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フィンエアーが協賛するフィンランド国立バレエ団新作「たのしいムーミン一家~ムーミンと魔法使いの帽子~」がスタート
ムーミン・バレエの第2作目が日本で世界初演
2017年4月24日 13:51
- 2017年4月22日~30日 上演
フィンエアーが日本公演パートナーとして支援する、フィンランド国立バレエ団が初来日した。4月22日~25日に東京・渋谷のBunkamuraオーチャードホール、4月29日~30日には大阪のフェスティバルホールで、「たのしいムーミン一家~ムーミンと魔法使いの帽子~」と「北欧バレエ・ガラ」を上演する。
フィンランド国立バレエ団の設立は1922年。世界21カ国から78名の優秀なバレエダンサーが集結した、フィンランド唯一の国立バレエ団だ。北欧のバレエシーンを牽引する存在で、古典から現代バレエまで豊富なレパートリーで人気を集めている。
今回、日本で世界初上演された「たのしいムーミン一家~ムーミンと魔法使いの帽子~」は、2015年に原作者のトーベ・ヤンソン生誕100周年を記念して製作された「ムーミン谷の彗星」に続くバレエ第2作目。ストーリーは、ムーミン・シリーズ原作3作目「たのしいムーミン一家」をベースにしている。
見どころ凝縮のガラとムーミンの物語の
2部構成で北欧バレエをじっくり堪能
上演の第1部は、本格バレエの見どころをギュッと凝縮した「北欧バレエ・ガラ」。
「白鳥の湖」第3幕より「オディールと王子のパ・ド・ドゥ」「スペインの踊り」「ハンガリーの踊り」「ロシアの踊り」。「レイミンカイネン組曲」より「トゥオネラの白鳥」、「シェヘラザード」より「グラン・パ・ド・ドゥ」、チャイコフスキー交響曲第6番によるバレエ「悲愴」、「ドン・キホーテ」第3幕より「ファンダンゴ」「グラン・パ・ド・ドゥ」の約60分となっている。
「レイミンカイネン組曲」の「トゥオネラの白鳥」とバレエ「悲愴」は日本初演。白いチュチュをまとった男性のソロでは観客を巻き込んだコミカルな表現もあり、独創的な構成で目が離せない。
25分の休憩を挟み、第2部の「たのしいムーミン一家~ムーミンと魔法使いの帽子~」が始まった。北欧の風景を切り取ったかのような美しい演出と、ムーミントロールやスノークのおじょうさんたちのしなやかで繊細な動きに夢中に。ちびのミイの躍動感あふれるジャンプや、スナフキンの飄々としたたたずまい。ムーミンパパの勇敢さにムーミンママの優しさ、そして飛行おにの全身からあふれ出す喜びなど、舞台から押し寄せて来る感情で一気に物語の世界へ。
さらに、モランが現われ周辺が凍っていく様子や、ムーミン谷の冬の景色、そして春が訪れる瞬間など物語で読んだ光景が現実となって目の前で表現されていく。もちろん、各キャラクターの個性もしっかり表現され、台詞はないがバレエならではの動きや表情で、シーンごとの気持ちはしっかりと伝わってくる。もっと見ていたい! と思えるあっという間の約50分だった。
なお、さらに細部の表現や意味を理解しながら公演を楽しみたいのなら、ムーミン・シリーズ第3作目「たのしいムーミン一家」を一読して予習するのがお勧め。もちろん、読まずとも十分に楽しめる内容になっている。バレエならではの、花の精や雪の精、そしてオリジナルの衣装も見どころの1つ。ふんわりと揺れるその美しさにうっとりするはずだ。
会場では、公演限定のオフィシャルグッズも販売。楽しげにダンスを楽しむイラストがキュートな「トートバッグ」(各1800円)、「Tシャツ」(3000円)、「キーホルダー」(各600円)など。普段使いできるアイテムなのもうれしい。また、「PUTITTO MOOMIN」(1回300円)のガチャも用意。回してみたところ、「ぶらさがりムーミン」を入手した。その愛らしさは何個でも欲しくなるほど。
顔出しパネルなどのフォトスポットも用意され、多くの来場者が記念撮影を行なっていた。パネルはフィンランド国立バレエ団のバレリーナ気分になれると大人気! バレリーナの小顔さも実感できるなど、通常の顔出しパネルとはひと味違う仕上がりに皆大満足のようだった。
また、ムーミントロールたちと一緒に舞台に上がっているような雰囲気の1枚が撮れるパネルも設置。そのまま横に立ってもOK、舞台に立った気分で一緒のポーズで盛り上がってもOKと、こちらもにぎわっていた。
なお、YouTubeのフィンエアーの公式ページでは、本公演に出演するフィンランド国立バレエ団所属の日本人ダンサー・小守麻衣氏と松根花子氏のスペシャルインタビュー映像を公開中だ。それぞれの役に対する意気込みとフィンランドの素晴らしさをたっぷり語っている。
「ジャパン・ツアー2017- Finairとフィンランド国立バレエ団のコラボレーション」映像も配信中。ムーミントロールがルビーと手を取り合う姿や、フィンランド国立バレエ団芸術監督のケネス・グレーヴ氏のインタビューも楽しめる。来場前にぜひチェックしてみよう。