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ベルヘリコプター、ベル505ジェットレンジャーXを国内初公開

2016年6月7日 実施

ベルヘリコプター株式会社 代表取締役社長 リチャード・ソーンリー氏

 ベルヘリコプターは6月7日、新型の小型ヘリコプター、「ベル505ジェットレンジャーX」の実物大模型を報道向け公開した。飛行できないという点をのぞけば実機に近いものとなっており、特徴でもあるグラスコクピットも表示された状態で公開された。

グラスコクピットを搭載する

新型小型ヘリコプター

 ベル505ジェットレンジャーXは5座席で、デュアルチャンネルFADECを装備してエンジンはTurbomeca Arrius 2Rを搭載する。公開された技術仕様は、最大巡航速度が232km/h、最大航続距離が667km、有効搭載量が680kg、最大航続時間は3.5時間以上、キャビン床面積は子パイロット部を含んで2.0m2、貨物コンパートメント容積は0.5m3。現在のところ型式を取得していないため、数値は前後する可能性がある。

 特徴としては、このクラスでコンピュータで制御するエンジンやGarmin G1000Hを使ったグラスコクピット。そして、単発小型クラスのリーディングモデルと競合する価格設定だという。用途として、当初や訓練機や自家用機が主になり、その後、物資運搬や報道用などに展開していくという。

 世界で400機の受注があるが、日本では「2桁」とのことで今後の伸びに期待しているという。今回の展示は6月7日と8日に東京のカナダ大使館で国内顧客に披露するほか、その後4カ月間かけて国内をめぐり、各地で披露する。また、10月12日~15日に東京ビッグサイトで開催の「2016年国際航空宇宙展」での展示も予定している。

本物に近い「実物大模型」

 カナダ大使館で行なわれた報道公開では、中庭で実物大模型が展示された。ベルヘリコプターの代表同社社長のリチャード・ソーンリー氏によれば、3台ある実物大模型のうち、最も本物に近い模型がこの個体とのことだ。

ベル505ジェットレンジャーX