した濃紺色(YOKOHAMA NAVYBLUE)を採用

 内装は、20000系の仕様を踏襲して落ち着きのあるグレーで統一。車内には、時間帯で色調が変化する調色調光式のLED照明や、紫外線カット熱線吸収合わせガラス、「ナノイー」搭載の空気清浄機、相鉄線の特徴でもある車内の鏡を採用している。

車内には、時間帯で色調が変化する調色調光式のLED照明を採用。ガラスを多用し解放感のある車内昼間イメージ(写真左)と暖色系の照明を使用した夜間イメージ(写真右)

 また、先頭車両を除いた優先席・一般席には、地元の高齢者の意見を取り入れ立ち座りを容易にした「ユニバーサルデザインシート」を導入。すべての車両には、ベビーカー・車いすの用のフリースペースを設置しているほか、すべてのドアに個別ドアスイッチを導入している。

 相鉄では、相鉄線 西谷駅と羽沢横浜国大駅間に連絡線を新設し、相鉄線とJR線の相互直通運転を2019年度下期に開業予定としている。12000系は同路線に導入され、2019年度末までに全6編成(60両)を導入予定としている。

相鉄線とJR線の相互直通運転を行なう区間