国交省、国道8号福井バイパスを9月1日全線開通。豪雪による立ち往生減少に期待

国土交通省は9月1日に国道8号福井バイパスを全線開通する

　国土交通省 近畿地方整備局 福井河川国道事務所は7月20日、国道8号福井バイパスの福井県あわら市笹岡～福井県坂井市丸岡町玄女間、延長約5.4kmを9月1日に開通することを発表した。これにより、あわら市笹岡と福井県越前市塚原町を結ぶ福井バイパスの全線（延長42.2km）が開通する。

　今回開通する国道8号福井バイパスは、福井市を含むあわら市から越前市における市街中心部の交通混雑緩和や地域開発の基盤整備を目的に整備してきたもの。現在の国道8号は台風による通行止めや大雪による立ち往生が頻発しており、2018年2月にも北陸地方を襲った豪雨により、多数の車両が3日間におよび立ち往生したことは記憶に新しい。

　福井バイパスでは、幅広な路肩などで堆切用スペースを確保しており、安定した交通を確保、さらに福井バイパスへの交通転換により、特に市街地における現国道8号の交通混雑を緩和し、交通安全に寄与することが期待されている。

　加えて、9月29日からは第73回国民体育大会「福井しあわせ元気国体」を控えており、この開幕に先立っての開通となる。

災害時の安定交通を確保することが期待されている