ボーカリスト琴音の音楽旅

食い倒れて、買い物三昧! ライブに飛び入り、お腹いっぱいの大阪旅

 大阪は、道頓堀も梅田も北新地も何度も遊びに行ったことがあります。名物のグリコの看板前での撮影も、1度や2度ではありません。しかし、今回なぜ行ってみたいと思ったかというと、ゆっくりアメ村で買い物をしてみたかったから。友人も大阪にいるし、久しぶりに会いたいし一丁行ってくるか~と、行ってきました。

 もちろん、大阪グルメも堪能する気満々で、食べたいものもいくつかリサーチしておきました。今回は梅田や北新地は外して、いわゆる「ミナミ」といわれるエリアを中心にまわりました。11時頃になんば駅に到着し、徒歩でまずは道頓堀を目指します。途中、たこ焼き「わなか千日前店」で遅い朝ごはんを食べました。ソースを選べるのですが、私は「どろソース」にしました。

 すみません、「どろソース」は神戸発祥で大阪ちゃうやん、と思ったそこのあなた! 無類の辛いもの好きでして、許してください。カウンターに小さな七味唐辛子が置いてあるのも東京にはないですね。もちろんかけます。店内に椅子とテーブルがあり、座って食べられます。たこ焼きは中がフワッフワの熱々で、ハフハフと美味しくてガツガツ食べてしまいます。寒い日のたこ焼き、幸せ過ぎます。

わなか千日前店 焼いているところが丸見え!
わなかのたこ焼き 七味添え
名物グリコの看板

 最高のスタートを切り、心斎橋筋商店街を目指します。最近、髪の毛を金髪にしたので派手な洋服がほしいと思い大阪に来たのですが。この商店街、本当に見たいところがたくさんあって素晴らしいです。何より、安い! さすが、大阪は商人の街といわれるだけあります。そして、東京で売ってるものと色使いなどが少し違う気がするのです。

 まず入ったのは、東京で見たことがない「ストラディヴァリウス」というお店です。あとで調べてみたら、東京以外の関東に店舗がありましたが私は初めて知りました。かわいい猫ちゃん柄ブラウスを購入。プチプラで、さらにセール価格になっていて気軽に購入できます。私はヴァイオリン好きなので、名器ストラディヴァリウスというネーミングもGOODです。

 ほかにも、ロリータファッションのお店などにも入ってみましたが、今回は購入せず。プチプラな靴屋さんやお洋服などウィンドウショッピングを楽しみました。

 そして、大阪に来たら絶対に食べたいと思っていたのが「かすうどん」。「かす」というのは天かすや酒粕を連想してしまいがちですが、ホルモンを油で揚げたもののことです。小学生の頃に読んだ料理漫画に、こんなシーンがありました。大阪から東京に引っ越して来た男の子が、「うどんのつゆの色が違う! こんな真っ黒なのうどんやない!」と驚いていたのを見て、子供の私は「黒いのがめんつゆじゃん!」と思っていましたが、大人になってから関西だしと関東だしは違うというのを知りました。

 今では、関西風うどんが大好きで、東京でもよく食べに行きます。かすうどんは、お店があまりないのですが、東京でも食べれるお店を何店舗かピックアップしてあります。そのくらい、かすうどんが好きなのです。今回お邪魔したのは元祖かすうどん「KASUYA 法善寺店」です。さっきたこ焼き食べたばっかやん! というツッコミはなしでお願いします。

 私はネギ大盛り梅うどん昆布トッピングにしました。この昆布は“とろろ昆布”のことです。とろろ昆布も、関東より関西でよく見かける食材だと思います。コッテリした「かす」と梅干しの酸味、とろろ昆布に大量のねぎが、凄まじく美味しいハーモニーを奏でます。コッテリ×サッパリの素晴らしいアンサンブル! この組み合わせを考えた人に感謝しながら、あっという間に完食しました。

 つゆも、もちろん美味しかったです。さすがにお腹いっぱいになりました。ここから、タクシーで通天閣に向かいます。

KASUYA法善寺店
盛りだくさんのメニュー
ねぎ大盛り梅うどん、とろろ昆布トッピング
ストラディヴァリウス心斎橋店

 この日はよいお天気で、通天閣見学にはもってこいでした。専用エレベータで上がり、大阪の街を一望します。近くに動物園もあり、ホッコリした雰囲気です。大量のビリケンさまに囲まれて、縁起のよい気持ちになりながら資料館に下ります。

 通天閣を訪れるのは2回目だったのですが、この資料館が大好きなんです! 1950年代に建てられた通天閣、そこからの大阪の雰囲気がとてもレトロでかわいいです。資料の映像を上映しているお部屋も、ものすごくかわいいし何より通天閣と当時あったルナパークという遊園地のジオラマが素敵過ぎます。青~赤に照明が変わるのですが、かわい過ぎてずっと見てしまいました。

通天閣入り口
通天閣からの大阪の街
通天閣の階段 まるで渋谷のクラブのよう
芸能上達の神様、弁天様と私

 通天閣は、パリの凱旋門にエッフェル塔を載せたというデザインだそうです。この発想自体、大阪的というか、奇抜というかビックリ仰天です。サーカスのような雰囲気のルナパーク、現代にあったら通ってしまいそうです。大阪のさまざまな歴史を見てきた通天閣は、今の新世界をどんな気持ちで見ているのでしょうか。通天閣を出て、新世界を散策するとレトロな昔ながらの映画館や大衆演劇の劇場が立ち並びます。

 お土産も買い、少しお腹も空いてきたなと串カツを食べに行きました。新世界の「串カツじゃんじゃん」本店です。盛り合わせと、トマトスライスを注文。2度付け禁止のソースと、無料のキャベツが運ばれてきます。

 薄めの衣の串カツは、本当に何本でも食べれてしまいそう。肉、魚介、お餅まで盛り合わせでバランスよく食べれます。熱々を頬張りながら、シャキシャキのキャベツでお口をさっぱりさせて、また串カツのエンドレスリピート! 胃袋のスペースのある限り、続けたい衝動に駆られます。

 しかし、少量に見えてもボリュームたっぷりで完食するとかなりお腹一杯になりました。そこから、腹ごなしに少し散策して食後のコーヒーをいただきに喫茶店「New World」へ。紫の看板がレトロでとてもかわいいです。この日は暖かい方でしたが、やはり温かいコーヒーが身に沁みます。ここで少し休憩して、今度はお買い物タイムです。

新世界の門の模型
昔の恵美須町の駅の様子
洋風でかわいい上映室
古いピアノとレトロな椅子
昔の新世界の街並み
赤いライトの通天閣のジオラマ
青いライトVer.
明かりが変わるところ
ミュシャの絵
ロートレックの絵
同じくロートレック。フランスを意識した展示が素敵です
大阪ならでは!!
昔ながらの新世界の映画館
お芝居の朝日劇場
下から見た通天閣
串カツじゃんじゃん新世界本店
キャベツとトマトスライス
串カツ盛り合わせ
喫茶「New World」
レトロでかわいい店内

 地下鉄で移動してアメ村でお買い物スタート! 今回は古着屋さんを中心にまわりました。まずはスタッフがメディアなどにも登場する有名店「サントニブンノイチ」へ。大阪が本店だそうで、内装もとてもかわいいです。試着をしてニット2枚を購入しました。ほかにも古着屋さんで夏物のワンピースなどを購入して、安いしかわいいしでウキウキです。ダンサーの衣装屋さんでも、自分の衣装に使えそうなものをSALE価格で買うことができました。

 そして、アメ村を満喫してから少し大人っぽい堀江エリアへ向かいました。こちらは、古着屋さんなどもありますが、シャネルのような高級ブランドのヴィンテージなど大人なお店も建ち並びます。東京でいうと、アメ村が原宿なら堀江は代官山や青山のような雰囲気でしょうか。お洒落でかわいいカフェもあります。少しカフェで休憩して、夜の大阪のライブハウスに向かいます。

アメリカ村三角公園
ダンサー系の衣装の揃うBOMB SHELL
サントニブンノイチ
店内もかわいくてテンション上がります!
大人な雰囲気の夜の堀江

 東京でもとてもお世話になっている先輩シャンソン歌手のRIOさんが、ART CLUBというライブハウスに出演ということで遊びに行ってきました。大阪ART CLUBのお名前は知っていたのですがうかがうのは初めて。普段はジャズ演奏が多いそうですが、この日はシャンソンの日ということでした。東京からも、さまざまな人が出演しているそうです。テレビで見る女優さんや、ミュージカル俳優さんが出演することもあるとか。

 演奏もみなさん素晴らしく、大阪の音楽シーンのレベルの高さを見せつけられました。歌っている曲も、東京と少し違っていたりして同じシャンソン界でも違いを感じました。ご厚意で、私も1曲飛び入りで歌わせていただき、忘れられない夜になりました。

 この日は寝不足で1日中歩きまわっていたからか、ハイボール1杯で酔っぱらってしまい眠くなってしまいました。ほかにも、遊びに行こうと思っていたのですが大人しく22時頃に帰りました。

 大阪旅、ゆっくりお買い物もでき、グルメも堪能して本当に楽しい1日になりました。ライブハウスでも歌わせていただき、大阪ミュージシャンの素晴らしさを肌で感じて私も頑張ろうと英気を養うこともできました。今度はお仕事で行けたらよいなと思います。友人に会うことができたり、新しい出会いもあったり、とてもよい旅になりました。また、大阪に行ったときに新しい古着屋さんも発掘できたらと思います。

大阪ART CLUBで、RIOさまと。サントニブンノイチで買ったニットに着替えました

琴音

シャンソン、JAZZなどをメインに歌うボーカリスト。28歳。たまにアルトサックスも吹きます。趣味・特技は、ライブなどで訪れた日本各地の美味しい食べ物を探すこと。思い立ってふらっと一人旅をすることもしばしば。ブログはhttp://ameblo.jp/singersax-kotone/