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JAL、九州を応援する「行こう!九州へ」JETを就航

くまモンなど九州のマスコットキャラクターを集めた特別塗装機

2016年12月14日 実施

 JAL(日本航空)は12月14日、九州各県のマスコットキャラクターが描かれた特別塗装機「行こう!九州へ」JETの運航を記念して、初便のイベントを実施した。この「行こう!九州へ」JETは、JALが平成28年熊本地震の被災地復興のために行なっている「九州応援プロジェクト」の一環として運航するもの。

駐機する「行こう!九州へ」JET

「行こう!九州へ」JETの機体には、「行こう!九州へ」「JAL九州応援プロジェクト」の文字と九州の地図を背景に、熊本県「くまモン」、福岡県「エコトン」、大分県「めじろん」、鹿児島県「ぐりぶー」、宮崎県「みやざき犬」、佐賀県「さがっぴぃ」、長崎県「がんばくん」「らんばちゃん」と、各県のマスコットキャラクターが描かれている。

機体右側後部に特別塗装された九州のキャラたち
機体左側後部の塗装はキャラクターの配置が違う

九州出身の役員と熊本県出身JALスタッフから「初便搭乗記念」カードを配布

「行こう!九州へ」JETの機材にはボーイング 767-300型機(JA656J)が使用され、定員261席。初フライトとなった羽田(08時00分)発、熊本(09時55分)着のJL625便の出発前には、熊本出身のJALスタッフが搭乗案内を行ない、九州(福岡県)出身でJALの常務執行役員である二宮秀生氏が挨拶した。

JALのグランドスタッフである熊本県八代市出身の吉川さん(左)と阿蘇市出身の高宮さん(右)が搭乗案内
この日搭乗に使われた10番搭乗口前で記念イベントを実施
九州(福岡県)出身で日本航空株式会社 常務執行役員の二宮秀生氏が挨拶

 二宮秀生氏は「JALでは九州を応援すべくさまざまな取り組みを行なっていますが、本日、九州各県のキャラをあしらった『行こう!九州へ』JETを就航することとなりました。今後、JALの対象ツアー参加者一人につき500円を熊本県と大分県への義援金、熊本城の復興支援金として寄付していきます」と取り組みについて説明した。

 この日、初フライトに搭乗した153名には、JALスタッフや二宮秀生氏から、「初便搭乗記念」のカードとステッカーがプレゼントされた。

搭乗口で九州出身の関係者からカードが配られた
配布された「初便搭乗記念」のカードとステッカー

強風のなか、見送られる「行こう!九州へ」JET

 8時前、強風は残りながらも夜半から降り続いた雨もやみ、ボーディングブリッジを離れるJL625便を関係者が横断幕を持って手を振りながらランプから見送った。この特別塗装機は1機で、今後「行こう!九州へ」JETとして主に羽田と九州各地域間で運航される。

 JALでは、11月からスタートした「新・JAPAN PROJECT 熊本」の一環として、機内誌で熊本県を紹介して観光振興に協力したり、ファーストクラスの機内食で熊本県の旬の食材を提供したりするなどの支援策を展開。

 また、2016年7月1日~10月29日出発分のキャンペーン対象ツアー参加者1人につき500円をJALが募金。熊本県共同募金会へ1543万8000円が、大分県共同募金回へ386万円がすでに寄付されたが、前述の二宮氏のコメントにあるように、今後も「JAL 九州応援プロジェクト」ロゴが記されたツアー(2016年12月1日~2017年3月31日帰着まで)参加者ひとりにつき500円が両募金会と熊本城・阿蘇神社等被災文化財復興支援委員会へ寄付される。

ランプから見上げる「行こう!九州へ」JET
強風のなかで掲げられた「ご搭乗ありがとうございます」の横断幕
滑走路に向かうまで手を振って見送られた