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卓球台湾代表・江宏傑選手、沖縄の「琉球アスティーダ」入団。ピーチとエアバスがサポート

2016年に福原愛選手と結婚したことで知られる

2017年5月22日 発表

沖縄の卓球クラブチーム「琉球アスティーダ」は江宏傑選手の入団を発表

 ピーチ(Peach Aviation)がオフィシャルスポンサーを務める、沖縄の卓球クラブチーム「琉球アスティーダ」は5月22日に記者会見を開催し、2016年リオデジャネイロオリンピック・男子卓球台湾代表で、福原愛選手と結婚したことでも知られる江宏傑(ジャン・ホンジェ)選手が入団すると発表した。

 合わせて、5月22日からエアバス・ジャパンがピーチと共同で琉球アスティーダの共同オフィシャルスポンサーになることも発表された。

 琉球アスティーダは、「沖縄から世界へ!」をテーマに、沖縄から世界的な大会の卓球代表選手を輩出することを目的として、2013年4月に設立されたクラブチーム。日本では、2018年秋に新たな卓球リーグ「Tリーグ」が発足予定となっており、琉球アスティーダは今回の江選手の入団により、Tリーグに向けたチーム強化を狙うという。

琉球アスティーダ監督 外間政克氏

 記者会見の冒頭、琉球アスティーダ監督の外間政克氏は、「今回、江選手と正式に契約できました。江選手には本当に感謝しています。6月7日から日本卓球リーグが始まりますが、江選手は琉球アスティーダの選手として試合に出場する予定です。江選手は、このように注目されている選手ですので、活躍してくれることを期待しています」と挨拶。

江宏傑選手

 続いて江宏傑選手は、「今年から琉球アスティーダに加入できてうれしく思っていますし、光栄に思っています。少々興奮していますが、調整してよりよい成績がとれるよう貢献したいです。チームのために頑張っていきますので、よろしくお願いします」とコメントした。

Peach Aviation株式会社 代表取締役CEO 井上慎一氏

 スポンサーのピーチからは代表取締役CEOの井上慎一氏が登壇。「江選手、琉球アスティーダ入団おめでとうございます。江選手は、リオデジャネイロオリンピックの台湾代表で、ヨーロッパのリーグでも活躍するワールドクラスの卓球選手です。

 今回、琉球アスティーダに入団されて、奥さまの母国、日本でプレイされることを、我々もうれしく思っています」と、江選手に祝辞を述べた。

 また、ピーチは就航以来、「就航地の一員でありたい」というポリシーを掲げ、就航地と一体となった取り組みを行なっており、琉球アスティーダのオフィシャルスポンサーを務めのも、その一環であると説明。

 そして、江選手の琉球アスティーダへの加入について井上氏は、「ピーチが目指す経営理念である『アジアの架け橋』を象徴するもので、非常に感慨深く思っています」と感想を述べた。

ユニフォームに袖を通した江宏傑選手

 ピーチの就航以降、台湾の若い女性が定期的に沖縄の美容院に通ったり、大阪の女性が浴衣姿で博多の花火大会に出かけたりと、これまでにない新しい飛行機の利用シーンが増えているという。そして、江選手の琉球アスティーダ加入によって、「沖縄がさらに盛り上がることは間違いないと確信しています。日本で活躍する江選手を応援に駆けつける台湾のファンの皆さんと、日本のファンの皆さんが、沖縄を中心とする日本各地で交流が始まるとすてきだな、と思っています」と、台湾と日本の交流が深まることへの期待感を述べた。

 さらに井上氏は、「卓球はアジアで最も人気のあるスポーツの一つと考えています。そしてピーチは、卓球を単なるスポーツではなく、沖縄の観光コンテンツにしたいと考えています。ピーチは、江選手の母国・台湾だけでなく、香港、バンコク、ソウルへ沖縄から就航しています。それらの地域から卓球ファンが沖縄にやってきて、いろいろな交流が生まれるといいと考えています」とコメント。

 そして、今回の卓球を皮切りとして、アジアのスポーツツーリズムの需要を喚起する取り組みを行なっていきたいという。この取り組みは「Peachアジアスポーツ経済圏構想」と名付けられており、エアバス・ジャパンもこの取り組みに賛同。エアバス・ジャパン 代表取締役社長のステファン・ジヌー氏は「ピーチが応援する琉球アスティーダへの江選手の入団が、新たなきっかけとなって、沖縄でスポーツツーリズムが盛り上がり、沖縄のさらなる発展につながることを期待しています」と、今回のピーチの取り組みについて期待のコメントを残した。

 最後に井上氏は、「ピーチは、重要拠点である沖縄を中心として、『Peachスポーツ経済圏構想』を盛り上げていきますので、ぜひご期待いただければと思います」と述べ、記者会見を締めくくった。