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JR東日本、品川新駅(仮称)の概要発表。駅舎のイメージを公開

折り紙をモチーフとした大屋根を採用

2016年9月6日 発表

折り紙をモチーフとした大屋根のある品川新駅(仮称)

 JR東日本(東日本旅客鉄道)は9月6日、品川駅と田町駅の間に開業予定の品川新駅(仮称)の概要を発表した。駅舎のイメージ画像のほか、ホームの上の2階やその上のテラスがある3階の配置図などを公開した。

 駅のデザインは建築家の隈研吾氏をデザインアーキテクトとして迎え、2014年から設計作業を進めていた。駅のデザインは、日本の伝統的な折り紙をモチーフとした大屋根、障子をイメージして膜や木といった素材を活用、和を感じてもらえる駅とした。膜屋根はランダムに折ることで多様な表情を生み出すという。

新しい街側から駅を見たところ
山手線ホーム上の大きな吹き抜け
2階コンコースにはイベントスペースがあり、その奥には車両基地が見える

 駅のホームは1階部分。コンコースの2階部分には、山手線ホームの上を中心に約1000m2の大きな吹き抜けを設けた。2階には約300m2のイベントスペースも設置した。さらにテラスとなる3階部分には駅施設や店舗を配置、テラスからは街やホームが見えるようになっている。

2階および3階の平面図
駅の断面図

 ホームは島式の2面4線、2面のホームはそれぞれ山手線、京浜東北線が発着する。可動式ホーム柵を山手線、京浜東北線の各ホームに設置し、ホームへのアクセスとして両ホームにエスカレーター4基、エレベーター2基を設置する。駅の東側には規模を縮小するが車両基地が残るため、改札口は2階の西側の南北に2カ所となる。

 屋根は日射反射率の高い膜材を使い、屋根下の体感温度を下げるほか、消雪用散水機能があるため、これを使って打水効果で膜表面の温度を低下させる。

 品川新駅(仮称)はJR品川車両基地跡地内に設置、田町駅から約1.3km、品川駅から約0.9km付近に位置する。2020年春に暫定開業を予定し、2024年頃の街びらき時に本開業とする予定。

駅の配置図