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NEXCO東日本、関東支社渋滞予報士が2018年GWを解説。「ピークは5月3日と5日。帰京は6日がオススメ」
東京湾アクアライン~湾岸線の「ノロノロ渋滞」や常磐道・北関東道の「ネモフィラ渋滞」に注意
2018年4月26日 21:11
- 2018年4月26日 開催
NEXCO東日本(東日本高速道路)は4月26日、東京・霞が関の本社において2018年度1回目の定例会見を開催した。
会見のなかで関東支社 交通技術課所属で、5代目渋滞予報士の外山(とやま)敬祐氏が登場し、関東支社管内におけるゴールデンウィーク時期の渋滞予測や「AI渋滞予知」などを説明した。
2018年のゴールデンウィーク時期の渋滞は下り方面は5月3日、上り方面は5日に混雑のピークとなる見込みで、渋滞発生回数(交通集中による10km以上の渋滞)も2017年の95回から102回に増える予測となっている。東京方面へ戻る上り方面を利用する際には「渋滞がぐ~んと落ち着く」ピークの翌日「6日がオススメ」だと説明した。
また、春になると一面に咲くネモフィラが観光名所になっている「国営ひたち海浜公園」(茨城県ひたちなか市)では、ネモフィラの見頃が例年より10日ほど早まりゴールデンウィーク前半と重なったため、常磐自動車道や北関東自動車道は「ネモフィラ渋滞」に注意が必要だという。
2018年はすでに4月21日~22日の週末には、ひたち海浜公園へ向かう観光客の渋滞が発生しており、ゴールデンウィーク時期にこの付近を通過する場合には、最新の交通情報を確認してほしいと呼びかけた。
東京湾アクアラインはこのゴールデンウィーク時期に「1年間で最も激しい渋滞」が発生するため、アクアライン(下り)を先頭に首都高(首都高速道路)湾岸線(西行き)の辰巳JCT(ジャンクション)付近まで、最大約25kmの渋滞が予測されている。さらに時速約5kmの「ノロノロ渋滞」が特徴で、この渋滞を通過するのに最大4時間35分かかるという。
ゴールデンウィーク時期にクルマで羽田空港へ行く際には、十分ゆとりのある時間を持って出発し、1号羽田線経由で空港西出口から一般道の利用、湾岸線と並行する国道357号の利用、あるいは公共交通機関の利用も合わせて検討してほしいと紹介した。
NTTドコモが開発したAI技術を使った「AI渋滞予知」の実証実験が2017年12月2日から2018年3月31日まで東京湾アクアライン(上り)で実施されてきたが(関連記事「NEXCO東日本、NTTドコモと『AI渋滞予知』実証実験開始。駐車場ETCカード決済のモニターも募集」)、AI渋滞予知による予測的中率は90%以上と渋滞実績に近いことが確認できており、2018年度も実証実験を継続するとのこと。
一例として4月15日の日曜日は春の嵐で大荒れの天候となり外出を控える人が多かったため、外山氏が2カ月前「渋滞15km」という予測を立てていたが、AI渋滞予知は当日14時に「渋滞なし」と判断。実際そのようになった。AI渋滞予知は天候やイベントの催行といった突発事象にも柔軟に対応できることが証明できているという。
NEXCO東日本のAI渋滞予知のWebサイトではギフト券がもらえるアンケート企画を実施しており、渋滞予測の確認とともにアンケートにも参加してほしいと呼びかけた。