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成田空港、航空旅客数10億人達成を記念して式典開催

1978年5月20日の開港から39年

2017年7月28日 実施

くす玉を割った10億人目の旅客

 成田空港は7月28日、開港以来の航空旅客数が10億人を達成したとして、10億人目の利用者を交えて記念式典を開催した。会場となった成田空港第2旅客ターミナルビルには、空港関係者や地元自治体関係者などが多数出席、10億人達成を祝ったほか、当日の利用者に記念品が配布された。

 成田空港は1966年にこの場所に設置が決定。その後、反対運動や直前の開港延期などを経て1978年5月20日に開港し、39年2カ月を経ての10億人達成となる。近年では利用者が増加し、8億人から9億人までが2年10カ月かかっていたことに対して、9億人から10億人になるまでは2年7カ月と増加のペースが上がっている。

 式典では、成田国際空港 代表取締役社長 夏目誠氏が挨拶。「39年前、1本の滑走路と1つのターミナルビルでスタートした成田空港、開港当時の旅客数は年間900万人でした。そして、1億人を達成するのに約10年かかりました。その後、第2ターミナル、B滑走路、第3ターミナルの共用などを経て、現在では開港時の4倍以上の年間4000万人近くのお客さまにご利用いただいてる」と、開港からこれまでの利用者の伸びを説明した。

 近年ではインバウンドの急増により、増加ペースが上がっているとし、開会式まで残り3年を切った2020年の東京オリンピック・パラリンピックに対しては「お客さまを迎える表玄関として、日本が世界に誇るおもてなしの心で、円滑かつ安全にお迎えすべく、関係機関と連携して準備を進めている」と話したほか、「お客さまから選ばれる空港、地域からは愛される空港を目指して、グループ一丸となって全力をあげて取り組む」と決意を延べた。

成田国際空港株式会社 代表取締役社長 夏目誠氏
千葉県成田市長 成田空港圏自治体連絡協議会会長 小泉一成氏

 地元の成田市長で成田空港圏自治体連絡協議会 会長の小泉一成氏は1978年の開港式典に触れ、「ときの運輸大臣 福永健司氏が『難産の子は健やかに育つ』と祝辞を述べられたことは有名な話しですが、その言葉どおり、成田空港は着実に日本の空の玄関としての道を歩んでこられた。LCCによる航空ネットワークの拡充も追い風となって、昨年度は年間の航空旅客数が3960万人を超え、2年連続で過去最大を更新するなど、さらに大きく躍進しようとしてる」の空港の発展を祝った。

 さらに小泉氏は「成田空港は日本の空の玄関であると同時に、地域にとっては核となる財産。2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されることから、成田空港を擁する周辺市町としては、これらの追い風を千載一遇のチャンスとらえ、空港周辺地域の振興発展につなげていきたい」と希望を述べた。

 続いて、10億人目の旅客となったスザンヌ・サナイさんが登場した。式典のあと、JAL10便でシカゴに出発するというスザンヌ・サナイさんは、10億人目に選ばれたことを「とても驚いて、わくわくしている」と語った。

10億人目となったスザンヌ・サナイさんがスペシャルゲストのハローキティとともに登場
関係者がいっせいに登壇、くす玉の紐を引いた

 くす玉開被は、スーザン・サナイさんと成田国際空港の夏目誠氏、スペシャルゲストのハローキティを中心に、出席の関係者がいっせいに紐を引き、航空旅客数10億人達成を祝った。さらに、スザンヌ・サナイさんには特別な記念品が送られた。

くす玉が割られた
成田空港から航空旅客数10億人のキャンペーンデザインを施した羽子板をプレゼント
JAL(日本航空)からはボーイング 787-8型機のモデルプレーン
スペシャルゲストのハローキティからハローキティのぬいぐるみ

 なお、式典終了後は、当日の利用者に10億人達成の記念ロゴが入ったトラベルポーチが記念品として配布された。

空港利用者に航空旅客数10億人のキャンペーンデザイン入りのトラベルポーチが配布された
10億人達成の立て看板や、ディスプレイにも航空旅客数10億人のキャンペーンデザインのロゴが掲示された