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東京ディズニーランドでキャスト限定の「サンクスデー」を実施、役職員が感謝を込めておもてなし
各職場のチームワークのよさが伝わる、年に1度のキャストのための感謝祭
2018年1月22日 13:58
- 2018年1月16日 実施
オリエンタルランドは1月16日、東京ディズニーランドで2018年の「サンクスデー」を実施した。このサンクスデーは、普段ゲストをもてなす側のキャスト(準職員・出演者)約2万4000人を対象に、閉園後のパークを利用して同社の役職員が感謝を込めてもてなすという毎年恒例のイベント。参加した約1万6000人のキャストを、約1900人の役職員がもてなした。
開場からテンションMAX! ハイタッチの嵐
この日、東京ディズニーランドはパークの閉園後、20時過ぎにキャスト限定に再オープン。オリエンタルランドグループで働くキャスト約1万6000人が参加するとあってエントランスにはオープン前から行列ができていた。通常のオープン時と同じように直前にはプルートたちがウエルカムグリーティングを実施。パーク内では、役職員がそれぞれ選んだ制服に身を包んでキャストたちを出迎えた。
参加するキャストたちへは、入園時にサンクスデー限定のタオルマフラーと「2018.01.16 THANKS DAY Today's Information」と書かれた今日だけの特製の「Today」が配布された。
オープンと同時に出迎える役職員たちとキャストたちはハイタッチの嵐。「いつもありがとう!」と書かれた大きな円形のサンクスデーのボードを持っていたり、この日だけのキャンディを配っていたり、大きなミッキーグローブでハイタッチするなど、それぞれキャストたちに全力で感謝を伝える姿が。参加するキャストたちも本当に楽しそうだ。
サンクスデーセレモニーに上西社長らが登場、キーワードは「We create happiness」
シンデレラ城前で行なわれたサンクスデーセレモニーには、フロートに乗ってオリエンタルランド 代表取締役会長兼CEO 加賀見俊夫氏、カストーディアル姿の代表取締役社長兼COO 上西京一郎氏、東京ディズニーリゾート・アンバサダーの福本望氏が登場。集まったキャストたちから拍手や歓声が上がった。
アンバサダーの福本氏の司会でセレモニーが進み、まず社長の上西氏から挨拶。今年35周年を迎える東京ディズニーリゾートについて、「新規デイパレードやイッツ・ア・スモールワールドのリニューアルなど、さまざまなコンテンツをゲストにお届けし、祝祭感あふれる1年にしていきたい」とコメント。2019年に東京ディズニーシーにオープン予定の新規アトラクションのソアリン、2020年のファンタジーランド拡張などにも触れ、「みなさんも新たな魅力あふれる東京ディズニーリゾートに期待していただきたい」と語った。
続けて「パークの進化とともに私たちのホスピタリティもさらに進化していかなければいけないと思います。そのためには、皆さん一人一人の力が必要です。ゲストの期待や想像を超えたハピネスを作り出していくことで、これまで以上にゲストの笑顔あふれるパークを作っていきましょう。キーワードは『We create happiness』です」と語りかけた。最後に上西氏が「We create」と呼びかけて、キャストたちが元気よく「happiness!」と回答。一体感のある雰囲気のなか、「私たちが一丸となってハピネスのさらなる進化に向けて挑戦をしていきましょう!」と呼びかけた。
続いて会長の加賀見氏からも挨拶があり、2017年までの4年連続で年間3000万人以上のゲストが訪れ、2017年7月には累計7億人のゲストを迎えたことに触れ、「何もない海から始めたこの土地において、これだけ多くのゲストの皆さんに夢や感動をお届けし続けることができたのも、ここにお集まりの皆さんを含め、すべてのキャストが日々ベストを尽くしてきたたまものです。改めて皆さんに心から感謝申し上げます。本当にありがとうございます」とコメント。
さらに35周年を全役職員一丸となって取り組み、2020年に向けて大きく進化し、魅力的な施設を作っていくと説明。「しかし、新しいアトラクションや施設を作るだけでは、ゲストに夢や感動をお届けすることはできません。そこには何よりも皆さん一人一人のパワーが必要です。これからも世界中でここだけしか体験することのできない、夢や感動を作り出し、ともに進化していきましょう」と語りかけた。
セレモニー後、シンデレラ城では、東京ディズニーランドで実施中の冬のスペシャルイベント「フローズンファンタジー」で公演されているキャッスルプロジェクション「フローズン・フォーエバー」が公演され、雪が舞い、見事なパイロが打ち上がる華やかなショーをキャストたちが改めて堪能した。
職場の仲間と! 社長と! 今日だけの記念写真をパーク中で
このサンクスデーは東京ディズニーランドの全体を使い、20時15分から22時45分までの2時間半実施。ビッグサンダー・マウンテンなどのアトラクションも8割ほど運行し、人気アトラクションには行列もできていた。
レストランではホットドックや肉まん、カステラなどの軽食セットのみを特別価格で提供。ポップコーンもワゴンで販売され、ショップはワールドバザールを中心に10店舗ほどが営業され、参加したキャストたちで賑わっていた。
この日は、バルーンを売るのも軽食の呼び込みをするのも全員役職員たち。軽食を販売するレストランでは役職員の寄せ書きや、写真入りメッセージを書き込んだサンクスデーのボードが飾られているところも多く、それぞれの場所で工夫を凝らしてキャストに感謝の気持ちが伝えられた。
パーク内では各種のアトモスフィアも実施され、東京ディズニーランドバンドによる演奏、ファン・カストーディアルやキャラクターグリーティングなどがあちこちで見られた。
上西社長もカストーディアル姿でパーク内を清掃。居合わせたキャストたちと気軽に記念撮影に応じていた。自分の働く店舗など仲間たちの元を訪れるキャストが多く、普段とは違う服装の上司たちと記念写真を撮ったり、集合写真を撮ったりと非常に盛り上がりを見せていた。
また、Today's Informationの一部には、サンクスデーに参加したキャストから「Good Show」の今日のキャスト(役職員)に渡す、「あなたの対応がすてきです!」と大きく書かれたカードが付いており、記念撮影とともに手渡す姿も。普段表には出てこないシェフたちも交流し、パーク中に笑顔あふれる、なごやかな空気が流れていた。
レストランを使って各部門でいろいろな取り組みも行なわれ、アドベンチャーランドの「カフェ・オーリンズ」では、ゲストやイベントの写真撮影を担当するフォトワークスキャストによる「サンクスデー写真展」も実施。審査員による受賞発表のパネルが展示され、上西社長も訪れていた。
パーク内には、これまでのさまざまなイベントで使用された曲がスペシャルメドレーでかけられ、いつもと違う雰囲気の手作り感と一体感があふれた2018年のサンクスデー。時間終了まで、アトラクションを楽しんだりショップを訪れるキャストで盛り上がった。いつもすばらしいホスピタリティで迎えてくれるキャストたちへ、我々ゲストからも感謝を伝えたい。