ボーカリスト琴音の音楽旅

まるでオランダ!? 風車がピッタリ! 佐倉チューリップフェスタ

 そう。きっかけはこの広告でした。な、な、な、なんてかわいいんだ! 昔の少女漫画風の“The お花畑”のような広告。女の子だったら小さい頃、一面のお花畑に憧れたことがある人多いんじゃないでしょうか。というわけで、行ってきました! 佐倉チューリップフェスタ。

 まずは京成佐倉駅を目指します。私は、都営浅草線から直通の京成本線快速で向かいました。成田空港に近いこともあり、佐倉までのアクセスは便利です。京成佐倉駅に着き、北口から30分間隔で運行しているチューリップフェスタ会場行きのバスに乗りました。料金は100円です。チューリップフェスタ会場のふるさと広場までは、約10分ほどでした。

 バスはかなりの混雑でしたが、のどかな風景に癒されつつ到着。駐車場なども大混雑していて、土曜日に行ったのですが、チューリップフェスタの人気がうかがえます。

 バス降り場からふるさと広場に向かうまでに印旛沼を渡ります。ジョギングコースやサイクリングコースもあり、ロードバイクに乗る人たちの姿もたくさん見かけました。オランダ風車と印旛沼を眺めながら走ったら、とても気持ちよさそうですね。

印旛沼
ジョギングコース

 歩くこと5分ほどで会場に到着。ここまでの道のりでも、外国人観光客や、カップルに家族連れなど本当にたくさんの人であふれていました。到着すると、思っていた以上の広さと大量のチューリップ! その数なんと71万本! 種類は100種類! 猿回しや、地元の飲食店の出店などもたくさん出ています。私はまず、つきたてのお餅のお汁粉をチョイス。つきたてのお餅を食べる機会は、なかなかないのでうれしい~! 食べ終わったあとに、お店のおじさんが「美味しかった?」と気軽に声をかけてくれてほっこりしました。

 続いて無添加のオーガニックソーセージ! こんがりと美味しそうに焼けています。無添加のソーセージも、あまりないのでトライしてみたらとても美味しかったです。佐倉の産直野菜のブースなどもあり、新鮮な野菜を買って帰ることもできます。この時期はたけのこがたくさん売っていました。

 腹ごしらえしたところで、チューリップ巡り。色んな色や種類のチューリップ! 広大な敷地に一面に広がるお花畑。これよ、これこれ~! 幼いころ夢見たお花畑よ~! あの広告の乙女のような気分で散策。このイベントの期間中、チューリップの掘り取り販売もしています。たくさんの人が、シャベルを片手にどのチューリップにしようか迷っていました。本当にどれも綺麗で、なかなか決められないのよく分かります。

71万本のチューリップ
猿回しイベント
地元の出店
つきたてのお餅のお汁粉
無添加ソーセージ
深紅のチューリップとオランダ風車
綺麗な紫のチューリップ
2色のチューリップ
赤と黄色2色のチューリップ

 そして、このオランダ風車の存在がここが日本なのか? オランダに来たみたーーーーい! と錯覚させてくれます。2年前に1人でアムステルダムに行ったのを思い出しました。以前、歌の仕事で長崎ハウステンボスに10日間滞在したのですが、そのことも思い出し、懐かしかったです。

 風車の中は見学可能です。この風車は1994年に建造されたそうです。オランダから部品を取り寄せ、日本で組み立てたみたいですがすごい大きさです。元々、佐倉で江戸末期に蘭学が栄え、そこからオランダとのつながりが深まったそうです。当時は「蘭方医学を学ぶなら西の長崎、東の佐倉」と言われていたほど。そんなオランダとのつながりを記念して1989年に日蘭修好380周年を祝し「チューリップまつり(現・チューリップフェスタ)」が開催されました。

 風車には羽根をとめる位置に意味があるそうで、下の写真のように旗が飾ってありこの角度で止まっているのはお祝いごと、おめでとうという意味だそうです。

ふるさと広場のオランダ風車

 そして、この日は印旛沼のクルーズをやっていました。大人1000円、子供500円の乗合船です。私が乗ったときはお子さんもたくさん乗っていました。この船、前の船の老朽化で4月から運航している新しい船でした。なんだか得した気分。

 印旛沼は思ったより浅く、最深部でも2mほどだとか。水は工業用水として使われているそうです。係員さんがマイクで説明してくれます。この日は肌寒く、船に乗ると風でさらに寒かったのですがしっかり毛布もあり防寒もバッチリでした。

 そして、船からカモメに餌あげよう作戦! 係員さんがおもむろにパンを取り出し、ちぎって投げ始めた! 興奮し盛り上がる子供たち! 子供たちがパンをちぎって投げたころにはお腹いっぱいになってしまったのか反応せず……。

 こればっかりは人間の思いどおりにはならないですね。40分のクルーズ、印旛沼をしっかり満喫しました。

オランダ風車内
遊覧船
印旛沼のカモメ

 この日はストリートオルガンの演奏もありました。手でハンドルを回して自動演奏する小型のオルガンです。オランダ衣装の貸し出しもあり、本当にオランダ気分! レンタサイクルもありました。自転車の国、オランダならでは。オランダのアムステルダムも、旅行客用レンタサイクルや自転車タクシーもたくさんいて自転車がたくさん走る街でした。

 最後に、風車とチューリップとパシャリ。たくさんのチューリップとオランダな雰囲気にすっかり癒されました。今度は私の愛車(ロードバイク)で走るのもいいなと思いました! ジョギングもいいですね。

 シャンソンに「アムステルダム」という曲があるのですが、またこの景色を思い浮かべて歌えそうです。5月7日に銀座 蛙たちで私も企画に携わっている「ヌーヴェル・エトワール」というライブをやります。「アムステルダム」――今までと、また違った表現ができたらよいなと思います。

 旅をして、色んな物に触れることで自分の表現の糧にしたいですね。また佐倉フラワーフェスタ遊びに行きたいです。今度は野菜をたくさん持って帰れるように、大きなリュックを持って!

琴音

シャンソン、JAZZなどをメインに歌うボーカリスト。28歳。たまにアルトサックスも吹きます。趣味・特技は、ライブなどで訪れた日本各地の美味しい食べ物を探すこと。思い立ってふらっと一人旅をすることもしばしば。ブログはhttp://ameblo.jp/singersax-kotone/