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新石垣空港が開港5周年。羽田直行便就航から5年で年間観光客は約140万人に
3月25日からはANAの福岡~石垣線が通年化
2018年3月8日 09:47
- 2018年3月7日 実施
沖縄県石垣市は3月7日、南ぬ島(ぱいぬしま)石垣空港(新石垣空港)の開港5周年を記念して、到着ロビーでセレモニーを実施した。
新石垣空港は2013年3月7日に開港、帝国海軍飛行場を転用した旧石垣空港より500m長い2000mの滑走路を持つ。滑走路の短さから、旅客数や燃料などの搭載量に制限のあった旧空港時代は、東京・羽田までは一度那覇で給油する必要があった。一方、新空港は滑走路の延長で、ボーイング 767型機など300席クラスの機材も離着陸できるようになっており、2013年3月31日にはANA(全日本空輸)が羽田~石垣間で767型機による直行便を就航している。
現在はボーイング 777型機や787型機といった400席クラスの機材も乗り入れており、2017年は八重山の入域観光者数が138万人を突破するなど、利用者数は増加傾向にある。
セレモニーには、沖縄県八重山事務所長の山城秀史氏、石垣市観光交流協会長の高嶺良晴氏、竹富町観光協会長の上亀直之氏、石垣空港ターミナル 代表取締役専務の石垣泰生氏、JTA(日本トランスオーシャン航空)八重山支社長の我那覇宗広氏、ANA 八重山支店長の菅隆宏氏、石垣市長の中山義隆氏が臨席。
中山氏は、ANAが夏期ダイヤのみ運航していた福岡~石垣線を3月25日から通年化することや、トリップアドバイザーの「人気上昇中の観光都市2018」で世界1位に選ばれたこと、西表島が奄美群島や本島北部とともに世界自然遺産へ登録見込みであることなどを挙げ、さらなる観光振興に期待を寄せた。なお、ちょうど石垣市長選の真っ最中であり、中山氏は「滑走路2500mまでの延長」を公約に掲げている。実現すれば、ANAならボーイング 777-300型機のような500席クラスの機材も離着陸できるようになるという。
中山氏のあいさつに続いて、登野城保育園の児童が新石垣空港PRソング「おかえり南ぬ島」に乗せてダンスを披露した。この歌は、作曲を石垣出身のバンド「BEGIN」が、作詞をやはり石垣出身のバンド「きいやま商店」が担当したもので、沖縄らしさあふれる歌に合わせて懸命に踊る子供たちの様子に、到着ロビーは和やかな雰囲気に包まれていた。