旅レポ
LCCの直行便でリゾートへ! インドネシア・エアアジアXの成田~デンパサール線で行くバリ島(その3)
芸術の村ウブドで絶景サイクリング
2017年7月26日 00:00
表情豊かなストーリー仕立てのバロンダンス
バリ島での楽しみの一つに伝統舞踊鑑賞があります。レゴンダンス、ケチャダンス、バロンダンスといくつかある踊りのなかで、ガムランと呼ばれる楽器の伴奏に合わせて披露されるのがバロンダンス。今回はウブドに行く途中にあるバトゥブランという村の演舞場で鑑賞しました。ここでは毎日午前中にバロンダンスが開催されていて、観光客はその時間に合わせて、クタなどのビーチエリアからツアーバスやチャータータクシーでやってきます。
バロンダンスは日本でいう獅子舞のような踊りで、もともとバリ島のお盆にあたる“ガルンガン”の3日間だけ踊られたものなのだそう。舞台向かって左側にはガムランを演奏するおじさん音楽隊。舞台中央には「割れ門」があって、役者さんたちは必ずそこから登場します。
バロンダンスは、聖獣バロンと魔女ランダが出てきて争う終わりなき戦いの物語。それぞれよい魂とわるい魂を演じています。掛け合いのセリフはインドネシア語でもバリ語でもなくサンスクリット語とのことで、現地ガイドさんですら「何と言っているのか私にも分かりません」とのこと。でも物語仕立てになっていて、時々笑っちゃうシーンもあったりするのでみていて飽きることはありません。笑いは万国共通ですわね。
鑑賞時間は1時間弱。チケットを買うともらえる日本語の解説を読んで、ざっくりとあらすじを抑えておくのがお勧めです。ダンスが終わると舞台にいる役者さんたちと記念撮影ができて和やかな雰囲気に。一番人気はやっぱり猿でした。
ウブドの田舎道を絶景サイクリング
ウブドは、旅行者が多く滞在するクタやサヌール、スミニャックといった島南部のリゾート地から車で約1時間。日帰りでの観光が一般的ですが、もちろんウブドにも宿泊施設がたくさんあるので、時間に余裕がある人はぜひ数泊してビーチリゾートとは違ったウブドならではの魅力を堪能してみてください。
ということで、次なるアクティビティはサイクリング! やる前は「ただ自転車に乗るだけでしょ」と思っていたのですが、これがなかなか面白かったのです! なぜなら普通の観光だったら絶対に通らない細い路地や、ニワトリがコッコッコと歩く民家の横や、田んぼのなかの一本道を走るから! ウブドの人々のありのままの暮らしが垣間見えるのです。スコールがあがったばかりの湿気のある空気のなか、いざスタート!
急な上り坂こそなかったものの必死にペダルを漕いだので、たっぷり汗もかいてお腹はペコペコ。お待ちかねのランチは典型的なインドネシア料理でした。私たち日本人の舌に合うほっとするアジアの美味しさです。ちなみにレストランにはWi-Fiがあってパスワードが書かれているので無料で利用可能でした。
観光農園バリ・プリナでジャコウネココーヒーを初体験
次に向かったのはウブド郊外にある「バリ・プリナ」というオーガニックの観光農園です。ここはチョコレートの原料であるカカオやコーヒー、バニラなどの木を栽培していて緑がいっぱい。で、ここの名物というのが“コピ・ルアック(kopi Luwak)”と呼ばれる希少価値の高いコーヒー。そう、ご存知の方も多いかと思いますが、コピ・ルアックといえばジャコウネコの糞から採取される幻の高級コーヒー。それがとってもお手頃な価格で飲めるのです。
私ゆきぴゅー、動物好きを公言しておりますがジャコウネコを見るのは初めて! 色はこげ茶で斑模様。尾が長くて太い感じでした。顔はネコというよりイタチっぽくて、よく見ると目がクリクリしていてかわいい……かな??
夜行性とのことで寝ている子がほとんどでしたが、檻の床にはところどころに彼らの排泄物らしきものが! あああ、あれが消化されずに出てきたコーヒー豆ですのね~! なんでも彼らの腸内では独特の発酵作用があるらしく、よい香りや風味が加えられて出てくるのだそう。
聞いたところによると、この“コピ・ルアック(kopi Luwak)”、日本では1杯2000円、3000円する高級コーヒーらしいのですが・・・ここバリ島の「バリ・プリナ」では1杯400円ちょっとで飲めます! しかも揚げバナナ付き! 肝心のお味はといいますと…意外とフツーでした、ハイ。
ウブドに行ったらこの絶景は外せない! テガラランのライステラス
観光農園「バリ・プリナ」から見た棚田(ライステラス)も美しかったのですが、もっと有名なのがウブド郊外にある「テガララン」という場所の棚田です。2012年にユネスコの文化遺産に登録されたバリ島の文化的景観はいくつかの要素で構成されているのですが、そのなかの「ペクリサン川流域のスバック景観」のなかに、ここも含まれているのだそう。ですから目の前に広がっているのは世界遺産の棚田なのです! ブラボー!
ウブドのスタバはスタバらしからぬスタバだった!
最後はウブドで立ち寄ったスターバックス ウブド店をご紹介しましょう。ここは2010年にオープンしたそうで、バリ島らしい趣ある建物と素晴らしいロケーションが魅力の店舗です。というのも、ウブド王宮やプリ・ルキサン美術館のあるメイン通り沿いにあって、お隣はウブドの老舗カフェ「カフェ・ロータス」。そして建物の裏はヒンズー教寺院であるサラスワティ寺院が構えていて、周りは蓮でいっぱいの池! 私たちは夕方訪れたのですが、次第に暗くなって寺院のライトアップが灯る様子は格別でした。ここに行ったらぜひテラス席でウブドらしい景色を眺めながら一息ついてみてください。
次回はいよいよバリ島ツアーの最終回。リバーチュービングや、ウルワツ寺院でのケチャダンス、名物シーフード料理などをご紹介します。お楽しみに~♪