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西武鉄道、「L-train」復活運行記念イベントで埼玉西武ライオンズ田邊監督が1日所沢駅長に就任

2016年1月29日 開催

1日所沢駅長に就任した埼玉西武ライオンズの田邊徳雄監督とラッピング列車「L-train」

 西武鉄道は、1月17日より埼玉西武ライオンズのロゴとチームカラーの「レジェンド・ブルー」にデザインされたラッピング列車「L-train」(2代目)の運行を開始している。1月29日に「L-train復活運行記念イベント」を所沢駅4番ホームにて実施。埼玉西武ライオンズの田邊徳雄監督が1日所沢駅長に就任し、当日のイベントを盛りあげた。その模様をレポートする。

 初代のL-trainは2013年12月に引退したものの、その後も埼玉西武ライオンズのファンや沿線住民からの復活の要望が寄せられ、2代目のL-trainが復活運行することとなった。初代と同様に埼玉西武ライオンズのチームカラー「レジェンド・ブルー」にラッピングされた車両にライオンズのロゴをあしらい、号車表示も野球のボールをモチーフにしたことで、鉄道・球団ともに、鉄道ファンや野球ファン、子供はもちろん沿線住民との一体感を高めることを目的としているとのこと。

側面の前部には埼玉西武ライオンズのロゴマーク
側面の窓上にもロゴマーク
号車番号は野球のボールがモチーフ
側面や前面にも埼玉西武ライオンズのエンブレムを掲出

 2代目のL-trainの運行は3年間を予定している。使用している車両は9000系の9108編成(10両)で、運行するのは池袋線、狭山線、新宿線、拝島線など。車体側面の窓下のスペースは広告スペースとなり、イベントの告知や各種PRに利用されるとのこと。野球好きはもちろん、鉄道写真好きにも1つ楽しみが増えたといえるだろう。

田邊監督が電車到着確認と出発進行合図

 L-train復活運行記念イベントの幕開けは、1日所沢駅長に就任した田邊監督による電車到着確認。ナインの信頼を集める指揮官と評されている田邊監督は、1985年の西武入団後、獲得タイトルはベストナイン賞(1989年、1992年)とゴールデングラブ賞(1989年、1992年)、オールスター優秀選手賞(1992年第1戦)など、プロ野球選手として通算30年のキャリアを持つが、この制服姿にはまったく違和感を感じないほど似合っていた。

電車到着確認を行なう田邊監督
埼玉西武ライオンズ 田邊徳雄監督

 駅構内アナウンスで田邊1日駅長が「本日このあとに毎年恒例の埼玉西武ライオンズの出陣式が行なわれます。今年もチーム一丸となって、L-trainのように力強く優勝という駅に向かって戦ってまいりたいと思います。西武ライオンズファンのみなさまは、どうぞL-trainに乗ってプリンスドームに応援しに来てください」と述べるとホームのあちらこちらから拍手が聞こえた。

 報道陣のインタビューのなかで1日駅長に就任した感想を求められると「こんな経験はないので非常に緊張します」と笑いながら返答。2016年の埼玉西武ライオンズの戦いについては「電車路のような戦いをしたい。各駅停車ではなく特急、西武鉄道であればレッドアローのようでありたいと思う」とコメントした。また、2代目L-trainを見た感想については「レジェンド・ブルーで、非常に落ち着いた感じがする車両で自分は好きですね。ぜひ西武鉄道でライオンズの応援に来てほしい」と語り、駅長の制服を着たことについては「捨てたもんじゃない、ユニフォームより似合っているんじゃないか?」と笑いながら答えていた。「西武ライオンズの優勝に向かうための運転士は誰か?」と問われると、「運転士はみんな。チーム全員で頑張っていく」と答えたあと、田邊1日駅長による電車出発の合図でL-trainを送り出し、復活運行記念イベントは幕を閉じた。埼玉西武ライオンズファンはもちろん、鉄道好きも西武プリンスドームに応援に行ってみてはいかがだろうか。

出発時の安全確認を行なう田邊監督
名札には「1日駅長」の文字が
L-trainの出発を見送る田邊監督

(酒井 利)