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プリンセス・クルーズ、2017年日本発着クルーズ就航記念イベントを実施
アンバサダーの萬田久子さんが登場、2018年日本発着クルーズの販売も開始
2017年4月29日 00:10
- 2017年4月20日 実施
プリンセス・クルーズは4月20日、2017年4月~11月のダイヤモンド・プリンセスの日本発着クルーズの開始を記念して就航記念イベントを実施。同時に2018年の日本発着クルーズを発表し、同日予約受付を開始した。ダイヤモンド・プリンセス船内で行われた2018年日本発着クルーズ商品発表から、横浜港 大さん橋 国際客船ターミナル内の「大さん橋ホール」で行なわれたレセプション、出港に合わせて実施された横浜市港湾局による記念セレモニーまでをレポートする。
船内の劇場で関係者向けの「2018年日本発着クルーズ商品発表会」を実施
プリンセス・クルーズは10万トン以上の大型客船を中心に18隻の客船を運航する、アメリカに本社を持つクルーズ会社。なかでもダイヤモンド・プリンセスは三菱重工業 長崎造船所で建造され、2004年に初出港した日本生まれの客船であり、総トン数は11万6000トン。乗客定員2706人、全1353室を備える客船で、2013年に日本発着クルーズをスタートしてから2017年で5年目にあたる。
2017年のクルーズは4月から11月まで実施され、横浜発着14本、神戸発着4本のほか、横浜発~神戸着と、神戸発~横浜着が1本ずつ設定されており、4月20日本年度最初のクルーズが横浜港を出港。2017年度の日本配船コースがスタートした。この日、ダイヤモンド・プリンセスはシンガポール発~横浜着のクルーズを終えて、早朝に大さん橋に到着。連続乗船する乗客も複数人見られた。
乗客の乗船までの時間を利用してダイヤモンド・プリンセスの船内が公開されたほか、劇場「プリンセス・シアター」でプリンセス・クルーズオリジナルプロダクションショーを報道関係者に公開。合わせて2018年日本発着クルーズプログラムが発表された。
今シーズンは船に大きな改修は行なわれていないが、船外では船体前方に大きな「シーウィッチ」のマークが描かれたほか、両サイドに「PRINCESS CRUISES」のロゴが追加されている。また、船内を前方から後方までまっすぐ貫く通路のカーペットはこれまで右舷側と左舷側で色が変えられていたが、今回からデザインが左右で統一された。
また、食事のグレードアップや発着港での優先乗下船などの特典を持つ「クラブ・クラス」が設定され、このクラスに既存の「スイート」に加え「プレミアム・ジュニア・スイート」のカテゴリーを新設。スイートとプレミアム・ジュニア・スイートには、新開発の「プリンセス・ラグジュアリー・ベッド」が導入されている。
プリンセス・シアターで行なわれた「2018年日本発着クルーズ商品発表会」は、ダイヤモンド・プリンセスのジャパニーズ・エンターテイメント・ディレクター、ミキコ氏の司会で進行。
最初にダイヤモンド・プリンセスの船長トッド・マックベイン氏から歓迎の挨拶があり、「プリンセス・クルーズに勤務して今年で10年目になる。日本発着クルーズはいつも春に始まり、まるで桜が咲くようにスタートできてうれしい。日本仕様のサービスや食事が高い評価を受け、日本をめぐる海外客船のなかでこのプリンセス・クルーズが最も人気だ。これからも寄港地を広げ、期間も増やしていきたい。私はキャプテンとして船の気持ちがよく分かっているつもりだが、このダイヤモンド・プリンセスがもししゃべれたら、とても喜んでいると思う」とコメントした。
続いてこれから公演されるステージについてクルーズディレクターのStuart McGunigall氏により紹介され、ダイヤモンド・プリンセス シンガーズ&ダンサーズによるプロダクションショー「Bravo」が公演された。
「Bravo」はポップオペラの人気曲が使われ、オーケストラの生演奏をバックにシンガーたちが歌い上げる聴き応えのあるショー。20分ほど公演が行なわれた。
2018年は通年クルーズを実施、名古屋や大阪でも乗下船できるコースが搭乗
ショーの実施後、カーニバル・ジャパン 営業課長 船木健氏によりプリンセス・クルーズのこれまでの日本発着クルーズの概要や、2018年日本発着クルーズの内容が紹介された。
2018年日本発着クルーズは、2018年4月から2019年3月まで通年で実施。12月から翌1月にかけてはシンガポール発着クルーズとドライドックでのメンテナンスが実施されるが、こうしたほぼ通年での実施は同社が日本発着クルーズの就航以来初めて。これはダイヤモンド・プリンセスによる日本発着クルーズが年々増加し、2017年の予約数が前年比34%増と大幅にアップしたことを受けてのことだという。
コースの特徴としては、初めてクルーズを楽しむ人が気軽に楽しめるよう、5日間~6日間のショートクルーズを増設。さらに四日市、石巻、酒田、鳥羽、岩国、ベトナムのカイランなど6つの新寄港地も追加される。日程は桜や花の季節に合わせたり、夏祭りめぐりや花火大会に日程を合わせたりしたコースのほか、「神戸港 開港150周年記念」「明治維新150周年記念」「東海道と山陽を巡るコース」などのテーマクルーズも設定され、寄港地と内容がバラエティに富んでいる。日程だけでなく内容で選ぶ楽しみがあり、リピーターもより楽しめるようなコース設定が行なわれている。
また、通年運航と並ぶ大きな特徴にインターポーティング・クルーズを実施する点がある。2018年11月~12月(4本)、2019年2月~3月(5本)に「横浜・名古屋・大阪発着! 陽気に沖縄・台湾9日間」のタイトルで同一航路を連続して行ない、横浜、名古屋、大阪のどこからでも乗下船できる。発着地として設定される機会が少ない名古屋や大阪からの乗船は特に便利だ。
2018年の日本発着クルーズは4月20日から予約を開始。これまでよりも早い時期の販売開始となるが、これは海外での発売時期に合わせたもの。ダイヤモンド・プリンセスでの日本発着クルーズは欧米からの人気が大変高く、2年前に販売が開始されることが一般的な海外での発売が始まると、人気のコースは早々に売り切れることも珍しくなく、遅れて日本で販売されるころには予約がすでに取りにくいことがあるためだという。販売に合わせて、最大2万円の早期予約割引や、最大200ドルのオンボードクレジット、対象客室の3人目、4人目以降が無料になるキャンペーンなども実施される。
プリンセス・シアターでのクルーズ発表終了後、最後にクルーズ・ディレクターのStuart McGunigall氏から挨拶があり、「Bravoと発表会はお楽しみいただけましたでしょうか。われわれも日本に戻ってこられてうれしい。皆さんもよい旅を」とコメントし、船内イベントを締めくくった。
大さん橋ホールでの豪華レセプションを実施、萬田久子さんも登場
船内での2018年日本発着クルーズ発表会後、横浜港 大さん橋 国際客船ターミナル内にある「大さん橋ホール」に場所を移してレセプションが行なわれ、プリンセス・クルーズ関係者や寄港地の代表者らによる挨拶、2017年プリンセス・クルーズ プロジェクト・アンバサダーを務める女優の萬田久子さんを迎えたトークセッションなどが行なわれた。
大さん橋ホール内にはダイヤモンド・プリンセスを模したフードデコレーションや、ビュッフェ料理が並び、レセプションが華やかな雰囲気のなかで展開した。
最初にプリンセス・クルーズ インターナショナル・オペレーション担当 エグゼクティブ・ヴァイス・プレジデント アンソニー H. カウフマン氏の挨拶からスタート。「プリンセス・クルーズの日本発着クルーズの成功には、関係者のサポートなどさまざまな要因がある。あらためて寄港地の皆さんと関係者に感謝したい。お客さまの満足度も毎年上がっている。2018年には通年で配船できることになり、四日市、石巻、酒田、鳥羽、岩国など新しい寄港地も決まった。
ダイヤモンド・プリンセスはこの3年間で10の新しい寄港地を取り入れたが、これにより各港の経済やビジネスにも貢献させていただいていると考えている。今後もできるだけ多くの港で、できるだけ多くの皆さんとお会いできるよう努力していきたい。ダイヤモンド・プリンセスには、世界各国から乗客の皆さんが集まり、各寄港地で日本の美しさや文化のすばらしさを体験していただいている。ゲストの皆さまが日本を知る機会がこれからますます増えることを期待している」とコメントした。
続いてカーニバル・ジャパン 代表取締役社長 堀川悟氏が、「日本で造船されたダイヤモンド・プリンセスは大変熱い支持をいただいている。就航以来11万人以上の日本人の皆さんに乗船いただいているが、近年日本発着クルーズは海外から多くのインバウンドのお客さまにご利用いただき、毎年期間を延ばすことで供給量を増やしてきた。2017年度は28本を運航し、約7万6000名の皆さんにご乗船いただく。
今年は各分野でご活躍の5名の女性にプリンセス・クルーズのアンバサダーとして就任いただいた。その先頭を切って女優の萬田久子さんにご乗船いただく。さらに体験記を皆さんに共有いただくことにより、多くの方にクルーズの魅力を知っていただきたい。
2018年は4月から翌年3月まで通年で配船することにより10万人強のお客さまに7カ国35カ所を楽しんでいただける。初めての方にも楽しんでいただけるようショートクルーズを増やし、新寄港地、テーマクルーズを設定した。横浜・大阪・名古屋から乗下船できるクルーズも行なう。今後も各港湾関係者や国土交通省の皆さまの協力を得ながら、プリンセス・クルーズは配船を増強していきたい」とコメントした。
次に国土交通省 港湾局長 菊地身智雄氏が挨拶し、「わが国港湾へのクルーズ船の寄港回数はここ数年非常に増加している。2016年は2018回の寄港があり、前年比4割増で過去最高となった。クルーズ船で来日する外国人観光客の方々も199万2000人であり、もうすぐ200万人に届くほど。クルーズ船での寄港は地域に大変大きな経済効果をもたらすため、地方創生のモデル的なプロジェクトとして国土交通省でもサポートしていきたい。
寄港地の全国展開を進めるうえで、北海道から日本海側までバランスよく寄港いただいているダイヤモンド・プリンセスはまさにモデルとなるもの。政府としてもターゲットしている欧米の皆さんや富裕層の皆さんをお迎えできることは魅力的だ。2020年に500万人を迎える目標を達成するために、ハードとソフト一体となったクルーズ振興を行なっていきたい」コメントした。
続いて横浜市 副市長 平原敏英氏がステージに立ち、「2018年は、通常外国籍客船のクルーズ船の発着が少ない冬の時期にも工夫したクルーズを実施いただけるとのことで感謝している。横浜市は日本でのクルーズ振興にこれからも取り組んでいきたい」と一言挨拶をし、乾杯の音頭をとった。
新寄港地の関係者がステージで地元の魅力をアピール
国内初寄港となる四日市、石巻、酒田、鳥羽、岩国の各地の代表者が次々にステージに立ち、2018年度の寄港に感謝の言葉を述べたほか、地元の名物や見どころをアピールした。
最初に山形県知事 吉村美栄子氏、酒田市長 丸山至氏が出席。知事の吉村氏は「山形県の酒田港は、東北では唯一(16万トンまでの)大型船が入れる港。安心してどんどんおいでいただきたい。山形県としては酒田市と連携し乗客の皆さんに楽しんでいただけるよう、ダイヤモンド・プリンセスの初寄港向けて全力で取り組んでいく。
山形県は日本遺産に認定された出羽三山があり、新庄まつりもユネスコの無形文化遺産に登録されている。山形県は県内各地にお祭りや伝統文化が息づく、日本人の心のふるさと。米や肉、海産物、果物も美味しく、ちょうどダイヤモンド・プリンセスが寄港するころはサクランボや庄内メロンの最盛期。世界一のクラゲ水族館や、日本で一番美味しい山形県の日本酒なども楽しんでいただきたい」とコメント。
酒田市長の丸山氏も「酒田市は小さな街だが、英語では“チャーミングスモールタウンセンス、モダンスモールタウンアメニティーズ”と紹介している。美味しいもの、よい自然の風景もあるが、なにより市民とのふれあいで満足度をさらに上げてもらえるはず。市民を挙げておもてなししたい」とコメントした。
続いて、宮城県 副知事 河端章好氏、石巻市建設部 部長 木村芳夫氏が登場し、副知事の河端氏は「今年は宮城県の礎を築いた伊達政宗公の生誕420年にあたる。石巻港は大航海時代に正宗公が夢を抱き、支倉常長らをヨーロッパに派遣した慶長遣欧使節を出航させた場所。正宗公ゆかりの場所を巡って宮城ならではの伊達な文化を感じてほしい。『世界で最も美しい湾クラブ』に加盟した松島湾や、三陸の海の美味しい食など魅力的な観光地がたくさんある。ぜひ寄港の際は宮城県ならではの時間を過ごしていただくとともに、復興の進みつつある沿岸地域へも足を伸ばしてほしい」とコメント。
石巻市の木村氏も「石巻港は今年で開港50周年記念。来年の初寄港の際には石巻らしいおもてなしをしたい」と続けた。
四日市港と鳥羽港に初寄港が決まった三重県からは、雇用経済部観光局 局長 河口端子氏と、四日市市市長 森智広氏、鳥羽市観光課長 清水敏也氏の3名が登場。三重県の河口氏は三重県知事の鈴木英敬氏からのメッセージを代読し「三重県では2016年5月に伊勢志摩サミットを行なった。伊勢神宮や英虞湾の風景、海の幸などをぜひ楽しんでいただきたい。東海道・関宿の趣ある街並みや四日市の工場夜景のほか、松阪牛など三重ならではの食も楽しんでいただきたい。魅力あるツアーの提案や地域を挙げたおもてなしに産官民一体となって取り組んで行きたい」と読み上げた。
四日市市の森氏は「来年のダイヤモンド・プリンセスの寄港を、市を挙げて盛り上げていきたい。期待を裏切らない、期待を超えていく四日市港を見せたい」と力強くコメント。
鳥羽市の清水氏は鳥羽市長からのメッセージを代読し「鳥羽市はミキモトブランドの御木本幸吉のふるさと。“いつか渡米するときは船上から赤いハンカチを振る”と孫娘たちに語り、その10年後に鳥羽港から渡米する際、実際に船上から赤いハンカチをステッキに巻き付けて振ったという逸話がある。そのため大型客船の出航セレモニー時には再会の約束を込めて赤いハンカチを振り合って見送りをしている。おもてなしで出迎え、笑顔と感動でお見送りしたい」とコメントした。
岩国港に初入港となる山口県からは、観光スポーツ文化部 部長 小玉典彦氏、岩国市 産業振興部 観光振興課 課長 穴水千枝美氏が登場。山口県の小玉氏は「山口県では、岩国港と下関港で大型船対応するための岸壁改修を進めている。2018年は明治への改元から150周年記念の節目の年であり、『明治150年プロジェクト 山口未来維新』の記念事業の一環として2018年9月から12月にかけて実施する『山口ゆめ花博』や、『やまぐち幕末ISHIN祭』などのさまざまなイベントを通じて山口の魅力を発信する予定。多くの乗船客の皆さまに山口県の魅力をしっかりと味わっていただきたい。
岩国の錦帯橋や、世界遺産にも登録されている萩城下町など多くの歴史遺産もある。獺祭や東洋美人をはじめとした日本酒や、フグなど食の魅力も豊富。ぜひ乗客の皆さんに山口県のファンになっていただきたい」とコメントし、続けて岩国市の穴水氏も「皆さんのお知恵を岩国にお借りしながら、岩国市ならではのおもてなしで迎えたい」と続けた。
広島県からは土木建築局港湾振興課 ポートセールス担当監 小松俊二氏が登壇し、知事の湯崎英彦氏からのメッセージを代読。「広島県には、厳島神社と原爆ドームの2つの世界遺産をはじめ、県内各地に自然と歴史が息づくすばらしい観光地や名所がある。日本一の生産量を誇るカキやレモン、名物のお好み焼きや穴子などの美味しい食べ物や日本酒など、海外からのお客さまはもちろん、再訪される日本人の方にも喜んでいただいている。ダイヤモンド・プリンセスが入港する五日市港には、乗客乗員の皆さんに食や買い物や伝統芸能などを楽しんでいただける場所も用意したい」とコメントした。
“プリンセス”風衣装で登場した女優の萬田久子さんによるトークセッション
レセプションの終盤では、2017年のプリンセス・クルーズ アンバサダーとして就任した女優の萬田久子さんが登場。ステージでトークセッションが行なわれた。
この日の萬田さんの衣装は、ダイヤモンド・プリンセスの名前にちなみ“プリンセス”をテーマに白いロングドレスにティアラを合わせた豪華なもの。「1曲歌いたいぐらいの衣装ですね」と萬田さんがコメントしていた。
アンバサダーに就任したことで、実際にクルーズを体験する予定の萬田さんは、やってみたいクルーズ体験として「初めてのクルーズなのでいろいろやってみたい。エステやスパにも興味がある。恋も芽生えるかもしれませんね。朝からのシャンパンや、夜空の下での映画もすてきですよね」とコメント。
萬田さんのクルーズ体験への特別なプレゼントとして、アンソニー H. カウフマン氏が登場し、バルコニーでのデラックスブレックファースト、人気の高いイタリア料理のスペシャリティレストラン「サバティーニ」でのディナー、洋上最大級の日本式大浴場「泉の湯」への招待状が手渡された。
さらに、1週間前に誕生日だった萬田さんに、サプライズでダイヤモンド・プリンセスが描かれた豪華な誕生日ケーキも送られた。
最後に萬田さんからは「実は、亡くなったパートナーから、もう少し年齢を重ねたら一緒にクルーズで旅をしようと言われていた。飛行機で行くと自分たちが行く立場になるが、クルーズで行くと国が自分たちを迎えてくれると。10年後、20年後には世界一周をしようと話していたがかなわず、今回こうしてクルーズのお話をいただいたので、船に乗ったときいろいろな思いを感じると思う。自分に今までなかった感情や思いが、このダイヤモンド・プリンセスで現れると思うので、絵を描いたりといろいろなことをやりたい」とコメントした。
横浜市港湾局による2017年横浜発着クルーズ開始記念セレモニーで離岸を見送る
レセプションの終了後、横浜市港湾局による「ダイヤモンド・プリンセス」2017年横浜発着クルーズ開始記念セレモニーが大さん橋屋上で開催された。横浜市港湾局長 伊東慎介氏が歓迎の挨拶を行ない、「今シーズンの日本発着クルーズがこの横浜・大さん橋からスタートする。横浜港を代表する外国籍客船として定着しているダイヤモンド・プリンセスは、横浜のブランド価値を高めていただいており、市民にとっても身近な客船となっている。季節は春まっただ中。横浜市では『全国都市緑化よこはまフェア』を実施中なのでぜひご覧いただきたい。11月までコースが続くが、横浜市もおもてなしに磨きをかけていきたい」とコメント。
続いてアンソニー H. カウフマン氏が挨拶し、「プリンセス・クルーズは、アジアでトップクラスのクルーズ船として、日本ではナンバーワンの国際的なクルーズ船として認識されていると思う。私たちは今後もますます日本のクルーズ市場に投資を続けていき、存在感をさらに高めていきたい。運航期間を長くすることでクルーズの本数も増やし、2018年には通年配船を発表した。2018年の11月からのコースでは横浜・名古屋・大阪で乗下船できるインターポーティングも予定している。より多くの皆さまと、より多くの都市を訪問できることを楽しみにしている。日本人の乗客の方だけでなく、外国からのお客さまも日本での滞在を非常に楽しみにされている。今後も日本のクルーズ産業がますます発展するよう、関係者の皆さんと一緒に取り組んで行きたい」とコメントした。
横浜市から、背中に大きく「横浜」と文字が入った記念品の法被が贈られ、ダイヤモンド・プリンセス キャプテン トッド・マクベイン氏が代表して受け取った。続いて横浜市港湾局からアンソニー H. カウフマン氏、トッド・マクベイン氏、株式会社カーニバル・ジャパン 代表取締役社長の堀川悟氏に花束が贈呈された。
電車遅延などがあり、乗客の乗船がやや遅れていたが、17時を過ぎて横浜市消防音楽隊による歓迎演奏で出航が見送られ、離岸に合わせて大量のバルーンも放たれた。ベイブリッジをくぐる手前では消防艇による放水も実施され、2017年シーズンのスタートが華やかに祝福された。
平日にもかかわらず大さん橋には数多くの見送り客や地元の方々が集まり、横浜港でのダイヤモンド・プリンセスの存在感を表わすようだった。船内の公開から放水での見送りまでまる1日にかけて行なわれた記念セレモニーの数々からは、関係者の期待の高さが感じられる。
“サクラクルーズ”として発売されたこの日出航の2017年度最初のクルーズは特にインバウンドに人気で、圧倒的に外国人の乗客が多いそうだ。プレミアム船の高級感が感じられながら、クルーズ初心者にも参加しやすい価格設定のクルーズもあるのがダイヤモンド・プリンセスの特徴。2017年のクルーズは大変人気で、すでに売り切れや残り少ないコースも多い。2018年のコースまで待って、人気のバルコニーやジュニア・スイートで楽しむのもよいだろう。複数の港から乗下船できるクルーズが設定されるなど、よさを残しながらも年々便利になるプレミアム船の進化がこれからも楽しみだ。