トラベルアプリレビュー

スタート地点とゴール地点を指定すると実際の移動ルートを自動検出して距離を測定できる

「キョリ測」

アプリ名:
キョリ測
開発者:
株式会社マピオン
価格:
無料(2015年10月14日時点)
対応OS:
iOS 7.0以降/Android 2.3以降

「キョリ測」は、地図上の2点間の距離を測定できるアプリだ。有料のプレミアム機能を追加することにより、スタート地点とゴール地点の直線距離ではなく、実際に移動するルートの距離を算出することができるほか、所要時間や消費カロリーなども合わせて表示してくれる。今回はAndroid版を紹介するが、iOS版も用意されている。原稿執筆時点での最新バージョンは「1.2.9」。

 同種のアプリは多数あり、複数のポイントを繋いだ距離を表示する仕組みはほぼ共通だが、その多くは指定したポイント同士を直線で結ぶだけで、道が複雑だとそれだけポイントを追加する手間がかかる。本アプリでは有料のプレミアム機能(Android版は324円)を使うことで、ルートを自動検出して道沿いに距離を測定する機能が利用できるので、どれだけ道が入り組んでいても、スタート地点とゴール地点の2カ所さえ指定すれば、限りなく実測に近い距離を算出できるのが大きな特徴だ。

ホーム画面。上部にはABC3つのタブがあり、切り替えて利用できる
まずはスタート地点(中央上)をタップ。「0m」のマークが表示される
続いてゴール地点(中央下)をタップ。「道沿い」がオフの場合、直線でスタート地点と結ばれ、距離(ここでは2021m)が表示される
プレミアム機能で提供される「道沿い」がオンの場合、スタートからゴールまで、実際の道に沿って線で結ばれ、その距離が表示される

 エクササイズ目的での利用を前提に、移動距離から消費カロリーを計算し表示する機能も搭載されている。数値(キロカロリー)での表示だけでなく、おにぎりなどの食物の個数で表示することも可能で、ほかの距離計測アプリとの差別化ポイントになっている。

 また同種アプリはルートの一括消去しか対応しないことが多いが、本アプリは1つずつ操作を取り消せるアンドゥ機能が用意されているので、前述のプレミアム機能を使わずに手動でポイントを追加していく場合も、操作を間違った際のやり直しが容易だ。

 マピオン製のアプリということで、地図表示には同社独自のマップを使用しており、Googleマップなど他社サービスの操作方法に慣れている場合、多少の慣れが必要になる。だが、標高表示や3D風の表示など多彩な機能を備えるほか、同社製の別アプリ「地図マピオン」と連携しての周辺検索機能も利用できるなど、拡張性も高い。データはクラウド上に最大100件まで保存でき、PCなどで呼び出すこともできるので、旅行先での移動計画をPCで立て、それをスマホで参照するという使い方もお勧めだ。

標高表示をオンにするとスタートからゴールまでの高低差が下部に表示される
途中地点にメモを追加したり、距離を細かく表示することも可能
移動方法は「徒歩」「ジョギング」「自転車」「車」から選択でき、それに応じて所要時間が変化する。速度は個人に合わせて細かくカスタマイズ可能
「おにぎり何個分」など、消費カロリーを具体的な食物に換算して表示する機能も備える

(山口真弘)