ボーカリスト琴音の音楽旅
YOKOSUKA! アートに紫陽花、横須賀ブラジャーとは!?
2016年6月25日 00:00
いつも出演しているライブハウスのマネージャーとオーナーから、横須賀が面白いという情報をゲットした。横須賀というと、米軍基地がありアメリカンでHIPHOPなイメージ。あとは「港のヨーコ、ヨコハマヨコスカ~♪」という歌で知っているくらい。だが、聞くところによると、美術館や梅雨の時期に綺麗な紫陽花の咲く公園もあるという。どこかに紫陽花を見に行きたいと思っていたし、美術館と街歩きなら6月の雨の日でもいいかなと横須賀行きを決行! この日はあいにく雨が降ったりやんだりでしたが、雨でも楽しめるプランを考えてみました。
品川駅から京急線で約50分。京急汐入駅で下車。まずはアメリカンな雰囲気を楽しめる商店街、ドブ板通りに行きました。元々、帝国海軍の軍港街として栄えていたエリアで、海軍でカレーを食べるようになったのも横須賀から全国に広がったとか。カレー好きとしては、ランチは絶対カレーライス! と心に決め、旧帝国海軍のレシピを忠実に再現しているという、「TSUNAMI」を目指しドブ板通りに入ります。京急汐入駅からすぐに、ドブ板通りに入りアメリカンなミリタリーファッションのお店やバーが。
サイケデリックな店構えのスナックも可愛い。“TSUNAMI”と書かれた看板を発見。「TSUNAMI カレー&グリル店」に入ります。ほかにも超美味しそうなヨコスカネイビーバーガーなどにも目移りしながら、よこすか海軍カレーをオーダー! サラダや牛乳が付いて1200円。栄養バランスが整うように、海軍では牛乳を付けて出されるとか。
シンプルな具材で、ルーが美味しくてガツガツ食べられます。欧風カレーの流れを汲みながらも、どこか懐かしい日本のカレーライス。牛乳とも相性抜群です。お腹いっぱいになったところで、ドブ板通りから観音崎にある横須賀美術館に行くために横須賀中央駅まで歩きます。
TSUNAMI カレー&グリル店から横須賀中央駅まで約10分ほどでしょうか。ドブ板通りを歩いていると、カラオケ屋さんの数が多いです。カラオケボックスではなく、カラオケバーといった感じでしょうか。横須賀中央駅のすぐそばに、怪しげな「若松マーケット」という看板を発見。何やら飲屋街のよう……横須賀ブラジャー? なんじゃそら。
ドブ板通りも、バーや飲み屋さんが多く夜も面白そうなのでまた戻って散策しようと京急線で浦賀駅まで。浦賀駅からバスで観音崎にある横須賀美術館に向かいます。
観音崎に到着。小雨降ってるけど海~~! そうそう、私海に来たかったのよ~~! むっっ、ふぐっっ……風が強い!! 海沿いということでものすごい強風です。持って来ていたウインドブレーカーのフードをかぶり、すぐに横須賀美術館に到着。
今回企画展は、子供の頃から大好きなちびまる子ちゃんの作者「さくらももこの世界展」をやっていました。「コジコジ」と2ショットもパチリ! ちびまる子ちゃんも、小さい頃漫画やアニメでたくさん見ましたがコジコジは漫画の絵がとても綺麗でずーっと見ていたなぁ。
地下に降りると、美術館所蔵の日本人画家の作品が。ヨーロッパの風景を描いたものも多く引き込まれます。自然光を取り入れた高い天井の作りで、美術館自体も建築物としても楽しめます。
別館の谷内六郎館にも行きました。週刊新潮の表紙を26年間飾っていた絵たち。今回のテーマは「雨模様・晴れ模様」。ここに来るまで、谷内六郎さんの絵はあまり見たことがなかったのですが独特の画風と視点にすっかりファンになってしまいました。
美しい絵を堪能した後は、観音崎公園へ。最初入り口が分からなかったのですが、山の入り口のようなところに案内看板があり登って行くと……。長い上り坂で、軽いトレッキング気分。雨もあがり、マイナスイオンたっぷりの森林浴。雨だったせいか、人もほとんどいなくて1人で満喫しました。花の広場、「うみの子とりで」では紫陽花も楽しめます。うみの子とりでには、アスレチック遊具もあり、お子さま連れも楽しめそう。私も、レインブーツじゃなかったら遊んでたな。
観音崎公園は山のような公園で、しっかり回ろうと思ったら1日かけてもいいくらい。ほかにもたくさん見所があります。今回は、ここで下山してまた横須賀中央~ドブ板通りに戻ります。
観音崎からバスで浦賀駅に戻り、汐入駅で下車し再びドブ板通りに。なぜなら、名物のヨコスカチェリーチーズケーキを食すため!
カレーでお腹いっぱいで、ケーキまでは食べれなかったので舞い戻ってきました。海の観音崎から、一気にアメリカンに。洋服屋さんもアメリカ西海岸風で可愛いです。バーなど昼間は閉まっていたお店も開店して、昼間とはまた違う雰囲気になっています。看板などに日本語が少ないので、本当に外国に来たみたいです。ヨコスカチェリーチーズケーキと、お酒が楽しめるShellというお店に入りました。
つまみに、まぐろとアボカドのサラダをオーダー。店内にはテレビもあり1人でも過ごしやすいです。スタッフの可愛いお姉さんも「お姉さん、横須賀の人ですか?」と気さくに話しかけてくれて、とてもうれしかったです。ハイボールとサラダを楽しんだら、念願のヨコスカチェリーチーズケーキ! 通常のニューヨークチーズケーキより、チーズたっぷりで本当に濃厚。塩気もあり、桜んぼの甘いソースもよく合います。グラハムクラッカーのザクザク感も最高です。
お酒と、食事を満喫しほろ酔いになったところで横須賀中央駅近くで見かけた若松マーケットへ。帰りは、横須賀中央駅からだと品川までアクセスがよいので最後に寄ろうと思っていました。しかし、シラフでは行きにくかったので少し飲んで勢いを付けて行ってきました!
若松マーケットに入ると、こんな掲示板が。横須賀ブラジャーって何やねん!! と思っていたら、カクテルなんですね。ブランデーとジンジャエールで「ブラジャー」。うまいこと言いますね。昭和レトロな飲屋街で、大好きな雰囲気です。新宿のゴールデン街がイメージに近いでしょうか。カラオケスナックもたくさんあるなか、なんとなく「My favorite things」という2階にあるバーに入ってみました。
まだ早い時間でしたが、マスターとマスターのお母さんがお客さんでいらしていて快く受け入れてくださいました。マスターのお友達も来ていて、和気あいあいとアットホームな雰囲気。若いマスターで、なんとバーのほかにお笑い芸人もやっているそう。道理でお話や受け答えが面白いんですね。こちらで横須賀ブラジャーをいただきました! お店によって、味が違うらしくここのお店は辛めのジンジャエールでスッキリとしたお味でした。
トイレにジャズの雑誌がたくさんあったので、マスターにジャズがお好きなのか聞いてみると、元々ここはマスターのお父さんがやっていたお店で、昔はピアノもあり、ライブもやっていたそうです。私がここに入ったのも、お店の名前が「My favarite things」、ジャズでもよく演奏される大好きな曲名だったからです。JRの「そうだ、京都、行こう」のCMで使われていた曲です。やはりどこかしらでつながるんだなぁ。
酔ったところで、酔い覚ましのコーヒーをジャズ喫茶「BLUE NOTE」で。レコードを聴きながら、美味しいアイスコーヒーを飲む。最近はシャンソンを歌う機会も多いけど、改めてジャズも好きだなぁとうっとり。ウイスキーの種類もたくさんあって、お酒も楽しめます。
常連さんとも少しお話しして、横須賀は温かい街だなぁと思いました。ドブ板通りも、若松マーケットもホテルを取って一晩飲み明かしたいくらいです。それくらい、面白そうなお店がいっぱいです。女1人で行っても、温かく迎えてくれます。
仕事や恋愛に疲れたアラサー女性が、フッとエネルギーをチャージできる街。今回の1人旅は、知らない街で色んな出会いがあり、さらにに明日からのパワーをもらえる旅でした。