若林直樹のトラベルフォトギャラリー

「弘前公園の桜」(青森県)

 東北最大の桜の名所と言えば弘前城跡地にある「弘前公園の桜」だ。最初は1715年に津軽藩士が植えた25本のカスミ桜だが、明治に入り、荒れたこの地に1000本のソメイヨシノが植えられたのを皮切りに、寄付などで度々植えられ、今では約50種2600本以上のソメイヨシノ、シダレザクラなどが咲いている。その壮大な景色は間違いなく日本一を争うであろう。

 弘前公園の桜は枝が低く広がっている木が多い。これはリンゴの収穫をしやすくしたこの地ならでの枝の剪定方法によるものだそうだ。同じ桜でもその土地ならでの姿になって美しく咲いている。桜前線はゆっくり東北の地を北上して4月の終わりには青森県に到達する。皆さんにぜひ観てほしい桜の名所の1つだ。

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若林直樹(STUDIO海童)

雑誌、広告等の仕事の傍ら、ライフワークとして自然や癒される空間を求めて国内外を旅している。撮影対象はICチップからアフリカ象まで幅広い。デジタルカメラは1995年からコンパクトからプロ機までテストレビューに携わる。自宅ではフェレットをこよなく愛し、現在2匹と暮らしている。いつかフェレットの写真集を出そうと企み中。HPはhttp://homepage2.nifty.com/nao-w/